当時のユダヤの人たちにとって、
ヤハウェとはどういう神だったのでしょうか。
ユダヤの先祖たちはエデンの園を出て、
自らの神性を発見する旅に挑戦している人たちでした。
自らの神性に気づきやすい性質(遺伝子)を持つと同時に、
自らの神性を見失いやすい境遇を与えられる人たちでした。
見失いやすい境遇とは、
放浪や流浪などの厳しい環境であり、
富や権力やふしだらな生活に溺れる誘惑でありました
これらの落差は他の民族よりもはるかに大きいのが彼等の契約でした。
人類進化の雛形となる陰陽の二組の古い遺伝子のうちの
陰の役割といえる存在であります。
ちなみにもう片割れの陽の役割の古い遺伝子民族は、
人類発祥の小さな島国で、母性を維持しています。
陰のスサノオと陽の天照太御神の関係であります。
ユダヤの人たちには自らの内なる神性を、
感じる人が多かったのではないかと思います。
彼らが感じた神性を「ヤハウェ」と呼びました。
ヤハウェとは自らの内側にあるものであり、
大地全体に空全体にあるものでした。
それはありてあるものでした。
その点では日本の神道と似ていますね。
ヤハウェはおかげを与える神ではありませんでした。
ヤハウェが約束したとされるイスラエルのカナンも
不作が続いたりと決して豊かとは言えません。
お隣のエジプトの方がずっと豊かです。
彼らの神様は御利益を与えてくれる神様です。
でもうちのヤハウェは御利益はありません。
それどころか厳しいことばかりです。
しかし御利益がないのが本当の神様です。
どんなに厳しい環境であっても、誘惑であっても、
自分の神性(思い遣りと道徳)を守り切ることができるか。
この旅を一緒に行っているのが各自のヤハウェであります。
ヤハウェが厳格であるとするならば、
それは彼らがユダヤの人たちの良心が、
自分たちを律しているということであります。
厳しい状態であればあるほど、
忘れかけていた神性を思い出す出来事がおこります。
そして神性を思い出せば思い出すほど、
ワレヨシが発露する逆境と誘惑がおこります。
このらせんが、ユダヤ民族の歴史であります。
イスラエル帝国のソロモン王の時に、
ユダヤ民族の大多数は自分たちのヤハウェから最も離れました
ソロモン王は72柱の悪魔を操り、
イスラエル帝国は短い栄華を誇り滅びました。
このあと彼らがヤハウェに回帰するために、
大きな二つの流れに分かれて行きます。
まだ自分たちの内なるヤハウェの声を聴ける人たちは
母なる極東のエデンの土地に戻りました
自らの神性により太陽の土地に呼ばれ帰郷しました。
もう一つの流れはイスラエルに留まる流れでした。
この厳しい土地で自らの神性を思い出そうとする試みでした。
バビロンに囚われたユダヤ人たちです。
この時彼らの中にいた(第二)イザヤは、
必ず私たちはイスラエルに戻ることができる。
と預言しつづけています。
そして捕囚されて約50年後のことです。
預言どおり彼らはイスラエルに戻ることができました。
彼らを征服したバビロンが滅んだからです。
バビロンを滅ぼしたのはペルシャという国です。
ペルシャ=ゾロアスター教 です。
彼らの「ヤハウェ信仰」が「ユダヤ教」へと変わる
歴史的大事件でした。
つづく
おひさま、ありがとうございます。
きっと最もキモの部分が隠ぺいされた形での勝者の目線の歴史的事実の寄せ集めに感じたからです。
ひとつひとつが全て腑に落ちます。
毎日楽しみでたまりません。
凄まじい試練…。
神性とはなんと…なんというものなのか。
嗚呼、息で思って生きられるわたしたちって。なんとしても守り抜かねば、エデン。
誘惑に負けない心って強い。結局、自分自身との闘いですね。
ソロモン王の頃にイスラエルが絶頂期を迎えたことは、世界史の知識で知っておりましたが、黒魔術でしたかー。交換条件付きですからね。はー。
ゾロアスター教と言えば、リー様。こんなところで、またまた影響を及ぼしていらっしゃったなんて。
"厳しい状態であればあるほど、
忘れかけていた神性を思い出す出来事がおこります。
そして神性を思い出せば思い出すほど、
ワレヨシが発露する逆境と誘惑がおこります。"
うーん、なるほど。ありがとうございます。