まるぞう備忘録

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【防災備蓄】 甘いものがありがたい。

2020-05-15 10:17:12 | 防災情報。

防災カレンダー
15日。新月週間。

埼玉県北本市


東京都杉並区


横浜市(ハロ)


愛知県大府市から東方向


岐阜県根尾活断層~揖斐郡上空に魚の骨状の雲





3つの状況を想定して備蓄する。 

 さて。何を備蓄するか。その計画を立てるには備蓄の期間を次の3段階に分けます。

ステージ1:最初の3日間。
ステージ2:被災から1週間。
ステージ3:2週間の備え。

 これは優先順位でもあります。何でもかんでも闇雲に用意すればいいものではありません。ステージ1の備蓄が準備できたらステージ2の備蓄を。その準備が出来たらステージ3の準備を。
 たとえばソーラーパネルを購入するにしても、まずその前に乾電池とラジオと乾電池は用意していますよね。というように。



ステージ1:最初の3日間。

 電気・ガス・水道が止まった状態。避難所に移動出来ない場合は、家財道具が倒れたり一部浸水している状態で自宅にとどまっていなければならない状態。

 この3日間で必要なものは下記です。
・水(3L×3日間×家族人数)

・非常用トイレ
参考サイト:【徹底比較】簡易トイレのおすすめ人気ランキング10選
https://my-best.com/50

・身体を清潔に保つ用品
参考サイト:不衛生になりがちな災害時、断水でも清潔を保つアイデア
https://kumamotoni.net/cleanliness-idea/
参考サイト:【徹底比較】ドライシャンプーのおすすめ人気ランキング23選
https://my-best.com/718

・乾電池・携帯ラジオ・懐中電灯・スマホ用モバイルバッテリー
情報収集は乾電池のラジオで。スマホのバッテリーは出来るだけ節約する。

・ガソリン
自動車をお持ちの方。ガソリンは自宅では保管出来ませんので、常に自動車のガソリンは半分以下に減らないように普段から気をつけておくことが大切です。



緊急事態では人はおなかは空かない。しかし。

 さて今回のテーマである「ローリングストック」。最初の3日間のために何が必要か。当然インスタントラーメンや缶詰やパックご飯などは用意されていることでしょう。
 しかし被災した方の体験談を読むと被災直後はほとんど食欲がないというものが多いようです。生きるか死ぬかの緊急事態真っ最中ですから、お腹が空かない人が大半でありましょう。

 ただその中でも「甘いもの」は別。甘いものが気力の元になるようです。
 このため我が家でも日持ちのする羊羹を非常用に備蓄しています。が、今回のローリングストックのコンセプトは「非常時こそ普段食べているものを」です。



普段食べているお菓子


©NIKKEI STYLE

 みなさんやご家族が普段食べている皆さんの好きなお菓子。これをローリングストックに追加することをお勧めします。
 電気ガス水道も止まって家財道具も被害を受け。一体これからどうなるのだろう。という不安の中。身体と心に元気を与えてくれるのは、いつも食べている家族が好物の甘いものです。

震災時、ココロをほっとさせた「甘いもの」
2013年3月
宮城大学 食産業学部 食品分子栄養学研究室 准教授 石川 伸一

【はじめに】

 私は3.11の東日本大震災で被災しました。震災後、「甘いもの」への欲求が高まり、1個のケーキの甘さに助けられたという経験をしました。また、多くの被災者の方々からも、甘いお菓子を食べた時、心がほっとしたという話を耳にしました。

 震災時は、多くのストレスが突然襲いかかってきます。これらのストレスを少しでも緩和できる可能性があるのが、普段から食べているスイーツなどの「甘いもの」でしょう。

 実際、脳の唯一の栄養源であるブドウ糖は、「甘いもの」の代表であるショ糖から簡単に作られます。さらに、このブドウ糖は、おだやかな気持ちをつくる脳の神経伝達物質であるセロトニン分泌に重要な働きをしています。

 現在、今後の震災対策として、行政、企業、各家庭での「備蓄食」の重要性が高まっています。主食や主菜などの備蓄食以外にも、ココロをほっとさせる「甘いもの」を保存することが大切です。

1.薄暗い洋菓子店で買った「ケーキ」

 東日本大震災の発生から2日後、情報を求めて仙台市内を彷徨していると、ある洋菓子店の看板に、手書きで「ケーキあります」と、か細い字で書かれた紙が貼られているのを見つけました。吸い寄せられるように中に入ると、停電した薄暗い店内で、きちんと制服姿の女性がケーキを売っていました。売っているケーキは、火を通さなくても作れるクリームのタイプで、3種類あり、どれも330円で販売していました。

 持ち帰ったケーキは夜中、懐中電灯の薄明かりの下で、妻と食べました。妻のちょっと緩んだ表情に何より安心しました。体の細胞1個1個にエネルギーが染み渡る感じで、これまでの人生で食べたケーキの中で、文句なく一番おいしいケーキでした。
・・・
3.震災後、街中に漂う「甘いもの」への欲求

 焼き菓子が送られた当時、まだまだ、原発事故が終息していない福島県や物資の届きにくい避難所などでは、食べ物の質、量ともに十分ではないところがたくさんありました。しかし地震から半月経った頃には、地域よってばらつきはありましたが、スーパーマーケットではだいぶ食料品の品揃えが震災前の状態に戻っていたと思います。

 そんな中、私の住んでいる仙台では、ドーナツ屋に長い行列ができる光景が日常となっていました。また、ケーキ屋やたい焼き屋にも長い行列ができているのを見かけました。甘いお菓子でほっとしたいという空気が街にあふれているのを感じ取りました。
・・・
6.「甘いもの」も備蓄食に追加を

 首都圏直下型大地震と東海大地震は、30年以内に70%の確率で来るといわれています。震災によりライフラインが遮断され、巨大なストレスにさらされたときに、自分や家族の命を無事につなげるかどうかは「食」の備えの有無にかかっています。

 備蓄食は、一般的にアルファ米や缶詰パンなどの主食、ツナ缶やコーンビーフなどの主菜、切り干し大根や乾燥わかめなどの副菜など、ある程度長い期間保存でき、栄養バランスにも配慮した食料が中心となっていますが、これらの備蓄食以外にも、嗜好品の「甘いもの」も保存しておくことが「ココロの栄養源」としてとても大切です。

 つらい時こそ、甘いお菓子でほっと一息入れたいものです。チョコレートやようかんなど、日持ちのする自分の食べ慣れた「甘いもの」を備えておきましょう。
https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_000668.html




ステージ2:被災から1週間

 電気ガス水道の一部は復旧し始めます。被災直後は食欲もありませんでしたが、落ち着いてくるにつれ食欲も出てきます。
この時重要なのは「食べ慣れているもの」「自分が普段から好物なもの」が重要なのです。

 たとえば非常食として誰もが思い浮かぶのはカンパンです。しかし私達の多くは普段はカンパンを食べませんし好物だという人も少ないかもしれません。
 「特に好きではないが非常時は食べる」というものより「普段から好きなものを非常時にこそ必要」なのです。

非常食だけで1週間 試して分かった問題点と対策
缶詰の塩分に悩む
NIKKEI STYLE 2013/2/8
・・・
4日目からはガスコンロを使った。これで食生活も一気に良くなると思った矢先におなかが痛くなった。佐藤さんに相談すると「塩分の多い缶詰を食べ続けたので内臓が疲れたのかもしれない」と言われる。

火を使えない3日間は食欲がない時も栄養バランスを考えて食べ慣れない魚や肉、野菜の缶詰を食べていた。気付かないところで無理をしていたようだ。

佐藤さんに「フリーズドライの野菜をたっぷりの湯で戻して、めんつゆであえた薄い味付けのおかずを入れて体調を整えて」と助言された。実際に作って食べると五臓六腑(ろっぷ)に優しい味が染み込む感じで体調も少し良くなった。

当初の予想に反し、厳しさを感じたのは5~6日目だった。胃腸は回復したが、食欲が出ない。記者の場合、野菜よりも魚や肉の摂取が難しかった。同じ缶詰でもメーカーによって微妙に味が異なる。普段から食べ比べてお気に入りを見つけ、家族で食べ慣れておく必要性を感じた。

奥田さんは「非常時こそいつもの家庭の味に近いものを食べることが、乗り切る力につながる」と話す。そのことを身をもって感じた1週間だった。
・・・
記者のつぶやき
「なんて認識が甘かったのだろう」と何度も思った。これまで自宅に置いていたのは家族3人分で飲料水2箱、アルファ米10食、子ども用クッキー2缶。ガスコンロもあったが楽観視していた。
終わりが決まっている非常食生活なのに家族に弱音を吐いた。実際に被災された方々のご苦労はどれほどだったかと改めて思う。今回の体験を教訓にしたい。
(坂下曜子)
https://style.nikkei.com/article/DGXDZO51250030R00C13A2W03201




家族の好物を非常食として備蓄。

 私達は「備蓄非常食」と聞くと「長期間保存がきく食糧」を思い浮かべます。しかし普段食べない非常食は、実際の被災時には身体が喜ばないことも多いようです。
 被災時は普段の日常生活と比べて桁違いのストレスに晒されます。であればなおさら、食事だけは普段食べているもの。自分の好物を食べてることが、気力を支える原動力になることと思います。

・長期間保存出来る(普段食べていない)ものを備蓄する

ではなく

・普段食べている家族の好物を(ローリングストックで)備蓄する

ことが重要であります。



つづく




おまけ(読者の方によって教えて頂いたこと)
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子供にオヤツのかわりに食べられてしまいもう買わない!なんて喧嘩もありましたけど笑
また少しずつストックしていきます。

→ 賞味期限前に家族が食べてしまうぐらいのものの方が「非常備蓄食糧」に合っていると思います。家族が心身共にストレスを受けて、かつ買い物にも行けないときに家族に食べてもらう食糧でありますから。

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いつも部屋が片付いているのは、使ったものをもとの位置に戻したり、物の住まい(置き場)がいっぱいになれば一部を廃棄かリサイクル回しに活用できるかを判断して定位置をキープできるようにする、などお家にも人様同様、日ごろのお家のお手入れが肝心ですね。

→ 日頃のお手入れは愛情ということです。愛情とは他の対象に向けるだけではなく、自分の生活に愛情を向けるということも必要なわけです。
部屋が清潔な人は自分の生活に愛情を向けている方であると思います。ありがとうございます。

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知人が昔ガールスカウトに所属していた時、教えられたスカウト精神である
「 備えよ、常に 」
は、今も忘れず心にあり、生活の指針となっているそうです。

→ その習慣は人生の宝ですね。

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ふと、貧乏神をお世話してあげたら福の神に成る昔話を思い出しました。福の神が化けてたとかじゃなくて、貧乏神が福の神に「成る」というのがとても印象的なお話しでした。

→ 真理を表していると思います。ありがとうございます

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本日、長野県の霧ヶ峰に大規模メガソーラーが建設される事業がある事知りました。
えらいこっちゃ!

→ 現時点での長野県のコメントです。静観していきたいと思います。
https://www.pref.nagano.lg.jp/koho/kensei/koho/hotline/202001/hot_2001-9.html

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どこかのブログにあった内容で、同じ菌を入れた試験管を調べるのに、
それが大腸菌だと思って見た人の結果は大腸菌になり、
O-157 だと思って見た人の結果は O-157 になるというような話がございました。
という事は、見る人の思いによって、試験管の超微細な世界を変化させたという
事になると思います。
腸内の菌もこれと同じ事が起こると仮定すれば、すべて繋がりますね。
いかに精神の状態が大事なのかという事ですね。

→ 興味深いお話です。ソースなどわかりますか?

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質問なのですが、まるぞうさんのお宅にあるストックは、もし今大災害など起きた場合、何日分もちますか?

→ ステージ2の一週間分とステージ3の二週間分です。明日以降の考察をご参考になさってください。

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「重症化するかどうか、サイトカインストームが起きるかどうかに腸内細菌叢が関わっていると考える」また、「BCGが有効な理由は腸内細菌叢の成立が3歳までなので、乳幼児期のBCG接種が腸内細菌叢を介して自然免疫を強化すると考えている」

→ 興味深いです。ありがとうございます。

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ちなみにこの友人は「ブラックアウトは必ず来る!用意しとけよ」と言ったそうです。
私はたまたま「家庭用のソーラーパネルや蓄電機のセットがなんとなく欲しいね」と言ったのですが、すんなり聞いてくれてネットで検索中です。スイスにはアマゾンなどありませんので、かなり高価なものを直接業者から買う事になりますが、あまりに沢山の種類がありすぎ!どれが良いやら〜と毎日首っ引きでネットを見ています。そろそろ決めなくちゃ。
ブラックアウト、小難で済むといいなぁ。

→ 広範囲でブラックアウトが起こると携帯基地局が数日で止まってしまうので、情報収集はラジオ頼みになります。
乾電池とラジオと懐中電灯が一番頼りになると思います。(もちろんこの3点セットは用意されていると思います。私はソーラーシステムはその3点セットがあったうえでのプラスアルファという考えです。)

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朝から地磁気の雲とうろこ雲が広がり、氏神様の参道で感じた焦げ臭い空気、帰り道の公園には30センチ近いおおみみずがいました。しかも暑いです!心の防災備蓄をせねばーと思いました。(関東より)

→ お知らせありがとうございます。

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