半世紀まえ 東京から九州まで行くには
特急寝台(さくら)が便利でした
記憶も定かではないくらい 遠いことですが
夜八時ころ東京を立って 佐賀まで行きました
多分 終点は 長崎 佐世保でした
上 中 下段にベッドがあって
一番上はかなりの振動でしたが
若かったし 熟睡まではいかなくとも
まあまあ 眠れました
時間になると 車掌さんがベッドを作りにきます
関門トンネルをでるころ 朝がきて
洗面所は 混み込みになります
洗顔 歯磨き 身づくろいをすませ
ベッドが片付けられ 座席になると
まもなく 目的地でした
深夜に停車したとき そっとカーテンをあけて
何処の駅だろうと 眺めた思い出です
世の中 スピードスピードの時代になる前の
旅情ゆたかな思い出です
最近では 10年前ころ
トルコで寝台車に乗りました
いまのように テロの心配もない
平和な時期に行っておいて 良かったと思っています