デスラー総統の話ではありません(当然か!)。
大和生命保険が破綻し,会社更生法の申請をしました。一連のアメリカ経済破綻のあおりを受けてとのことです。今後,保険契約者がどの程度まで保護されるか,説明していくとのことです。
大和生命が更生手続き、金融市場混乱で国内初の金融破たん(トムソンロイター) - goo ニュース
保険会社の運用先もチェックする時代
サラリーマン金太郎の放送が始まった日に大和生命のニュースというのはいかにもタイムリーですが,冗談はともかく,大和生命の破綻の原因は,リーマン破綻に始まる株価下落と債権下落,そして,大和生命の資産運用方針が,ハイリスクハイリターンだったという点にあります。
生命保険会社の体力をみる数値といえるソルベンシーマージン比率が,今年初旬は555%と比較的安定していたのに,ここ数ヶ月で一気に200%をきるという所まで急激に悪化したようです。やはり,市場はリーマン破綻以前に,去年のサブプライムローン問題以降,かなりやばい状況になっていたようです。ハイリターンを求める以上,このような市場の変化を露骨に受けてしまったと言えるでしょう。
保険を選ぶ上で,これからは「どこで運用しているか」というレポートも調べなければならないという厳しい時代になったのかもしれません。とはいえ,大和生命はここまでよく踏ん張ったと思います。
さて,大和生命の破綻を受けて,「次はどこか?」など疑心暗鬼になり始めています。このような不安要素が株価にも反映し,ついに8000円台に突入してしまいました。以前,「9500円が絶対防衛ライン」と主張しましたが,このラインはあっさり破られてしまい,いよいよ含み損の話が現実化してきました。
ただ,含み損は,あくまでも会社の体力の問題であり,会社が生き残るか否かで重要なのは「キャッシュフロー」,すなわち「現金がいくら手元にあるか」のほうです。日銀は,ここ数日マネーサプライを増やし,銀行が貸し渋りをしないようにしていますが,果たしてこれが各企業まで回ってくるでしょうか。むしろこっちがポイントです。
貸し渋りで資金難に陥った場合,運用している株や債券を売却しますので,そこで含み損が具体化します。暴落しているため,当初予定していた資金が集められなくなり,それで倒産ということになるのです。つまり,生かすも殺すも銀行次第なのです。
ただ,その銀行もかなり微妙な状況ではありますが・・。
最後に,大和生命の契約者の方へ。
大和生命は会社更生法申請中なので,厳密には倒産ではありません。もちろん,保険金の支払額が最大2割カットがあり得ますが,保険契約自体が0になるわけではありませんので,ここは慌てず騒がず会社の説明を待ちましょう。急いで解約する方が損です。
「短気は損気」です。
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TB先一覧
http://blog.goo.ne.jp/tenjin95/e/885c59e580b5695ed381ac4af1fe625e
http://blog.goo.ne.jp/stardustkid0627/e/b9c49c6b932e487617633681111c9df9
http://blog.goo.ne.jp/hiroharikun/e/12daa69616a1d10d50a88d91c7c5ac7a
http://palodysong.exblog.jp/9337584
大和生命保険が破綻し,会社更生法の申請をしました。一連のアメリカ経済破綻のあおりを受けてとのことです。今後,保険契約者がどの程度まで保護されるか,説明していくとのことです。
大和生命が更生手続き、金融市場混乱で国内初の金融破たん(トムソンロイター) - goo ニュース
保険会社の運用先もチェックする時代
サラリーマン金太郎の放送が始まった日に大和生命のニュースというのはいかにもタイムリーですが,冗談はともかく,大和生命の破綻の原因は,リーマン破綻に始まる株価下落と債権下落,そして,大和生命の資産運用方針が,ハイリスクハイリターンだったという点にあります。
生命保険会社の体力をみる数値といえるソルベンシーマージン比率が,今年初旬は555%と比較的安定していたのに,ここ数ヶ月で一気に200%をきるという所まで急激に悪化したようです。やはり,市場はリーマン破綻以前に,去年のサブプライムローン問題以降,かなりやばい状況になっていたようです。ハイリターンを求める以上,このような市場の変化を露骨に受けてしまったと言えるでしょう。
保険を選ぶ上で,これからは「どこで運用しているか」というレポートも調べなければならないという厳しい時代になったのかもしれません。とはいえ,大和生命はここまでよく踏ん張ったと思います。
さて,大和生命の破綻を受けて,「次はどこか?」など疑心暗鬼になり始めています。このような不安要素が株価にも反映し,ついに8000円台に突入してしまいました。以前,「9500円が絶対防衛ライン」と主張しましたが,このラインはあっさり破られてしまい,いよいよ含み損の話が現実化してきました。
ただ,含み損は,あくまでも会社の体力の問題であり,会社が生き残るか否かで重要なのは「キャッシュフロー」,すなわち「現金がいくら手元にあるか」のほうです。日銀は,ここ数日マネーサプライを増やし,銀行が貸し渋りをしないようにしていますが,果たしてこれが各企業まで回ってくるでしょうか。むしろこっちがポイントです。
貸し渋りで資金難に陥った場合,運用している株や債券を売却しますので,そこで含み損が具体化します。暴落しているため,当初予定していた資金が集められなくなり,それで倒産ということになるのです。つまり,生かすも殺すも銀行次第なのです。
ただ,その銀行もかなり微妙な状況ではありますが・・。
最後に,大和生命の契約者の方へ。
大和生命は会社更生法申請中なので,厳密には倒産ではありません。もちろん,保険金の支払額が最大2割カットがあり得ますが,保険契約自体が0になるわけではありませんので,ここは慌てず騒がず会社の説明を待ちましょう。急いで解約する方が損です。
「短気は損気」です。
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運用まで読むのは難しいでしょうね?
とにかく、私は預貯金も保険も分散させてます。
あと国債もいちおう持ってます。
住宅ローンどうしようかってところですが。
繰上げ返済したいけど・・・。
とにかくハイリスクハイリターンは避けてます。
保険も昔は貯蓄型でしたが、最近は保障重視がほとんどです。
貯蓄にもなるって勧誘してきたのが、ウソみたいですね
保険会社はそれぞれさまざまな運用をしています。正直,自分がかけている保険会社の運用方針をまったく知りません(レポートはきていましたが,気にしたことがありませんでした。)。
こういう点も考えておかないと保険がかけられない,っていうのは怖いものですね。
もっとも,通常の保険であれば,破綻してもある程度の保護が図られますので,「小さな保険を複数」という戦術もありかもしれません。
貯蓄型保険は,利率(配当率)や所得税控除の面から有利なのですが,預貯金のように破綻時に全額保護が図られない場合があります。まあ,これもリターンに対するリスクのひとつですから,どういうバランスで利用するか,これを考える必要があります。
しかし,実際,普通の人がこれを考えるのは難しいでしょう。
FPの仕事が増えるかもしれませんね。
まぁ最近の破綻・破産などの多くは、なぜか大手が多いのですが。
いずれにせよ今回の場合、掛け金は「ある程度は」支払えるようですので、100%返金なしでないのは不幸中の幸いだったと言えますね。
預金の場合もそうですが,保険については,一定額については破綻時も保護されます。
つまり,「一般庶民はあまり破綻のことを深く考えない方がいい」ということなのです。
ものすごい高額の保険などの場合に,破綻不安を考えれば十分なのです。
それでも不安な場合は,「本当に必要な保障額を1.2倍程度に増やしておく」ということをするといいでしょう。
これならば,破綻しなければ結構良い金額がもらえますし,破綻しても必要な保障額は確保できます。
もちろん,掛け金が高くなりますが,あとはそれと破綻リスクの天秤になりますね。