コツコツ歩き隊!

お花で一休み(128) ムラサキハナナ

美しい花の観賞はウォーキングの楽しみ。
花の名前を覚えるというのも立派なウォーキング・テーマであります。
街ならではの花もあり、面白い発見があったりします。


子供の頃、近所に群生している所があり、とてもきれいだったのですが、誰も花の名前を教えてくれなかったものですから、仕方がなく、薄紫色の花色から「スミレ」と密かに呼んでいた花を東京に来て、久しぶりにたくさん見ました。



子どもの時ですら、「スミレ」とは全く別種であることは分かっておりました。
最近バージョンアップした植物アプリ。
性能が良くなって、正答率が高くなりました。
いよいよ、子供の時からの疑問を解決する時がやってきました。
(45年以上持ち続けた疑問が遂に!)

アプリの答えは「ムラサキハナナ」であります!
初めて聞く名前。
念のため、ウィキペディアで確認であります。



別名「オオアラセイトウ」、「ショカツサイ」と言います。
アブラナ科オオアラセイトウ属(またはショカツサイ属、ムラサキハナナ属)であります。

「ムラサキハナナ」の名は「紫色の菜の花」の意で、菜の花(アブラナ)に形状が似ているからなのですが、それだけでなく、野菜としての利用や種から油を採取することもできることから、実用面でも菜の花によく似た植物であります。

そうした実用面に着目し、戦場での食料として広めたのが「三国志」に出てくる諸葛孔明(しょかつこうめい)であり、別名の「ショカツサイ」の由来はここから来ております。

とあるサイトをいくつか見ますに、もう1つ「ハナダイコン」の呼び名があると紹介されておりますが、そちらはどうも間違いのようであります。
「ハナダイコン」はアブラナ科ハナダイコン属(またはエゾスズナ属)であります。
葉の形も葉と茎のつなぎ目の所もムラサキハナナとは違います。

この間違った情報がかなりの数のサイトに掲載されていたものですから、果たして私が見た植物は本当に「ムラサキハナナ」なのか、さらに色々な写真やサイトで確認せねばならず、膨大な時間を要しました。

結局、開花期と葉の付け根の部分を見て、私が見たものは「ムラサキハナナ」とすることにしました。

アプリによって簡単に解決するかと思った「ムラサキハナナ」問題は、大きな疲労を伴って幕を下ろしたのでありました。
(本当、大変だったの…)

「ニセアカシアとアカシア」のように、ムラサキハナナ=ハナダイコンとなり、ハナダイコン→ハナスズシロとなるかもしれません。
それほどまでに「ムラサキハナナ=ハナダイコン」が定着しているようです。
(これって本当、どうなんだろうね…原産地の記載とか、サイトによっては滅茶苦茶ですよ。怒)

そう言えば、ゼニバアオイ、ウサギアオイ、ハイアオイの時も同じ問題がありました。
(あの時も大変でした…)
「お花で一休み」が全く一休みとならず、大掛かりな調べものとなることが、この植物の世界ではよくあります。
(単に、名前を知りたいだけなのに。)



ところで…
「ニセアカシアとアカシアのようにって?」
とか、
「ゼニバアオイ云々って何?」
と思われた方、こちらをご一読いただければと思います。

<参考資料>
  • ウィキペディア「オオアラセイトウ」、「ハナダイコン」
  • コトバンク「ハナダイコン(花大根)」
  • 素人植物図鑑「ショカツサイ」

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