あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
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選挙前だ,ほればらまけ,ばらまけ,エサをばらまけ

2008年10月21日 22時34分40秒 | 政治・選挙
政府与党が2兆円規模の低額減税を検討しているようです。また,低額減税の恩恵にあずかれない低所得者に対する給付金支給や,高速道路終日無料化なども検討しているようです。野党からは,具体的財源についての追求が予想されています。

低所得者へ給付金、財務相が検討指示 追加経済対策(朝日新聞) - goo ニュース

ばらまいたものは必ず取り戻す

このばらまき政策,建前は「景気対策」ということになります。確かに,経済学の教科書では,「不景気では減税してお金の流通を促進させる」とありますので,まさしく教科書通りの政策であるとも思われます。
しかし,減税の意味は,あくまで「流通促進」にすぎません。また,経済学は,「国の財政」は考慮しませんので,無意味に減税するというのは,一歩間違えると「国の財政破綻」につながりかねません。
この辺りのバランスを考えたうえでの減税であれば,「納税者たる国民よし」,「流通が促進されることで企業商店よし」,「景気が回復し,国の財政赤字削減されて国よし」という三方良しの状態になります。
ところが,こうした事情を考えず,単に「選挙対策でのばらまき」ということになると,事情は全く違ってきます。ばらまき減税の場合,必ずしもそれが流通に反映しませんから,「納税者たる国民よし」かもしれませんが,その他の部分はまったくよしになりません。代わって,「国民の人気を得た与党よし」の二方良しにしかなりません。しかも,「国民良し」だって,突き詰めて考えると,「財源の穴埋めを何かでしてもらう」ということで,別途増税や何らかの負担増が想定されますので,決して「よかった,よかった」と手放しで喜べません。

もちろん,景気対策は最重要課題です。そして,減税について一定の効果は認められます。ただ,やはり「減税における客観的な予測効果」や「具体的財源」,そして,「その後の対応(特に消費税増税の方針)」についてしっかり国民に提示し,国民の理解を得るべきでしょう。
単なるばらまきでは,100%しっぺ返しが来ます。「アメとムチ」という言葉があるとおり,美味しい飴だけではすべてがうまくいくはずがありません。
今回の低額減税の方針が,果たして本当に先を見据えたものであるのか否か,今後の政府の説明をよーく聞きましょう。
繰り返しますが,目先のアメだけにとらわれると,絶対にそれ以上の損失や負担が待っています。そのことだけは肝に銘じておきましょう。

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2 コメント

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どうせなら・・・ (時評親爺)
2008-10-22 19:23:15
晩まんま終わりました(散歩ちう汗)

ばらまくなら、私の家のポストにめいっぱい諭吉さんが欲しいところながら(ちゃんと差出人・名宛人保証付汗)・・・

やはり霞ヶ関埋蔵金でありますなぁ・・・掘った後にも埋め戻しが必要?謎汗
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時評親爺さま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2008-10-22 21:51:17
こんばんは。食後のティータイムにございます(相棒とちがって緑茶汗)。
我が家には,諭吉さんがポストにばらまかれないのはもちろんのこと,通常の流通ルートにも乗ってこない来ません。ルート変更を強く希望しているのですが(諭吉さーん,待ってまーす汗。)。

霞が関埋蔵金,その字のとおり,「単なる霞」かもしれませんよ(シリーズ,ダジャレオチ滝汗)。
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