あれは,あれで良いのかなPART2

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選挙裏マニュアルその8(正しい選挙期間中の運動方法)

2007年03月11日 02時47分50秒 | 裏選挙マニュアル・選挙経営学
今回で裏マニュアルは最終回です。
今回のテーマは,「正しい選挙期間中の運動方法」です。選挙運動は,公職選挙法で厳しく制約されていますが,すれすれのところを進み,時には完全に違法行為を行うなど,いろんな手法により選挙運動を行うやりかたについて説明します。

1 選挙違反は普通に行う
  公職選挙法を守ったら,選挙運動はできません。従って,平然と選挙違反を行う必要があります。
  当然ですが,運動員にはスパイも紛れ込んでいますから,あまり露骨にはできません。
  そこで,「どっちにもとれる違法行為」を行うのです。

2 運動員はできる限り外注(桃太郎の活用)
  まず,運動員は直営ではなく,支援企業の人間を使います。いわゆる,「桃太郎」の活用です。
  桃太郎のメリットは,自腹を切らなくてよいこと,選挙違反が発覚したときは切り捨てられること,人手が簡単に集まることです。
  当然ながら,当選時には桃太郎を用意した企業に対する見返りは用意しなければいけません。それが絶対的条件となります。

3 戸別訪問は禁止,だけど個別訪問はグレー
  次に,選挙期間前及び期間中は「個別訪問」を行います。
  あれ,「戸別訪問」は禁止されているはず。そうです,よーく字を見てください。禁止されているのは「戸別訪問」で,「個別訪問」はグレーなのです。この違い,それは前者は「無差別に一軒ずつ回ること」で,後者は「特定の支持者を中心に回ること」です。つまり,できる限り「個別訪問」を行うのです。しかも,これは,選挙期間前の方からちゃんとやっておきます。
  また,個別訪問でも「投票依頼」をすると,「戸別訪問」となってしまいます。そこで,挨拶の際は「今,困っていることは何でしょうか」とか「何か行政にいいたいことはあるでしょうか」などのご用聞きを行うのです。公職選挙法では「投票依頼の戸別訪問」を禁じているに過ぎませんから,これは厳密にはグレーですが,一応OKなのです。

4 第二後援会の宣伝カー
  選挙カーは通常1台しか使えません。しかし,確認団体は,政治活動として街宣車を使用できます。
  そこで,第二後援会も宣伝カーを用意します。もちろん,実質は「選挙カー」です。
  ただし,内容は微妙に変えます。すなわち「こちらは**団体です。我が団体は,今度の選挙で**候補者を支持することにしました。」ということを宣伝カーでいいます。
  これで実質的に2台の選挙カーを確保できたことになり,より効率的に回ることができます。

5 飲食物の提供は禁止だけど・・
  公職選挙法では,飲食物の提供は禁止されています。また,運動員への供与も禁止しています。
  そこで,これも「第二後援会」が供与するのです。厳密には,これも禁止行為です。しかし,第二後援会は,あくまでも「自分達の勉強会」などの名目で後援会支持者を集め,そこで飲食物を振る舞うのです。
  分かりやすくいうと,「あれ,今選挙期間中だったの,いやあ,偶然だねえ。自分達の勉強会もちょうど今頃だったんだなあ。」みたいなノリでやるのです。
  もちろん,運動員に対する裏報酬もこの第二後援会から支給します。

6 ポスターは早めに貼る
  選挙用ポスターは選挙期間中以外に貼ることは禁止されています。
  しかし,確認団体や政党の広報ビラであれば許容されます。そこで,これを活用して,早めに選挙用ポスターを貼ります。
  ポスターは,ほとんど選挙用と変わりません。ただ,違うのは,「作成者は確認団体又は政党」であることと,「個人演説会の場所と日時を小さく書いておく」こと,この2点です。
  これにより,普通の広報ポスターになります。
  また,事前運動とされないために,キャッチコピーにも注意します。「**議会議員候補」とは書けませんので,例えば「**議会に新しい風を」とか「市の長期計画見直し」と書いて「市」と「長」だけをやたら大きい文字にする等,うまいこと工夫をしておきます。

7 最後は組織力
  これは裏マニュアルです。今までの部分は,裏マニュアルとまでは言えません。結構,多くの候補者が普通に行っています。
  本当の選挙期間中の運動,それは「影の市長」の鶴の一声で決まりです。簡単に言えば,「落ちたら,お金が戻ってこないし,仕事も来ないよ」の一言で,スポンサー企業や士農工商団体は一気に総力戦になります。最後は,これらの組織力なのです。
  また,影の市長は公明党も押さえている場合が多いため,公明党に対しだめ押しをしておきます。場合によっては,3か月以上前から「民族大移動」を依頼します。これで有権者を増やしておくのです。
  「公明党を制するもの,選挙を制する」は,国政のみならず地方の場合にも当てはまるのです。

以上が選挙期間中の運動方法です。
そして,これで選挙裏マニュアルは終わりです。これを実践すれば,当選は保障されたも同然です。是非,活用してください。
次回は,「影の市長」もあっと驚く,「裏マニュアル使用候補者の見抜き方」について説明します。

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コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
なるほど (ぴえる)
2007-03-12 09:17:35
選挙の裏マニュアルは勉強になりますねぇ。
表マニュアルだけでは選挙に勝てないことがよくわかりました。
逆に,裏マニュアルを徹底すれば,新党デブ推薦候補を市長にすることも可能な気がしてきました。
(でも桃太郎の「きびだんご」が心許ないけど…
返信する
ぴえるさま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2007-03-12 22:24:38
こんばんは。
裏マニュアルを徹底すれば,新党デブ推薦候補者も市長になれるでしょう。
ただし,数ヶ月後にはお縄になることは間違いありませんね!!
返信する
おいおい… (Unknown)
2017-06-22 14:58:50
民族大移動なんて出来るわけないだろ(笑)
戸籍上のみ動かしたとしても、それは統計に残るわけで、その辺のデータはあるんですか?
返信する
Re:おいおい… (okanyan)
2017-06-23 12:52:23
こんにちは。
これ、統計数値はないです、っていうか、住所移転に所属団体などは記載されないので、数値化は不可能です。
いわゆる噂レベルの話になります。
返信する

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