ゾロアスター教はその起源はよくわかっていません。
5千年前に出来たという説もありますが、
3千年前ごろという説もあります。
これだけ差があるということは、もうよくわかっていないということです。
そもそも当時の経典らしいものは残っているのですが、
ペルシャ語の方言が強く、誰も読めないのです。
ですから現存するゾロアスター教の教えから推測するしかありません。
ゾロアスター教で特徴的なのはその宇宙観です。
宇宙は時間のない状態(ズルワーン)でした。
気が遠くなるような退屈のあと、
ズルワーンは「時間(=この宇宙)」を生み出しました。
それは光と闇(陽と陰)の交互の振動でありました。
光の創造神をアフラ・マズダーと呼び、
闇の創造神をアンリ・マンユと呼びます。
この光と闇(陽と陰)の交互振動こそがこの宇宙(=時間)の実態です。
人間の魂もまた光(善)と闇(悪)の交互振動です。
人は死後、三日三晩かけて自分の人生を振り返ります。
自分の「言葉」「想い」「行動」について振り返ります。
そしてその善悪に見合った世界に引かれていきます。
善を生き切った人は「天国」と呼ばれる世界へ。
善を隠して誤魔化して生きた人は「地獄」という後悔の世界へ。
従って死後「後悔の世界」へ引き寄せられないためには、
生きている間の「生き方」が重要であります。
それも日常生活の善の実践が重要であると説きます。
どこかに修行にこもることではありません。
日常の生活(労働)の中の善(三徳)が重要なのです。
「善き言葉」「善き想い」「善き行動」
またゾロアスター教の儀式の中で最も重要とされているのが、
「感謝の儀式(ジャシャン)」です。
──────────
ゾロアスター教の儀式のなかで最も重要とされるのがジャシャンの儀式である。これは、「感謝の儀式」とも呼ばれ、物質的ないし精神的世界に平和と秩序をもたらすものと考えられている。ゾロアスター教徒は、この儀式に参加することによって生きていることの感謝の意を表し、儀式のなかでも感謝の念を捧げる。
(Wikipedia「ゾロアスター教」より)
──────────
ゾロアスター教は拝火教と呼ばれるように、
寺院では聖火をお祭りしています。
聖火は各自の中にある善(命の光)を思い出させます。
この世界にはいろいろ苦しいことがたくさんあります。
この世界には誘惑もたくさんあります。
しかし苦しさや誘惑という闇に流されるのではなく、
そこに自分の意志で善という炎を点火させます。
自分の善なる意志により、
闇の逆境や誘惑がまばゆい炎へと点火されるのです。
祭壇の聖なる炎は人に生まれてきた意味を思い出させます。
さてバビロンから解放されたユダヤ人たちは、
当時ペルシャの国教であったこのゾロアスター教に触れます。
そして自分たちが先祖代々伝え守ってきたヤハウェへの信仰と、
このゾロアスター教が彼等の中で融合していったのでした。
ヤハウェがアフラ・マズダであることを思い出したのでありました。
ユダヤ教と呼ばれる宗教の誕生でした。
つづく
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/bb/c7ab47619cc39f41a7dfd83df68bc024.jpg)
おひさま、ありがとうございます。
この世界はファイナルファンタジーなんだなぁ…
様々なテーマを 独自の視点でわかりやすく述べられていて とてもためになります。
今回 初めての投稿なのですが、失われた10氏族の日本への東進につきましては 様々な痕跡等で推測がつきます。
問題は、日本から中東地域への西進です。
白山王朝の年代からみても かなり太古の時代の事と推測できます。
移動方法・ルートについては アマノトリ船など 現代文明とは全く異なる手段を使ったかも、、などなど想像しているわけですが、まるぞうさんは この辺のところどのようにお考えですか?
毎日ジャシャンです
いつだってジャシャンです
神への敬意と愛をはらいつづけます
努力しかないですね