よく父が1970年代の選挙運動の話をしていた。選挙大好きだった父は複数の陣営の手伝いをしていたが、選挙運動の醍醐味は「毎日夜中まで飲み食いできたこと」とのこと。また、飲食をケチる陣営には「あそこはケチだからダメだ」などといわれ、それで本当に落選したひともいるらしい。
幸か不幸か父は飲み食いだけで満足していたようですが、実際は、そこにかなりの現金が飛び交っていたようです。「現金が具材のおにぎり」なんていうものが配られていたともいわれています。
もちろん、これは当時も違法です。
以上の話は昔の話であり、今の選挙ではこれらは明確に公職選挙法違反になります。
しかし、選挙参謀の中には、こうした古いやり方を推奨している人もまだ残っているようですし、有権者にも飲食当然、って思っている人も多いようです。
今は、酒はもちろん、コーヒーすらアウトとなり得ます。
ちなみに、父の血を受け継いでしまったのか、私も選挙好きではありますが、路線が全く違っており、公職選挙法フェチと、選挙情勢分析という、選挙運動とはおよそ真逆の位置にいます。
なので、特定の候補者や政党を支援せず、公約から判断しているのであります。
今回も不正選挙ネタが出回っています。各候補者の選挙運動やマスコミの動向は別にして、少なくとも投開票手続き部分では、不正を行う余地は皆無です。嘘だと思うなら、開票手続きを見に行ってみてください。開票立会人は、各候補者関係者がいますので、特定候補者有利な票読はできません。
また、期日前投票箱の不正を疑う人もいるようですが、投票箱には署名付きの鍵もしており、かつ毎日蓋にも鍵をしており、さらに立会人もいますので、勝手に票を水増しすることはできません。
さらに、開票場所で白票に勝手に記載するとの話も、作業を見ればわかりますが、作業員は筆記具を持ってません
不正選挙を疑うのは自由ですが、同じ疑うのであれば、各候補者の選挙運動が合法的か否かを疑ったほうがよっぽどましですし、その方が威嚇効果も高いと思います。