次に、ケイシーの名前をカバラ数秘学から読み解いてみたいと思います。 ケイシーの本名は “Edgar Cayce” です。 コレを数秘学に当て嵌めてみますと、
Edgar=5+4+7+1+9=26=8
Cayce=3+1+7+3+5=19=10=1
Edgar Cayce=26+10=36=3+6=9
とゆー非常に興味深い結果が出てきました。
というのも、前回アップした誕生数秘学ともかなりの部分が一致するのです。 まず名前のEdgarですが、こちらはケイシーの人生後半生に主に影響している “8” の土星(Saturn)ですし、苗字の “1” は太陽(Sun)を暗示しますが、こちらはケイシーのホロスコープを観た際、Asc(上昇宮)付近にLeo(獅子座)があるケイシーに強く影響しています。 獅子座の支配星はSun(太陽)ですから。
そして、名前の総画数から導かれる数霊は “9” の火星(Mars)です。 こちらは、闘争や感情の怒りに通じやすく、そのコントロールが課題となります。 ケイシーの伝記を読むと、彼の今回の人生は本当に忍耐と怒りに関する事件の連続でした。
それが、誕生数と名前両方に出ているんですから、彼はたとえ困難な人生にしても、かなりハッキリとした人生設定をおこなって、今回の人生に望んだコトが伺えます。 彼の知的遺産を沢山の人に遺すために。
で、ここで、少し興味深い情報を絡めながら、この問題をちょっと異なる角度から考えてみたいと思います。
ケイシーは以前、自身に関して取られたリーディングの中で改名した方が良いとアドバイスされたことがあったそうです。 こちらは、ケイシーセンターの光田秀さんからお聞きした内輪ネタです。 光田さんはケイシーひと筋30年に加え、英語も通訳、翻訳者並に達者ですし、京大の物理学科の大学院まで出ておられますからその分析力や記憶力もコンピュータ並です。
以前、東海村のJCO(旧動燃)にいらした事もあったようです。 運よくあの事故の前にお辞めになって、ケイシーの翻訳関係の仕事一筋に従事されたようです。 確固とした目的(理想)をもって進んでいる人には、天は必ず助けの道を示してくださるという典型的な例だと思います。
とと、またもや、話が本題からズレつつあるので修正(意志力)して、話を戻しまして(理想)、どういう風に改名した方が良いとアドバイスされたかと言いますと、【John(ジョン、ヨハネ)】とした方が良いと。
私もその改名に関するリーディングの経緯や深い意図の部分までは知らないのですが、ケイシーは時折、そのリーディングの中で改名をアドバイスすることがありました。 人によっては、その人の今回の人生で経験せねばならない人生課題が残っている人には、「まだ今のままの名前で人生を進みなさい」、と戒めたケースもありました。
ですから、改名も良い悪いの単純な二元論では計れないのです。 私も10年近く熊崎式の姓名学を扱っていますが、人によっては「親からもらった名前を変えるなんてトンでもない事だ」 とか仰って非難される方もいらっしゃいますが、輪廻転生の視点からしたら、結局その名前も自分自身で設定して生れてくるものですから、親はただ単にその経路(Channel)となっただけで、主体はあくまでその本人にあります。
これは今迄の長年に渡るケイシー・リーディングと大森先生の姓名学の研究から、確固たる自信のある一つの導き出された結論です。 運命学を扱うものは常に臨機応変に固定化した視点にならないように気をつけないと、重大なミスを犯してしまうケースが出てきます。 やはり一人の、いえ一つの小宇宙の運命を観、左右するんですから、慎重なスタンスも要求されます。
と、まーここに気付くようになったのはつい最近で、昔はイロイロなことが分るから面白半分でやっていましたから、こちらは自分自身に対する戒めも兼ね書かせてもらいました。
さて、こんどこそ本題です。
ケイシーはその自分自身に関するリーディングの中で、名前を【John】にした方が良い、とアドバイスされたようなのですが、こちらをカバラ数秘学で分析してみますと、
John=1+6+8+5=20=2
となり、“2” という数が出てきました。
こちらの数は、占星学では “月(Moon)” を意味し、主に人間の精神面に影響を及ぼす数です。 月はご存知のように、太陽の光を反射して輝く惑星ですから受身的な星で、そして太陽からの影響だけでなく他の惑星の影響を最も受けやすく、感受性が強い惑星です。 “1” の太陽(Sun)が男性性なら、“2” の月(Moon)は典型的な女性性です。
アメリカに居た時に知り合ったアメリカ人や海外放浪中に知り合う “John” という名前の人は、おとなしい人が多いような統計的傾向があります。 もちろん皆がみんなそうではりませんが、私の中でそんな感覚があります。
で、ここからがかなり興味深くマニアックな私の頭脳領域に入って行きます。
このリーディングが奨めた “John” という名前にして、姓のCayceと組合わせると…、
【John Cayce】=20+19=39=12=3
となり、ナント!大吉祥星である木星(Jupiter)を暗示する “3” の数霊が導き出されるのです。
コレには、さすがの私も唸りました。 つまり、誕生数秘学から導き出される、今回の人生全般を通しての課題である木星に、名前の方も導かれるようにアドバイスしているのが読み取れるのです!
人間から導かれる単数字として大きく別けて誕生日と名前がありますが、片方だけでなく両方を同じ方向に調整したらその推進力も倍以上になります。 基本的に誕生数は変える事は出来ませんが、名前はある意味、いくらでも変える事が出来るので、コレを念頭に今後、東西の数秘学を扱ってゆけたらいいなーと感じました。
人間やっぱり何事においてもBalance(バランス・Libra)が、大事ですから。
『極端をもって中庸を知る。』
コレが西暦2000年から突入したAquarius(水瓶座)の時代の意味のような気がします。 つまり、“落差(Gap)” ですね。 落差によって魂は真の中庸を知る。
「極端(Extreme)は “愛(Love)” によって克服されねばならない」、とケイシーも述べています。
そして、そのカギとなる言霊 “愛(Love)” を意味するのはVenus(金星)、金星の支配星座の一つが黄道十二宮の最終宮である天秤宮(Libra)。 E.W.ブリンガーや神智学の占星学も共通している我々人類の目指している星座。
つまり、“バランスの星座(Libra)=中庸感覚(Moderation)” ですかね。
こうやって占星学や数秘学で宇宙の成り立ちから法則を読み解いていくと、その整合性に思わず感嘆させられます。 本当にやっていて良かったとつくづく実感します。 いえ、導かれて良かったと言った方が正解でしょう。 私も昔はこの手の占いに類する学問はまったく相手にしていませんでしたから。
様々な人との出会いがこれ等に導くキッカケを与えてくれました。
とりあえずこの辺で、ケイシーの誕生数秘学と姓名学に関するアップは〆たいと思います。
失礼します。