『世の中ゼニ(金)や!』
『オレは、この店の売り上げの$紙幣を数えている時が、人生の至福の瞬間やなー』
という、私がお世話になっていたアメリカの寿司屋のオーナー。
名前に関しては、知り合いのお寺に頼んでナンと50万円も払ってつけた名前で、正統派の熊崎式の姓名学に基づいて付けられています。トヨタ自動車の現社長、豊田章男氏と主格と外格を入れ替えた感じで、ある意味、理想的な会社経営者の名前のパターンでもあります。
渡米して無一物からアメリカで寿司屋を出すまでに至ったのですから、やはり “名は体を現す” の良い例だと思います。
ここでひとつ、もしかしたらセコイと思われるかも知れませんが、ひとつ儲けるための小さな偽装をご紹介してみたいと思います。
私が居た店は、一部毎週日本から魚や日本の原材料を輸入していたのですが、その中に冷凍ではありましたが本生ワサビがありました。 親指の先ぐらいの量で1ドルチャージしていました。
で、最初の頃はそのまま出していたのですが、ある時、
『おい、マサ。 ちょっと聞け。 冷凍生ワサビの中にだいたい1割の粉ワサビを混ぜてみろ。 それで暫く様子みてみる』
といって、生ワサビの中に約1割の粉ワサビを混ぜて偽装を始めたのです。 そして、しばらくして今度は、
『おい、マサ。 今度は2割ぐらい粉ワサ入れてみろ。 それでしばらく様子見てみる。』
と言って、今度はだいたい2割ぐらいの粉ワサを入れて出してみたのです。 それでも、とりあえずクレームは入りませんでした。
ここで、オーナーが、『マサ、どう思う? あと一割乗せて、3割にしたらバレるかな?』
「そうっすねー。 さすがに3割入れると、ニブいアメリカ人でも分るんじゃないですかねー。」
『そうか、おまえもそう思うか。 じゃーとりあえず、コレぐらいで止めとくか。』
と、約2割の混入で、何事もなく偽装本生ワサビ事件はひと段落したのですが、ここで、話変りまして実家であった同じような偽装事件を採り上げてみたいと思います。
私が住んでいる宮崎のえびのはそれなりに米どころなんですが、昔、美味しい場所の米が人気になって東北にも売り出していたようだったのですが、ある時、粉ワサ事件と類似した感じで、あまり美味しくない場所の米をブレンドして出しだしたようなのです。
最初の頃は何も苦情は来なかったようなのですが、聞いた話では3割ブレンドにした時に、現地の料理屋から苦情が来て、元に戻したようだったのですが、それでも一度落とした信用は戻らず、もう受注は来なくなったようでした。
ここに、商売人の見極める目の差を感じました。 やっぱり商売センスのある人は持ち堪えるトコと落ちるトコのラインを直感で読めるのではないかと思いました。 田舎人の欲だけでブレンドやっても所詮は猿知恵。 いずれはバレます。
このブレンドと似たようなコトはドコでもやっているようですが、クソマジメに商売やっていても生き残れない時代。 果たして許されるラインというのはドコなのか?
最後の最後は、自分の内奥なる良心に聞いてみるしかないのかもしれません。
本日の呟きでした。
蛇足:今日は、久しぶりに仕事でデパート包装やりました。 体に教え込んだモノは忘れないモンですねー。
おがっち41歳独身特技;デパ包、姓名学、占星学、数秘学いじょー♪
おやすみなさいZz。。。。