今後の自民党政権はどう動くでしょうか。
公約破綻・迷走・非自民票分散…惨敗の民主(読売新聞) - goo ニュース
この半年ですべてが決まる
まず今回のマニュフェストからすると、自民党政権により次のような動きになると思います。
原発はなんやかんやでほとんどが再稼働し、TPPは農家の反対と経団連の賛成の板挟みになりつつも、アメリカの言いなりで交渉に参加する、年金制度は大幅に変えないでなんとなくこのまま、消費税は景気がよくなったという数字を適当に示して実施、国防軍を作り、憲法改正の発議を行い、主に9条と改正規定の改正、インフレ政策と保護主義の実施による景気浮揚策などなどになります。
んー、本当にこれが全部実現したら、日本は、ジンバブエのように諸外国からの市場を失い、ハイパーインフレになってしまう、また対中国関係が悪化し、それが経済活動に影響を与えてしまう、そして、なによりエネルギー政策はそのまま続き、東京電力も経営安泰っていうことになります。
というのは、少々デフォルメしすぎですが、おそらく、自民党政権になることへのぼんやりとした不安を抱いている人の多くは、原発を中心としてこうした不安によるものと思います。
しかし、ご安心ください。自民党政権は、いきなりここまで動くことはしません。なぜなら、「来年7月頃に参議院議員選挙」が控えているからです。
確かに、衆議院で3分の2以上の議席を有している訳ですから、参議院がどんな状態でも、予算も法案も楽勝に通せます。
しかし、これまでの慣例では、参議院の意向を無視して再議決するのは、「暴挙」と言われてしまいます。また、憲法改正をする場合は、参議院でも3分の2以上の議席が必要となります。
であれば、参議院をないがしろにすることはできないのです。
とすると、半年後の参議院議員通常選挙において、有権者の民意を問い、そこで文句無し自民党過半数議席を獲得する必要があるのです。これにより、ねじれ国会は解消します。
そうなんです、それがあるから、これから半年は自民党も無茶できないのです。ここでいきなり暴走したり、過去の自民党に戻ってしまったら、完全に元の木阿弥になってしまいます。また、半年あれば、民主党の立て直しも進み、なによりも第三極政党は、組織も固まってきて本格的に機能します。だからこそ、次の参議院議員選挙は、これまでになく気合をいれてくるはずなのです。
参議院無用論などが囁かれていますが、こうした政権がちゃんと機能をしているか有権者がチェックするという場面もありますから、決して無駄なことではなく、むしろこれが参議院としての重要な役割と言えます。
逆にいうと、今回の選挙で自民党以外に投票した人はもちろんのこと、自民党に投票した人あっても、「仕事していない」と判断すれば、この参議院議員選挙で別の意思表示ができるわけです。当然、その反対もあります。
いずれにせよ、この参議院議員通常選挙が、自民党政権がどう動くがの大きなターニングポイントとなります。
おそらく、消費税増税の閣議決定をするか否かも、この参議院議員選挙如何ともいえるでしょう。
有権者としては、この選挙で自民党政権への是非を判断する必要があります。
そして、この選挙で審判が終わると、当分の間選挙がありません。すると、あとは、この参議院議員選挙の結果を踏まえた政権運営をすることになります。この間は、泣こうが叫ぼうが、基本的に政治家は動きません。そう思った方がいいです。
いずれにせよ、こうした事情から、自民党は、少なくとも参議院議員選挙までは、無難にこなしていくはずです。そういう意味で、悲観的にならなくてもいいでしょう。
とにかく、有権者がすべてを決めます。いろんな御託をならべて、この後に及んで政治家のせいにして選挙結果を否定する人もいますが、それは違います。また、民意を反映していない選挙という批判をする人もいますが、過程はそうかもしれませんが、政治家からみた結論としては、民意が反映された選挙という評価しかしません。
むしろ、有権者として政治をよくするためにはどうするべきか、考えるべきといえるでしょう。
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