“坂の上の雲”

登っていく坂の上の青い天に、もし一朶の白い雲が
輝いていてもいなくても、また坂を登っていきます。

若林覚さんと2つの美術館(カムエクの縁)

2018-09-22 | 日記

ひと昔前のサントリーのテレビCMを皆さんはどのように記憶しているでしょうか

Toshiの好きなCMは“山崎”に代表される蒸留所のある森の中に流れる川面のイメージです

 

サントリーのHPから拝借(宣伝だから良いでしょう)

 

確か、キャッチコピーは「何も足さない 何も引かない」BGMは久石譲、坂本龍一だったと思います。

 「水と生きる」というコピーも美味しいウイスキーを造る条件に蒸留所のある土地の水が命だなんだという作り手の意思が伝わってきてとても引き付けられました。

 

山崎もウイスキー人気の影響で熟成年数表記は無くなって..

 

 

ブランドイメージがこれほど強烈に作り手のメーカーの広告・宣伝から摺り込まれる例を他に知りません。

ターゲットが熟年男性という層で、且つ嗜好品というカテゴリーだからなのかわかりませんが、女性が購買層の調味料の広告などとは一線を画すものであることは確かです。

 

琥珀色の誘惑

 

Toshiとしては、好きなものがいくつか重なって


寺社仏閣、仏像拝観が好き

仏像といえば京都である

京都は何故か分からないがピアノの調べがよく似合う

京都の風景とピアノの調べという組み合わせは、サントリーのオリジナルである

久石譲や坂本龍一のピアノ調べを聴きながらウイスキーグラス片手に京都の川の流れや竹林を思い浮かべるのが大人の嗜みのように感じる..

 


もうすっかりと摺り込まれています

 

ということで、

そのToshiが大好きなサントリーの広告・宣伝を長く担当されていた若林覚さんという人が書いた

『私の美術漫歩』‐広告からアートへ、民から官へ‐

“ドラマのように生きてしまった、サントリー名物宣伝部長の転身”

という本が2018.8.23に発刊されたのですが、

その本にToshiのブログ

12/08/03~05『カムイエクウチカウシ山~コイカクシュサツナイ岳』報告の中で挿入した写真を使ってくれたのでした

 

撮影:Toshiと書いているでしょう

 

理由は、

若林さんは若いころから登山が趣味で、過去に日高山脈で凡そ1ヶ月間滞在したとき思い出を記そうとしていたけれども、その時の写真が残っておらず、代わりとなる写真を探していたところに、Toshiが撮影したカムイエクウチカウシ山写真をブログで見つけたからということでした..

と、 まあそのような縁で、一度、あの秀逸なサントリーウイスキーの数々のCMを手掛けた若林覚さんが関わった2つの美術館を観てみなければと

なので、広告・宣伝のお勉強という意味でも見学してきた美術館の報告をさせていただきます

  

つ目は若林覚さんが昨年の3月まで館長を勤められた練馬区立美術館です。

 

練馬区立美術館正面入り口

  

催していたのは、激動の時代を生きた鬼才浮世絵師 芳年 

 神戸で行われた展示から画像を拝借しました。

 

入口に入る前に美術の森緑地の観察から始めます。

この美術館、練馬駅の一駅お隣の中村橋駅を降りて、なんとわずか3分のところにあって、練馬区の図書館と併設されていて小学校もすぐ隣にあるという立地まさに地域密着です。

 

練馬区立美術館のロゴ・マークから生まれたという

ネリビー、「美術の森緑地」幻想美術動物園の案内人です。

 

このキャラクター“ネリビー”も若林氏の長年の人脈により、格安で作ってもらったものらしい..

 ブロンズのライオンと強化プラスチックの像(幻想美術動物園の案内図)

 

これらの発想はすべて若林氏のアートセンスによるもので、サントリー時代に培った“魅せ方”を随所に生かしているものといえましょう

 キリンは何故かカラフル色

 

ただ、

昨年、若林氏が館長を退いた後を託された同美術館関係者には苦言を少し..

 開館の時間になると中央の低いゲートがスライドする仕組み(分かりづらい)

 

自然との共生がテーマにしては緑が枯れていて残念でした。

この夏の暑さで致し方ないものか・・

 入口(横の植栽⇒蔦が枯れているのが気になる)

 

それでも、子供たちは元気にこの森との共生を図っていた!

 幼稚園児の憩いの場、というかお勉強の場?

 

さて、

つ目は、若林氏が練馬区美術館館長になる前のお仕事場の方を拝見

東京赤坂六本木 東京ミッドタウン ガレリア3F

サントリー美術館

 

この日のお題は図らずもToshiの大好きな京都の代表的

密教寺 醍醐寺  

2018年9月19日[水]-11月11日[日] 

真言密教の宇宙

京都

醍醐寺展

 見事な傾き、輝く如意輪観音に引き寄せられます。

 

サントリー美術館 SUNTORY MUSEUM of ART

  

美術館横のお店には外国人も喜びそうな小物が揃っている。

 

始めて足を踏み入れた東京ミッドタウンはどの街よりも魅力的で美しい。

リッツカールトンホテル1階カフェテラスの珈琲850円は高くない。

以上、Toshiには珍しい東京見物報告でした。

 

川口澄子さんによる著者[若林覚さん]のイラスト


 


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2 コメント

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アートしとらす♪ (★たぐぴ〜♪)
2018-09-25 23:05:32
 
おお〜っ
トシクンがアートしとらすばい。

よかにゃ〜。
オイラも行ってみたか美術館ばっかし・・

もう何年も「ひとり」で
美術館や博物館に行っとらんばい・・

ゆ〜っくり、の〜んびり
絵やら彫刻やらば鑑賞したかとばってん、
これがなかなかねぇ・・

退職せんと無理やろうかね。

元気で生きとらんといかんばいね♪


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ラブラブラタモリ♪ (Toshi)
2018-09-26 19:25:27
★たぐぴ~♪さん

の~んびり、ゆ~っくりという訳には行きません。
時間が限られているので慌ただしく観察してきたという感じです。
絵画や美術品を観るのにそうあくせくしていてはいけませんよね。

練馬までは少し遠いですが六本木のサントリー美術館と周辺のミッドタウン
はお薦めのスポットと思います
出張の途中、または奥様とラブラブラタモリしてみて下さい。

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