7月4連休の天気予報、考えに考えてやってきたのは2年ぶり道北の山「利尻山(1,717m)」で、
今回は初めての沓形(くつがた)コースを登る旅です
下りの「三眺山(1,461m)」から一瞬だけ臨めた利尻山の雄姿
北海道の山で三指に入る山は?と聞かれて真っ先に答える山が「利尻山」です。
その良さはもう何度も語っているので細かくは省きますが、
とにかく海抜「0m」から登る山は「利尻山」だけ
標高1,717mを海から歩いた人は、かならずや忘れられない旅を経験したことに
なるはずです。
今回初めて登る沓形コースに加えて、念願だった「礼文岳(489m)」をセットに
できたことがミソです
フェリーコースは、稚内⇒(52km)⇒利尻島⇒(19km)⇒礼文島⇒(59km)⇒稚内
利尻山西壁を仰ぎ見る「沓形コース」は真西から東へと続くひたすらの登りです。
23日登山の報告をする前に、前日のフェリーから沓形までの行程をご紹介しましょう。
毎回のようにサフィールホテルの前の無料駐車場に車を止めて、ハートランドフェリー
稚内ターミナルまで歩きます。
■11:10 フェリー稚内 乗船
~
利尻島の玄関、鴛泊(おしどまり)港から上の景色はまだ望めない
■12:50 利尻島 鴛泊港
利尻山が姿を現してきたところで、さとう食堂の
利尻海藻ラーメン1,200円
海藻の出しが半端なく効いていて“旨い”
とにかく、下船してすぐに食堂に向かったのが良かった
いったん席が埋まると、準備中の看板が出て行列になるよぉ~
■14:10 沓形行きバス乗車 (さとう食堂の前から出ます)
~ 途中、利尻空港に停まるとけっこうな人がそこで乗車 ~
■14:56 沓形フェリーターミナル下車 (ターミナル横がすぐキャンプ場という便利さ
)
翌日登る利尻山の西斜面を眺めて・・
いまどき“シェー”はないよな
ここが沓形岬公園キャンプ場(一泊500円)-コインランドリー有-
やっぱりこれ、キャンプ場からの夕景
キャンプ場の近くにはホテル利尻の『利尻ふれあい温泉』があって、これまた
便利だけど、先にセイコーマートまで行ってまずは食料とビールの購入だ
ビール500ml2本では足りないので、ちょっと歩いたところにある
生ビールを飲めるお店(CHICO・GARAGE)でカンパーイ
というわけで、
前置きも含めて長い報告に毎度お付き合いいただいている方(少ないけど)
有難うこざいます。
23日当日の登山はここからです
■3:30 沓形岬公園キャンプ場 (ヘッドランプを着けて出発)
まだ薄暗い時刻の沓形の街並
右端のキャンプ場を出発し、まだ街路灯がともっている街中を抜けて・・
写真左端の見返台園地展望台(5合目登山口)までのアスファルトの登りが長い
鴛泊港から同コース途中にある野営場までの4kmの緩い登り坂とは斜度が違う
距離はキャンプ場からだと6.2kmあって、ここが5合目という意味を理解しましたっ
■4:50 5合目 登山口
5合目からはガスの中..
ガスの中は涼しいけど、当たり前にウェットなので、草露で靴がびちゃびちゃ..
だけど、標高1,600mより上はすでに雲海なのだろうと、意識を頂上に持って行って
ひたすらの登りに耐えます・・
わかりにくいけど、登山道が大雨で削れないように雨水を逃がす施しが随所に
■5:45 避難小屋 (トーチカみたいだけど、強風で逃げ込むところはココだけ)
まだ続く樹林帯
樹木の濃い登りが終わると、馬の背といわれるハイ松帯の尾根歩きが
けっこう長い。
ガスっているから「まだかまだか」「もっと光を」と心の愚痴が止まらない。
■7:05 三眺山(1,461m) ⇒3つの眺めも何もまったく見えないので割愛
登山は『晴れたら100倍返し』・・が7合目を過ぎてやってくる。
これからが難所続きで、
極めつけは、先に見える崖のトラバース
ここはヘルメット必要でしょう、この崩れ加減はそうない
ここからは、2019年Motoさんと登った8月にも沢山咲いていた
「エゾノイブキトラノオ」が主役です
とにかく沢山咲いているけど、虎のしっぽに励まされている感じ
花も全部は伝えきれない・・アズマギクと虎の尾
まだ僅かに湧いては消える東から西へ向かうガス
黄色もあるよ
■8:00 利尻山頂上 (たまたま・の・ガス)
しばしのガス
まだ少しガス
しだいに...
西方は雲海景色に
(なのでガスの下を来たわけで・・)
あすこの突端で写真撮ったりしたっけ?
気が付くと、
視界が広がってきて
北方⇒鴛泊方向はすっきり晴れ渡ってきました
~
一貫して、トラノオと利尻島東の海岸線
満足感が出てきたので、、約40分滞在して..
■8:45 下山
崩れそうで吸い込まれそうな崖の斜面にもリンドウの花があるよ。
あいかわらず西には雲が張り付きっぱなし
この時間なら..鴛泊に降りて、バスで沓形まで行く手もありか?
リンドウが最後にお見送り
トラノオも最後です
そして、
再び西に回り込んで崖のトラバースを見返すと、
近付くほどに、ビビる大木(はこの先)
斜度はなかなか伝わりづらい
見返して再びビビび
赤いマーキングを外れないように、砂礫や崩れる石であっても、
“手かがり”には三点確保で進みましょう
これはオマケ
トラノオ、まだありました
登りでは紹介できなかった「背負子投げの難所」のプレート(どないやねん)
■9:20 三眺山(再)
もう一度、雨水逃がしの術(右が登山道)⇒常に左(南)に逃がしています。
■10:35 5合目 登山口
~
■11:30 セイコーマート (三矢サイダーとマスク購入)
2軒あるラーメン屋さんはどちらも行列なので、キャンプ場で山飯
その後、4時のフェリーまで温泉とキャンプ場横のバルにて、
生ビールで寛ぎまして、
〆て
全行程 22km、累積標高1,950m、4万歩
~
■16:00 沓形フェリーターミナル乗船
~
■16:40 礼文島 香深フェリーターミナル下船
沓形で予約していた利尻タクシーさんに乗車して、香深井にある緑が丘公園キャンプ場へ
(1,900円)、途中セコマに寄ってもらって食料の買い込み・という一日でした。
やれやれ、
こんな長い報告(写真50枚)にお付き合いくださって、感謝感謝、
また明日
利尻礼文サロベツ国立公園内の海も山も湿原も、とにかく大好きです。
この利尻山は山全体が利尻山と言っても過言ではなく、今回、鴛泊以外の利尻町内の
雰囲気も味わえましたが、ますます好きになりました。
礼文も味わい深くて一度ではその良さをうかがい知ることはできません。
gooブログは一日にアップする写真が100枚まで・・ということをご存じでしたか。
「利尻山」と「礼文岳」を一日で書き上げないと落ち着きませんので、両方合わせて100枚に
集約する作業が一番大変でした。
誰もその当たりの事情は分からないことですが・・
道東も行きましょう