川崎市や神戸市において,市長選挙が公示され,各候補者の選挙運動が本格的に始まりました。
ただ,そこでふとした疑問がありました。両市とも候補者の1人が「自民,民主両党の推薦」をもらっているということです。すなわち,呉越同舟状態になっているということです。
地方では自民党と民主党は仲良しなの?
この両市に限らず,地方選挙では,かなりの候補者がこの「自民,民主推薦」という事例が見受けられます。
確かに,地方の実情はいろいろあるわけですから,中には自民と民主が手を組むというケースもあり得ると思います。しかし,今回は,いずれも政令指定都市の選挙です。政令指定都市と言えば,県知事に極めて近い位の位置づけがされています。そこで,自民党と民主党が手を組んでいるということは,「地方自治では,二大政党は否定し,一大政党でよい」と言っているのに等しいのではないでしょうか。
そもそも,今回の衆議院議員選挙で民主党がなぜ大敗したのか,もう一度考えてみましょう。問題はいろいろありましたが,その中の一つに「組織力の弱さ」があり,その点は党執行部も認めています。
組織力とは,すなわち地方における民主党の力です。そして,地方において力が発揮できるのは,やはり首長と地方議会議員です。ということは,ここをどの程度抑えたかというのが,地方の組織力に結びつくことになります。
もっといえば,全国の首長と地方議会で多数を抑えた政党が国政においても議席を多数抑えられるといっても過言ではありません(もちろん,浮動票がキーマンになることはいうまでもありませんが,基礎票としてやはり組織票は否定できません。)。
ところが,民主党は,地方では呉越同舟選挙を平然と行っています。これ,すなわち,地方における組織力強化を放棄しているのに等しいのではないでしょうか。
もし,民主党が次回の選挙で本気で政権を執りたいのであれば,まず地方選挙における現状から見直すべきでしょう。少なくとも,地方の首長や地方議会議員の3割程度まで民主党推薦者で占めるような状態にしなければ,次回の選挙での政権交代は実現できないでしょう。
もちろん,政治の世界は複雑なので様々な事情もあるのでしょうが,少なくとも有権者の目からすれば,国と地方でなぜ対応が違うのかという点には違和感を覚えざるを得ません。少なくとも,呉越同舟とせざるを得なかった理由くらいは説明して,「これはあくまでも例外」とはっきり言えるようにするべきではないでしょうか。
その点が明確に説明できないようであれば,民主党執行部は,今回の両市の選挙については,真剣に反省するべきです。
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http://blog.livedoor.jp/takassa0/archives/50621215.html
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確かに,地方の実情はいろいろあるわけですから,中には自民と民主が手を組むというケースもあり得ると思います。しかし,今回は,いずれも政令指定都市の選挙です。政令指定都市と言えば,県知事に極めて近い位の位置づけがされています。そこで,自民党と民主党が手を組んでいるということは,「地方自治では,二大政党は否定し,一大政党でよい」と言っているのに等しいのではないでしょうか。
そもそも,今回の衆議院議員選挙で民主党がなぜ大敗したのか,もう一度考えてみましょう。問題はいろいろありましたが,その中の一つに「組織力の弱さ」があり,その点は党執行部も認めています。
組織力とは,すなわち地方における民主党の力です。そして,地方において力が発揮できるのは,やはり首長と地方議会議員です。ということは,ここをどの程度抑えたかというのが,地方の組織力に結びつくことになります。
もっといえば,全国の首長と地方議会で多数を抑えた政党が国政においても議席を多数抑えられるといっても過言ではありません(もちろん,浮動票がキーマンになることはいうまでもありませんが,基礎票としてやはり組織票は否定できません。)。
ところが,民主党は,地方では呉越同舟選挙を平然と行っています。これ,すなわち,地方における組織力強化を放棄しているのに等しいのではないでしょうか。
もし,民主党が次回の選挙で本気で政権を執りたいのであれば,まず地方選挙における現状から見直すべきでしょう。少なくとも,地方の首長や地方議会議員の3割程度まで民主党推薦者で占めるような状態にしなければ,次回の選挙での政権交代は実現できないでしょう。
もちろん,政治の世界は複雑なので様々な事情もあるのでしょうが,少なくとも有権者の目からすれば,国と地方でなぜ対応が違うのかという点には違和感を覚えざるを得ません。少なくとも,呉越同舟とせざるを得なかった理由くらいは説明して,「これはあくまでも例外」とはっきり言えるようにするべきではないでしょうか。
その点が明確に説明できないようであれば,民主党執行部は,今回の両市の選挙については,真剣に反省するべきです。
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