limited express NANKI-1号の独り言

折々の話題や国内外の出来事・自身の過去について、語り綴ります。
たまに、写真も掲載中。本日、天気晴朗ナレドモ波高シ

三菱復活とゴーン氏の描く構図

2017年02月07日 14時16分39秒 | 日記
今年、三菱は復活する。

昨年、三菱自動車は、燃費数値の偽装問題で存亡の危機に追い込まれながらも、日産のカルロス ゴーンと言う「スター」に拾われ、命拾いした事が(三菱復活に向けた)最大の要因だが、それだけではあるまい。「意地でもまた檜舞台へ立つ」と言う不退転の決意が社員に宿ったからであろう。リコール隠しに揺れた過去は、身内である三菱グループが総力を挙げて支えた。だが、それは「ぬるま湯体質」を温存してしまい「腐り切った病巣」を摘出するまでには至らなかった。今回の日産の支援の中では、あらゆる分野にゴーン氏の意を受けた「メス」が振るわれた。サプライヤーにしても同様に「新たなアライアンスに見合わない」と見なされれば、日産の再建の際と同じく「バッサリ」と切られる運命となった。これは推測の域を出ないが「NMKV」を設立した当初から、日産側は三菱の「ぬるま湯体質」と「腐り切った病巣」について、少なからず苛立ちを覚えていたはずだ。度重なるリコールでメンツを潰され続けたのは「日産の販売現場」だったからだ。電光石火の判断で、ゴーン氏は三菱の傘下入りと再建を決めたが、「再建の柱」たる人は出しても、実際の「再建を担う」のは、三菱の社員の双肩に委ねた。無論、何かあれば必要な支援は惜しむはずはないが、自らの力で「再度、檜舞台へ立たせる」と言う「荒療治」は、確実に三菱社内に広がり風向きを変えつつある。元々は「バス・トラックから軽自動車まで」を網羅していた会社である。基幹技術の蓄積も実績もある。低迷から抜け出す「鍵」さえ与えれば、復活はそう遠くない未来に訪れるはず。プラットフォームや部材を共通化すれば、コストは自然と削減され、既存の技術に加えて「眠っていた技術」をも呼び起せば、新生三菱車は「新たな需要を掘り起こす」くらいの力を持って生まれてくるだろう。

ゴーン氏は、なぜ三菱に手を差し伸べたのか?

ゴーン氏には「大いなる野望」がある。「世界トップ3への飛躍」である。ルノー・日産・三菱連合の生産台数は、現在世界4位である。あと一息で「VW」「トヨタ」「GM」に肉薄できる。彼の悲願は言うまでもなく「世界一」だが、目下の目標は「GM」を追い抜いて、3位に入る事だ。そのためには、規模の拡大は「必須条件」であり、世界各国でまんべんなく生産・販売する体制を敷く必要がある。これまで、東南アジア・オセアニア地域は「唯一の空白地帯」であり、日産も苦戦を強いられている「最終開拓戦域」だった。三菱は、この「唯一の空白地帯」で圧倒的な強みを有しており、傘下に収めることで空白地帯を解消する事が出来る。三菱の勢力と「ダットサン」ブランドの日産の力を合わせれば他社とも互角に渡り合える構図になる。一方、日本国内に目を向けると、軽自動車が販売の柱の一角になり、安定した車両の供給と新車開発が急務である。これまでは、スズキからも供給を受けてきたが「鈴木ご老公の意向に左右されない体制」にしなくては、シェアの拡大も望めない。日産自前で投資をするのにはリスクが大きいが、三菱を傘下に収めてしまえば、口も出しやすいし投資も最小限で抑えられる。海外でも三菱にOEM供給をすれば(例えば北米で電気自動車「リーフ」をOEM供給)シェアの拡大・拡販に弾みが付く。三菱は軽自動車で電気自動車を販売していた実績もあるので、こちらにも「新たな展開」が望める。三菱の傘下入り決定は、国内外共に「盤石の体制」を労せずして手に入れられる絶好の機会だったのである。残る問題は、フランス政府が保有しているルノーの株式をどうするか?とPSA(プジョー・シトロエンオートモビルズ)をどうするか?であろう。欧州では、ルノーもPSAも苦戦を強いられており、とりわけPSAの行方が懸念されている。同じフランスの会社であるPSAを傘下に収める事は、ゴーン氏にとっても夢であり世界戦略の構図の中には描かれているシナリオであろう。日仏連合艦隊で世界市場に打って出る。PSAを傘下に収めた時には、確実にトップ3は射程圏内だ。ゴーン氏の夢は案外「現実化」するのは早いかも知れない。

北京の憂鬱

2017年02月07日 07時28分38秒 | 日記
アメリカ帝国総統ジョーカーの最終攻撃目標は、中華人民共和国政府を屈伏させることだ。「最大の貿易赤字国」を屈伏させると同時に、再起不能になるまで叩きのめす。自国で荒稼ぎを働くだけでなく、大量に流れ込む「富裕層移民」と自国を食い荒らすかの如き「不動産投資」や「薬物とマフィア」、総統にして見れば「侵略」と見なすに充分な所業と言う訳だ。しかしながら、相手は「大国」であり軍事力も増強している。「外堀」から埋めてかからないと、米帝国軍にも相当の損害がでる。総統をはじめとする親衛隊は、まず「台湾」と「北朝鮮」に目を付けた。どちらも北京にとっては「頭の痛い」存在だからだ。「1つの中国」を原則とする北京にして見れば、「台湾の総統」とアメリカ帝国要人との会談は、神経を逆撫でされるようなもの。いや、それ以上に許されざる行為となった。まず、ここを「分断」することで、両者の離反を図り中国国内を混乱させる。もう一手は「北の悪ガキ」金正恩を追い詰めてICBMを発射させるか「ド腐れ韓国」を使って中韓を離反させる作戦だ。中国の反発を他所に「迎撃ミサイルシステム」を「ド腐れ国」に配備を認めさせた背景には「金正恩に世界の秩序・理屈についてお灸を据えるか、首を取って来い!」と言う無言の圧力が秘められているのだ。マティス国防長官が、泥沼の「お家騒動」に揺れまくっている「ド腐れ国」に、真っ先にわざわざ足を運んだと言う事実から見ても、対中国への圧力の一手であった事は疑う余地が無い。日本で「尖閣諸島は日米安保の規定内」と明確に言ったこともそうだ。尖閣の先には「台湾」がある。もし「台湾に対する攻撃」があれば、アメリカ帝国は「即座に介入・反撃も持さず!」とのメッセージを送ったのだ。これらは従来にない猛烈な圧力だ。マティス国防長官の「最前線視察」は、北京にとって「これまでとは違う!次はお前だ!」と言う強烈な名指しに他ならないものに見えたはずだ。アメリカ帝国が誕生し、ジョーカー総統が予定通りTPPを蹴った瞬間、と言うかジョーカー総統が選挙戦争に勝った時から「台湾」は、国際的孤立化で追い込み、一刻も早く自国に収める。北朝鮮とは、公然と「密貿易」を行って存続を援助しつつ、「ド腐れ国」韓国も経済援助で釣り上げて、朝鮮半島を冊封下に置き「中華帝国経済圏」を築いて経済覇権を握る。あわよくば「日本も取り込めるかも知れない」と算盤を弾いてほくそ笑んでいた北京の連中が、一転して「どうやって切り抜けるか?」を考える側に立たされたのだから、外面は強気でも内心は穏やかあるはずがない。北朝鮮との国境線で最も近い場所は、河1本を挟んで1キロも無い。見通しがきく場所に、アメリカ帝国の戦車やミサイルや兵士が来られては困るのだ。「北の悪ガキ」金正恩は、やりたい放題の限りを尽くして暴れ回っているが「北朝鮮と言う緩衝地帯」は中国にとって「失う事が許されない防御壁」でもある。「台湾」の経済力も中国にしてみれば「あらゆる手を尽くして手中に納めたい失地」なのだ。それらにアメリカ帝国が「ヒモ」と言うか「鈴」を付けた事は、北京にしてみれば「頭が痛い」どころか「もしかすると・・・」と言う確信に変わったと思う。いずれ総統が放つ「砲弾」が飛んでくるのは目に見えている。どこから攻撃をして来るのかは「未知数」だが、自分達の描いていた「勝手な構図」は崩れ去った。日米韓に台湾が加わった「中国包囲網」をどうやって切り崩すか?ASEAN諸国からも南シナ海での独断専行を咎められ、包囲を敷かれるのも覚悟をしなくてはならない。あらゆる所へ進出して「我が物顔」でいられた時代は終わった。迫りくる包囲網をどうするのか?北京は真剣に悩み、憂鬱な日々を過ごしているに違いない。

桂馬の高飛び

2017年02月07日 00時03分48秒 | 日記
アメリカ帝国のジョーカー総統が、米国司法当局に「お怒りのアクション」である。「入国禁止令」が一時差し止めとなり、控訴審でも覆らなかったためだが「桂馬の高飛び歩の餌食」を地で行ってしまった結果、お怒りの矛先を司法当局に向けるとは「総統としての振る舞いに欠ける」だけでなく「三権分立」を無視するかの如き発言で、恫喝するとは驚きだ。簒奪以来、18項目の「総統命令」を発して、矢継ぎ早に事を「既成事実化」しようとした「電撃作戦」は、帝国各州の司法長官と言う「歩」の力(本当は金とか銀と言いたいのだが、比喩の表現上「歩」としました)で呆気なく止められてしまった。それも1枚や2枚ではなく、各州で同時に複数の「歩」が連携しているのだから、まさに「歩の餌食」で総統命令と言う「桂馬」は進む事すらままならなくなってしまった。このまま最高裁まで結論が覆らなければ、「歩」で仕留められた総統の「桂馬」は、反対勢力の手で反撃の持ち駒として使われることになる。もし、そうなるとすれば、総統のメンツは丸潰れで局面打開の為に「新手」を考えなくてはならなくなる。他にも「ジョーカーの長城」に関する総統命令も議会で「歩の餌食」にされる可能性がある。建設に関わる予算を審議するのは帝国議会。野党民主党は言うまでもなく、与党共和党の「反ジョーカー勢力」の抵抗でこれまた「執行停止」に追い込まれるとしたら、総統にすれば「大打撃」になってしまう。将棋の世界では「指し過ぎ」と言う言葉がある。攻めに徹するあまり「受け」に回った際に自陣の陣形が整わない・守りが手薄になってしまった場合や、逆襲されて攻防の拠点を失うなどの際に使われる事が多い。総統は「攻め」に徹し過ぎたようである。攻防一体となって手を進めなくては、どんな作戦でも序盤でつまづけば、一気に形勢は相手に傾き、必死に局面の打開を図っても、相手方の序盤の優位を逆転することは至難の業になる。「一手の怖さ」と言われる所以である。総統は「入国禁止は総統権限の範囲内だ!」とか「いわゆる、裁判官の決定は馬鹿馬鹿しく、覆される」とツイートして不満タラタラだっただけでなく「裁判官が国土安全の入国禁止を止めることができ、悪意を持った人を含め、誰でも帝国国内へ入国できるようになるとは、どうなっているのか!!」と司法当局を恫喝して、三権分立に対しても批判の矛先を向け、異例尽くしの展開になっている。こうした「小さな綻び」は、やがて大きな「穴」へと進化して、総統による帝国の舵取りをより一層困難にする可能性は否定できない。局面はまだ序盤の入り口に過ぎないのだが、早くも「作戦負け」の様相を呈しているのは、大いなる「失政」となるかも知れない。議会での総統の演説で、与党共和党がどの様な態度に出るのかも微妙になって来た。スタンディグオーベイションすら無かったとしたら、総統への求心力の低下は避けられず「公然と反旗を翻す」議員諸氏も現れるかも知れない。このままでは「桂馬の高飛び歩の餌食」だけでは済まずに「王手を見据えた桂馬打ち」で進退すら危うくなりかねない。逆転の秘策はあるのか?局面打開の強手で切り抜けるか?この問題、意外なアキレス腱だったのかも知れない。