あれは,あれで良いのかなPART2

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野球ーすーるならー

2005年10月10日 01時22分10秒 | スポーツ全般
村上世彰氏,阪神球団のオーナーになったら,ぱっと見「欽ちゃん球団」と区別がつかなくなりますね(^ニ^)
冗談はさておき,いわゆる村上ファンドが阪神球団の上場を要求しており,それに対して親会社の阪神電鉄が上場拒否を打ち出しています(それでもタイガースは大丈夫,という話はこちらの記事に書きましたので,参照してください。)。
まあ,ここまでは通常の経済活動として想定の範囲内ですが,ここへきて,読売のなべつね氏が現れてきて(BGMは「ダースべーダーのテーマ」が似合うでしょう),「上場は俺がつぶしてやる」と息巻いているという,ちょっと想定の範囲外のことが起こり始めました。

ここでは,なべつねさん,関係ないっしょ!!

これは,阪神球団の問題(もっというと,阪神電鉄の問題)であるため,株主でも経営者でもないなべつね氏がしゃしゃりでる場面ではありません。彼は,本来は部外者です。
とはいえ,実は,なべつね氏が出てくる背景として,去年も問題になったように「プロ野球の既得権の確保」にあります。簡単に言えば,「プロ野球経営に口出しできる人間を1人たりとも増やしてはならない」ということです。そして,プロ野球規定にある「株主が変わる場合は届出が必要」であるという規定をたてに,上場を拒む考えでいるようです。
しかし,考えてみてください。今,プロ野球の人気はどうでしょうか。確実に低迷しています。そして,その理由は何でしょうか。一部では「巨人が弱いから」と言われていますが,そんな単純な話ではなく,「プロ野球が時代についてこなくなった」という点に他なりません。
(詳細については,私の記事の「プロ野球中継の低迷について」を参照してください。)。
もっというと,なぜそのようになったのかというと,経営者側の認識の甘さ(経営の怠慢)と言われても文句は言えないでしょう。

プロ野球の改善点は山ほどあります。何よりも,「ファンから見放されている」こと自体,プロ野球にとっては死活問題であるといえます。そのプロ野球を実質的に仕切っているのが,なべつね氏であるといっても過言ではありません。っていうことは,彼こそ,本来は「どうすれば野球が面白くなるか」を積極的に提言するべき立場にいるはずです。
「巨人が強けりゃあそれでファンは戻る」と考えているのであれば,三流の経営者です。よもや,なべつね氏のようなレベルの方が,そんな単純なことは考えていないとは思いますが・・。

それはそうと,村上ファンドに対するなべつね氏の本来的な対応は,「つぶすこと」ではなく,「プロ野球が盛り上がるための方策」を引き出すことにあるのではないでしょうか。
もっというと,なべつね氏は,村上氏に対し「あなたが考えるプロ野球経営によって,今後プロ野球がどのように盛り上がるのか,それによって阪神球団がどの程度利益を上げるのか,プレゼンをしてほしい」という申し出をするべきだったのではないでしょうか。
または,なべつね氏自身が,「プロ野球が盛り上がるための施策プレゼン」をファンに対して実施するべきでしょう。
それができない経営者であれば,野球界から完全に引退してほしいものです。
なお,彼に限らず,他の球団の経営者にも全く同じことがいえることは言うまでもありません。

とにかく,来年度こそ,ファンが戻ってくるような野球になるよう,真剣に考えてほしいものです。さもないと,本当にプロ野球自体が消滅しかねませんよ。

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