アメリカ帝国のジョーカー総統に関する報道は、最早「日常」になりつつあるが、実に巧みな「メディア操縦」を行っていると言える。総統は「既存のメディアは真実を伝えていない。嘘のニュースだ!」と言い放ったり、自身に対して批判的な新聞社に対して「まともな経営者に替えるか、廃刊になればいい!」と吐き捨てたりと「言いたい放題」だ。自身のツイッターでも相変わらずの「艦砲射撃」を繰り返し、唯我独尊「専制独裁政治」へひた走っているが、こうした「総統の動静・言動」を逐一報道する事が実は「ジョーカースパイラル」とも言うべき狡猾な罠なのだ。総統の「メディア批判」は、アメリカ帝国国内向けの「自国民へのアピール」であり、ツイッターの大半も自国内向けだ。(一部は特定企業・国家を標的にして、取引を企てているが・・・)こうした動静・言動を海外のメディアがトップで取り上げる。→ 世界各国で拡散する。→ 各国で不安や恐怖・焦燥感を煽り立てる。→ 海外各国の地元メディアが世論や政府を揺さぶる。→ 各国政府は「アメリカ帝国向けの対処を再考慮・変更する」→ その結果「アメリカ帝国に有利な政策・対応」が生まれる。→ 総統は新たな「パフォーマンス」で更に揺さぶる。→ 海外各国は、更に「アメリカ帝国の優位」を印象付けられる。→ 手間をかけずにジョーカー総統は海外各国から「譲歩」を引き出せる。→ 総統は新たに「パフォーマンス」を披露する・・・と言う仕組みだ。こうした「アメリカ帝国第一主義」への賛同を知らず知らずに実行してしまう「負のスパイラル」から、世界中が抜け出せなくなりつつある事を海外の主要メディア当局は気付いていない。ツイッターと言うSNSだけでなく「海外メディアも操り人形」の如く利用する狡猾な手法は、実に危険極まりない「遠隔操縦」である。ジョーカー総統が「意図してやっている」としたら、相当な「悪知恵が働く」巨悪だ。今や世界中で起こった事が、瞬時にして拡散する時代。この「負のスパイラル」を断ち切るのは、不可能だろう。故に海外各国政府は、ジョーカー総統の「言動」だけに振り回されずに、自国の立場・立ち位置で毅然とした対処をする事を望む。ジョーカー総統の発言は、時に唐突で誤認や誤解を多く含んだまま、発せられることが非常に多い。先般の「日本における長年の為替操作発言」も事実無根だ。(実際にやっていたのは中国だ)こうした「誤認に基づいた迷走発言」にあたふたする必要はない。総統の「取引政治・外交」の餌食にならないように「動かざること山の如し」で冷静にアメリカ帝国と向き合っていけばいい。