滋賀県多賀町多賀にある「多賀大社」。ここでは、毎年「節分祭」が開催される。節分では豆を撒かれるので、その豆に掛けて節分の豆知識を中日新聞の<しが旅のススメ>から紹介する。
節分は「季節の分かれ目」という意味で二十四節気の「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日を言う。特に江戸時代以降は「立春の前日を節分」として、さまざまな行事を行うようになった。
節分の「豆まき」は「追儺(ついな)」と呼ばれ元々は大陸から伝わった風習。追儺の行事は、俗に「鬼やらい」や「厄落とし」などと呼ばれ、疫病をもたらす悪い鬼(悪霊)を追い払う儀式として宮中で行われたのが始まりと伝えられている。
多賀大社・節分祭
【開催日時】 2月2日(日)11:00と14:00
【場所】 多賀大社(滋賀県犬上郡多賀町多賀604) https://www.tagataisya.or.jp/
【アクセス情報】 近江鉄道多賀大社前駅から徒歩10分。車は名神高速道路彦根インターチェンジ(IC)から10分、湖東三山スマートICから15分、多賀スマートIC下りから5分。
問い合わせ: 多賀観光協会
0749(48)1553
https://taga-kankou.com/
今年の立春は2月3日。このことから今年の多賀大社での「節分祭」は2月2日(日)に執り行われる。節分祭に先立つ30分前に、神様の大前にて祭儀が行われ、宮司の祝詞奏上の後、今年還暦を迎えた、いわゆる“年男”“年女”が、「厄よけ福豆」「厄よけ福餅」を拝殿前に特設された舞台から奉仕される。
今年の奉仕者は午前、午後合わせて約120人。境内は終日、福を求める数千人の参拝者で賑わい、翌日2月3日(月)には「立春大吉」の春を迎える。
節分祭当日は、特設舞台上にて島根県因原(いんばら)地方の鬼の舞が奉納され、社頭では福豆とともに災難除けの「厄神斎」のお札が授与される。
<記事・写真: 中日新聞より>