最近、朝寒くなって来ました。
私だけではないと思いますが、朝、寝ぼけたままトイレに行くと時折便座を下げるのを忘れて、そのまま便器にお尻を突っ込んで、思わず飛び上がることがないでしょうか? 夏は目覚ましにちょうど良い経験でしたが、冬場はちょっと辛い季節になって来ました。
ところで、最近は占星学と数秘学ばっかりに没頭していますので、タマには私の運命学の本筋である姓名学について、今迄10年以上に渡る取り扱い経験から、気が付いた事でも少しばかりアップしてみたいと思います。
私が何より幸運だったのが、この熊崎式の姓名学を教えてくださった先生方が超一流だったということでしょうか。 それなしに今の私は有り得なかったと断言できます。 宇宙の計らいにただただ感謝するのみです。 占星学、数秘学についても同様です。
ところで、この姓名学、現在巷には何十という流派がありますが、ナゼこれ程までに流派が拡がったのか、最初の頃は不思議でなりませんでした。 ある程度統計を取り続けていたら、その間違いに気が付くはずなのになーと思いました。
大森英桜先生も最初の頃この問題にブツかって、何十冊もの姓名学の本を買って調べられました。 その結果、熊崎健翁の 『姓名の神秘』 と山下桜洲の 「幸福の家」 のみが、統計学という要素も含め、数霊学という本質を突いて正しいと判断されました。
そして、この姓名学を複雑にしている問題もオフレコで教えて下さいました。 一番のネックとなる問題は、本字と日本の文部省が簡略化した漢字の問題です。
例えば、「広」 の本字は 『廣』、「桜」 の本字は 『櫻』 などです。
次に問題となるのが、偏とか旁、冠の問題です。
「廾(草冠)」 は 『艸』 に帰せられ3画ではなく6画、『氵(サンズイ)』 は 「水」 に帰せられ3画ではなく4画、「阝(こざとヘン)」 は 『阜』 に帰せられ8画といった具合です。
あと、1から10までの画数も、一~三まではそのままですが、四画はその画数通りに5画ではなく画、『九』 や 『八』 はその筆勢どおりに2画ではなく9画や8画になります。
しかし、ここからが姓名学の本質を理解した上で、バランス感覚が要求される判断領域に入って行きます。
ご存知の方もいらっしゃるかも知れませんが、明治維新により近代国家を目指した明治政府が書類等を扱うのに便利なように漢字を統合した問題です。 代表的な例は「崎」です。 明治政府によって統合されるまでは「崎」は、『(たてさき)』と現在私たちが使っている『崎』の2種類が使われていました。
しかし、明治政府の命により、戸籍から、『(たてさき)』も 「崎」 に統合されてしまい、現在では戸籍の、『(たてさき)』 は存在していません。 この問題でやられたのが、他ならぬ熊崎健翁の養子でした。
この問題は、大森先生がその講義の席で 「たとえ私の家は、『山(たてさき)』 です、と主張しても戸籍にはそう記されていない。 つまり現在の文部省が指定している簡略化した漢字と同様、存在していないのと同じである。 しかし、熊崎健翁の養子は、この事を知らず “熊(たてさき)” で改名案を作って、その名前の運命通りに失敗した。 」 と。
しかしながら、私のもう一人の熊本にお住まいの姓名学の先生はちょっと異なる意見も仰っていました。 どういう事かと言いいますと、
『確かに大森先生のおっしゃる事は正しいのですが、統計をとっていると異なる面も見えてきます どういう事かと言いますと、確かに現在の日本政府の戸籍では 『(たてさき)』 は存在していないのですが、しかし、象形文字としての 『(たてさき)』 は存在しています。 ですから、こちらの運命も併せて観なくてはなりません。
ですが、ここで重要なのが 『高』 の問題です。 これにも 『』 という本字らしきモノが存在していますが、実はこちらは本字などではなく俗字で、象形文字として康熙字典体には存在していません。 誰かが書くのに便利なように作り出した俗字なのです。 ですから、こちらの画数 『』 は存在していないのです。 総て 『高』 の10画になります。』
と。
これらの本質的な問題の理解に加え、更に八割の統計学(人間学)としての沢山の人間を直接相手にする経験値も必要とされます。
これ等の要素を総て理解した上で客観的に判断し、そこに単なる統計や理論を超えた、その扱う人の持つ “直感” が要求されます。 理論のみでもダメで、直感のみでもダメ。 そこに東大、京大、早稲田、慶応出てても姓名学を理解出来ない “何か” があるのだろうと判断しました。
まーもちろん現時点での、私の個人的な毒断と偏見に満ちた見解ですので正しいわけでもないでしょうが、とりあえず、私の今まで10年以上に渡る姓名学を取り扱ってきての見解だと思っていただいて差し支えありません。
現在は占星学に没頭していますが、こちらは更に輪をかけて複雑神秘な世界です。 果たしていつブレイク・スルーする日が来るのかは分りませんが、この終りのない旅を楽しみながら身罷るその日まで探求出来たらなーと思っています。
そろそろ疲れたので寝ます。
オヤスミなさいZz…