会社更生法適用中のハウステンボスについて,HISが経営に乗り出すことを発表しました。20億円出資するほか,佐世保市から固定資産税相当額の交付金やマリーナの公有化,九州の主力企業による営業支援など至れり尽くせりの支援内容となっています。
HISは,「2年後には黒字にしたい」という目標を掲げているようです。
HIS、ハウステンボス経営を決定 再生へ20億円出資(朝日新聞) - goo ニュース
キーワードは「中国人観光客」かも
ハウステンボス,数年前に行ったことがあります。ちょうど会社更生法が申請されたころでしたが,米倉涼子さんをCMキャラで使用するなどまだかなり頑張っていたのと,東京界隈で格安ツアーのパンフレットがばらまかれていましたので,それに便乗してハウステンボス内で最高級の「ホテルヨーロッパ」に泊まろうツアーに参加したのです。
端的に言うと,確かにハウステンボスはおもしろかったです。楽しかったです。夜の花火も感動しました。でもなんだろう,何かが足らない,っていう印象でした。うまく表現できませんが,「スープはじっくり煮込んで作った完璧なのに,ベースの醤油が市販品の醤油ラーメン」みたいな感じです。それゆえ,正直リピーターにはなりにくいなあ,っていう感じでした。
おそらく,TDRやUSJなどの味を知っている日本人としては,ハウステンボスは「昭和のリゾート」的なイメージがぬぐえないのではないでしょうか。もっというと,なんやかんやいってもやっぱり「オランダ村」って言われちゃうのです。
地の利の問題もありますが,昭和のリゾート的な部分に強引に平成のノリを乗っけているところに,リピーターが獲得できない何かが隠れているのではないかと思います。
さて,HISはどういう戦術に出るでしょうか。基本的に,施設の新設は大胆な改修は想定していないようですから,「ソフト勝負」になると思われます。まずはベタな戦術として,「全国各地からのツアー設定」でしょうし,「修学旅行客誘致」なども考えてくるでしょう。
また,ソフトという面で行けば,昭和のノリをあえて維持して成功している「スパリゾートハワイアン」のような戦術もいいかもしれません。映画で知名度アップもありますが,赤字覚悟の「無料バス」で集客アップを図り,ショーのクオリティを高めることでリピーターを増やすという方法です。うまく戦術を立てれば,博多界隈の客をごっそり奪うこともできるかもしれません。
ただ,今,金のなる木に位置づけられるのが「中国人観光客」です。長崎という地の利を逆に有効活用して,こうした中国人観光客をごっそり誘致することも大いにあり得ると思いますし,むしろそれがハウステンボス復興のカギを握ると思います。ここでもやっぱり「中国任せ」です。
ハウステンボスは,何もTDRを目指す必要はありません。ぶっちゃけ,オランダ村でいいと思います。でも,「ハウステンボスでしか楽しめない何かがあるんだよ」みたいな形で運営していけば,HISの目標のように「2年間で黒字」も十分あり得ます。
同じ佐世保に本社があるジャパネットたかたも結構タイアップしてますから,高田社長が「レグザもいいけど,ハウステンボスもいいねえ。みて,この,大,大,大風車!」なんてテンション高く報じて,ジャパネットオリジナルツアーなんて売り出すと,案外受けるかもしれませんね。
頑張れ,ハウステンボス!
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HISは,「2年後には黒字にしたい」という目標を掲げているようです。
HIS、ハウステンボス経営を決定 再生へ20億円出資(朝日新聞) - goo ニュース
キーワードは「中国人観光客」かも
ハウステンボス,数年前に行ったことがあります。ちょうど会社更生法が申請されたころでしたが,米倉涼子さんをCMキャラで使用するなどまだかなり頑張っていたのと,東京界隈で格安ツアーのパンフレットがばらまかれていましたので,それに便乗してハウステンボス内で最高級の「ホテルヨーロッパ」に泊まろうツアーに参加したのです。
端的に言うと,確かにハウステンボスはおもしろかったです。楽しかったです。夜の花火も感動しました。でもなんだろう,何かが足らない,っていう印象でした。うまく表現できませんが,「スープはじっくり煮込んで作った完璧なのに,ベースの醤油が市販品の醤油ラーメン」みたいな感じです。それゆえ,正直リピーターにはなりにくいなあ,っていう感じでした。
おそらく,TDRやUSJなどの味を知っている日本人としては,ハウステンボスは「昭和のリゾート」的なイメージがぬぐえないのではないでしょうか。もっというと,なんやかんやいってもやっぱり「オランダ村」って言われちゃうのです。
地の利の問題もありますが,昭和のリゾート的な部分に強引に平成のノリを乗っけているところに,リピーターが獲得できない何かが隠れているのではないかと思います。
さて,HISはどういう戦術に出るでしょうか。基本的に,施設の新設は大胆な改修は想定していないようですから,「ソフト勝負」になると思われます。まずはベタな戦術として,「全国各地からのツアー設定」でしょうし,「修学旅行客誘致」なども考えてくるでしょう。
また,ソフトという面で行けば,昭和のノリをあえて維持して成功している「スパリゾートハワイアン」のような戦術もいいかもしれません。映画で知名度アップもありますが,赤字覚悟の「無料バス」で集客アップを図り,ショーのクオリティを高めることでリピーターを増やすという方法です。うまく戦術を立てれば,博多界隈の客をごっそり奪うこともできるかもしれません。
ただ,今,金のなる木に位置づけられるのが「中国人観光客」です。長崎という地の利を逆に有効活用して,こうした中国人観光客をごっそり誘致することも大いにあり得ると思いますし,むしろそれがハウステンボス復興のカギを握ると思います。ここでもやっぱり「中国任せ」です。
ハウステンボスは,何もTDRを目指す必要はありません。ぶっちゃけ,オランダ村でいいと思います。でも,「ハウステンボスでしか楽しめない何かがあるんだよ」みたいな形で運営していけば,HISの目標のように「2年間で黒字」も十分あり得ます。
同じ佐世保に本社があるジャパネットたかたも結構タイアップしてますから,高田社長が「レグザもいいけど,ハウステンボスもいいねえ。みて,この,大,大,大風車!」なんてテンション高く報じて,ジャパネットオリジナルツアーなんて売り出すと,案外受けるかもしれませんね。
頑張れ,ハウステンボス!
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JR九州の特急デザインのレベルの高さは九州新幹線や在来線特急で証明済み。
また、ウインズ佐世保がありますが、競馬ファンの獲得も今一つのようです。
この点、G1開催日などに入場料を無料にするなどして雰囲気だけでも味わってもらうというのもありでしょう。競馬予想だけでは頭も疲れてきますし。
仰るようにハウステンボスはテーマパークというよりは、公園という趣が強いように感じます。また、それでよいと思いますし。
ですから、お金をとってまでいくような所でもないのです。
そこら辺をどう事業主体となる会社が考えるか、なかなか難しい問題だと思っています。
特急ハウステンボスはいいですよね。あれは乗ってみたいです。JR九州の特急は確かにいけてるものが多いですよね。あれをうまく活用しない手はないと思います。
競馬とハウステンボスは私も結びつきませんでしたが,おっしゃるとおりみすみすこうした顧客を逃すのはものすごくもったいないかもしれません。わずかでも動線に持って来れればそれだけでも大きいです。
あとは,ハウステンボス自体のコンセプトをどうするかっていうところでしょうか。HISがここをどう設定していくかが成功のカギを握っているかもしれません。