ヨシ群落の再生を目指す長浜市「びわ中学校」恒例の「ヨシ行けどんどん作戦」が1日、長浜市南浜町の琵琶湖畔であった。
びわ中学校PTAが立ち上げてから今年で20年目の節目。生徒と職員約200人が苗約3000鉢を植えた。
びわ中学校PTAが立ち上げてから今年で20年目の節目。生徒と職員約200人が苗約3000鉢を植えた。

↑写真:中日新聞より
ヨシは琵琶湖畔や内湖で広くみられたが、湖岸整備や関連産業の衰退で多くが姿を消した。びわ中学校ではかつての環境を取り戻そうと、2002年に植栽を開始。2019年には日本PTA全国協議会会長賞を受けた。
刈り取ったヨシは、水につけておくと節から新たな芽と根が生える。この日は6月に刈り取って育ててきた苗を植えた。来年3月に枯れたものを刈り取り、卒業証書の材料にする。
ヨシは水中のリンなどを吸うため、刈り取りは水質浄化の狙いもある。
生徒らはシャベルで波打ち際の砂地をほぐし、次々と植えていった。波にさらわれて定着しない苗も多いといい、「元気に育てよー」など声も掛けていた。
生徒会環境委員長の3年中村拓さんは「植えたヨシが卒業証書になることに自然の循環を感じる。環境保全に少しでも役立てばうれしい」と話した。
<中日新聞より>