今日から統一地方選挙後半戦がスタートしましたが,その初日から大地震が発生し,三重県亀山市で震度5強とのことでした。
幸い,現在までに死者は確認されておりませんが,家屋一部倒壊などの被害が発生した模様です。
三重県北部で震度5強(朝日新聞) - goo ニュース
今年は地震が多い
まず,三重方面の方,震災お見舞い申し上げます。一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。
ところで,前回も知事選挙中に輪島方面で大地震が発生し,大きな被害が発生しました。すると多くの候補者は即座に「防災対策」を口々に叫び始めました。
今回も,選挙初日に発生したために,おそらく多くの候補者が口々に防災対策を叫ぶと思います。
もちろん,防災対策は非常に大切ですし,それを公約にすることは大変重要なことです。安心して生活するには欠かせない内容です。
ただ,果たして本当にその候補者が防災対策を日頃から意識しているのか,また本気でその地域にあった防災対策を考えているのかはいささか疑問があります。
そこで,「便乗候補者」か,それとも「日頃から考えている候補者」かの見分け方を説明しますので,投票の参考になればと思います。
こんな候補者は防災対策を全く考えていない
1 防災対策=地震しか頭にない
地域によっては水害や風害などが重要な場合がありますし,基本的には防災とは災害すべてをさします。地震しか言わない候補者は場当たり的な公約です。
2 防災と減災をごっちゃにする
最近重要なのは,発生した災害を最小限にする「減災」です。この発想自体ない人や,防災と一緒にしている人は,防災に対する意識は弱いでしょう。
3 地域防災計画が万能だと思っている
以前「地域防災計画について考える」で書きましたが,多くの市町村では正直まだまだ不十分ですし,計画は本来は定期的に見直すべきものです。したがって,計画書のとおり動ける体制だけを念頭に置いているようでは,想定外の災害に対応できません。
4 住民以外のことに触れない
大災害の場合,地域によっては「帰宅難民」など住民以外の被災者が大量に発生します。ところが帰宅難民はその地域の有権者ではありません。そこで,選挙しか考えない人は,帰宅難民のことは度外視します。ところが,帰宅難民を考えないと防災計画は瞬時に破綻します。
5 防災訓練に参加していない。または来賓として偉そうに見ていた。
訓練は儀式ではありません(詳しくは「防災の日にちなんで,防災を考える」をご覧ください。)。いざ災害が発生したときに,来賓として見ていた偉そうな人ほど本来は率先して動くべきなのですが,偉そうにしているだけだと多分災害時にあたふたするだけです。
6 災害多発地帯への対策よりもよく分からない建設事業を優先している
説明不要でしょう。住民の安心と安全よりも優先するべき事業って一体何でしょうか?
以上ざーっと説明しました。もちろん,他にもいろんなポイントがありますが,この辺を参考に候補者の主張を聞いてみましょう。案外,「えー,何も知らないのに偉そうなこと言ってる」なんていう候補者がいるかも知れませんよ。
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TB先一覧
http://officematsunaga.livedoor.biz/archives/50371681.html
http://blog.goo.ne.jp/stardustkid0627/e/4cc9f57e69e9874381ec64ded9bf2a8e
幸い,現在までに死者は確認されておりませんが,家屋一部倒壊などの被害が発生した模様です。
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今年は地震が多い
まず,三重方面の方,震災お見舞い申し上げます。一日も早い復旧を心よりお祈りいたします。
ところで,前回も知事選挙中に輪島方面で大地震が発生し,大きな被害が発生しました。すると多くの候補者は即座に「防災対策」を口々に叫び始めました。
今回も,選挙初日に発生したために,おそらく多くの候補者が口々に防災対策を叫ぶと思います。
もちろん,防災対策は非常に大切ですし,それを公約にすることは大変重要なことです。安心して生活するには欠かせない内容です。
ただ,果たして本当にその候補者が防災対策を日頃から意識しているのか,また本気でその地域にあった防災対策を考えているのかはいささか疑問があります。
そこで,「便乗候補者」か,それとも「日頃から考えている候補者」かの見分け方を説明しますので,投票の参考になればと思います。
こんな候補者は防災対策を全く考えていない
1 防災対策=地震しか頭にない
地域によっては水害や風害などが重要な場合がありますし,基本的には防災とは災害すべてをさします。地震しか言わない候補者は場当たり的な公約です。
2 防災と減災をごっちゃにする
最近重要なのは,発生した災害を最小限にする「減災」です。この発想自体ない人や,防災と一緒にしている人は,防災に対する意識は弱いでしょう。
3 地域防災計画が万能だと思っている
以前「地域防災計画について考える」で書きましたが,多くの市町村では正直まだまだ不十分ですし,計画は本来は定期的に見直すべきものです。したがって,計画書のとおり動ける体制だけを念頭に置いているようでは,想定外の災害に対応できません。
4 住民以外のことに触れない
大災害の場合,地域によっては「帰宅難民」など住民以外の被災者が大量に発生します。ところが帰宅難民はその地域の有権者ではありません。そこで,選挙しか考えない人は,帰宅難民のことは度外視します。ところが,帰宅難民を考えないと防災計画は瞬時に破綻します。
5 防災訓練に参加していない。または来賓として偉そうに見ていた。
訓練は儀式ではありません(詳しくは「防災の日にちなんで,防災を考える」をご覧ください。)。いざ災害が発生したときに,来賓として見ていた偉そうな人ほど本来は率先して動くべきなのですが,偉そうにしているだけだと多分災害時にあたふたするだけです。
6 災害多発地帯への対策よりもよく分からない建設事業を優先している
説明不要でしょう。住民の安心と安全よりも優先するべき事業って一体何でしょうか?
以上ざーっと説明しました。もちろん,他にもいろんなポイントがありますが,この辺を参考に候補者の主張を聞いてみましょう。案外,「えー,何も知らないのに偉そうなこと言ってる」なんていう候補者がいるかも知れませんよ。
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