まるぞう備忘録

無題のドキュメント

理不尽の縁。

2016-03-18 10:09:39 | まるぞう経営学

 うちのまるぞう株式会社にも沢山のお客様がおります。理不尽なお客様もあれば、なぜかうちの会社を好いてくれているお客様もあります。私などは、あ~、理不尽なお客さんはやだな~。これらの取り引きがなければいいのに。と、つい思ってしまいます。いつかきっと理不尽なお客がいない未来が来るに違いない。そのように心の中では期待しています。しかしそのような未来は起きることはないでしょう。



 働きアリと怠けアリの話を思い出します。働きアリのうち2割が怠けアリだそうです。実験者がその怠けを巣から取り除いてしまうと、今度は今まで熱心に働いていたアリのうち、2割程度がまた怠けアリになってしまうのでした。つまり働きアリは常にその2割が怠けアリになるようだ。ということなのです。


 これはまるで陰と陽の割合は一定の法則のようですね。たとえば熱心に働くアリ2割、普通に働くアリ4割、怠けアリ2割の割合という感じあるならば、常にこの割合は保たれているということになります。
 なぜ一定割合で怠けアリが存在するのか。それは怠けアリにも大切な意味があるということです。おそらくそれは巣に重大な危機が生じた時に役にたつのでしょう。餌と関係ないところでウロウロ油を売っているような存在があるから、多面的に巣の周囲状況を察知することができたのでした。というような。
 表面的には無駄だったり嫌な役目だったりすることも、陰と陽のバランスをとる上で必要なことが世の中の基本でした。陰と陽のうち、陰だけを排除すると、陽のうちの半分が陰に変わって、結局陰と陽のバランスは戻るのでした。



 うちの会社のお客様もそうでありましょう。もし理不尽な取り引き先を一方的に切ってしまったら、今まで普通だったお客様のうち一定割合が理不尽なお客様に変わることでしょう。つまり顧客の中の理不尽割合は、おそらく一定なのでした。そういうことなのだと思います。
 なぜならば、それは理不尽な相手というものが、私たちの人生で重要な意味を持つからです。会社の中の上司や同僚や部下もそうです。家族や親戚づきあいもそうです。自分の周りの人間関係は2割は理不尽な関係になる。と覚悟した方が良いのかもしれません。



 もし理不尽相手と絶交したり転職したとしても、必ず自分が今持っている人間関係のうち一定割合は必ず理不尽な相手との付き合いになるということです。なぜならば理不尽な相手(暴力、犯罪、違法関連を除く)には、自分の人生にとても重要な意味があるからです。
 今自分の正面にいる理不尽な相手は、お互い理不尽演出の波長があって、理不尽の役をやってくれているのでした。相手から見ても自分は理不尽な相手、地雷の相手に映っています。お互いの理不尽の縁。
 もし前世というものが存在するとして、自分が何回も生まれ変わってきたのだとしたら、毎回の転生で積み残したその克服すべき課題が、ぐっと凝縮して私の前に理不尽な縁として現れてくれているわけです。



 老子先生が、陰と陽は同時に存在するという言葉の意味に含まれているのは、表面が苦い体験こそ、その本質は甘い(貴重)ということでもあるのですね。きっと。



おひさま、ありがとうございます。


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