小泉首相が靖国神社を公式参拝しました。
なんでも公約どおりということです。
小泉首相、靖国神社に昇殿して参拝 (朝日新聞) - goo ニュース
他の公約は破っているのに
靖国神社に関する問題は,以前私が書いた「よく分かる(?)シリーズ 靖国神社の参拝について」を参考にしていただければ幸いです。この行為自体には多くの方から賛否両論議論が飛び交っているため,ここでは特に触れません。
ただ,一つだけ言いたいのは,「小泉首相は裁判所の判断をないがしろにした」という点です。
この点も,前記記事に記載しましたが,最高裁の判決ではないものの,多くの下級審において靖国参拝の違憲性が指摘されている以上,少なくとも政教分離には配慮するべきであったといえるでしょう。
ところで,靖国参拝問題,ここ数日大きく取り上げられてきており,自民党総裁選挙の争点にもなりつつあります。
しかし,首相が靖国神社に行く,行かないというのが,果たしてそんなに大きな争点になるのでしょうか。もちろん,外交政策上の問題や,政教分離の問題などいろんな問題があることは事実ですし,首相としてそれなりの配慮を考える必要がある問題といえます。
しかし,靖国問題は,実は私たち一般国民には直接生活に直結する問題ではないため,実はあまり大きな関心も持っていません。それを,ここまで大きく取り上げておきながら,一方でBSE問題やパロマ問題,耐震偽装問題や増税問題など本来総裁選でテーマにするべき内容をほとんど話題にしない点に大きな疑問があります。これは,自民党側の姿勢の問題なのか,それともマスコミ側の報じ方の問題なのか,はたまたその両者の問題なのか分かりませんが,靖国問題に振り回されることなく,他の諸問題についても私たちはしっかりと見つめておく必要があるでしょう。
ちなみに,8月15日の靖国参拝は小泉首相の総裁選公約に基づいて行ったと主張しています。この部分だけ公約を守るのであれば,去年の選挙で「増税しない」「社会福祉の充実」「地方の郵便局は減らさない」などといった公約はどうなったのでしょうか。当然守ってくれるものと信じています。
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http://ameblo.jp/kokkeibon/entry-10015834369.html
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他の公約は破っているのに
靖国神社に関する問題は,以前私が書いた「よく分かる(?)シリーズ 靖国神社の参拝について」を参考にしていただければ幸いです。この行為自体には多くの方から賛否両論議論が飛び交っているため,ここでは特に触れません。
ただ,一つだけ言いたいのは,「小泉首相は裁判所の判断をないがしろにした」という点です。
この点も,前記記事に記載しましたが,最高裁の判決ではないものの,多くの下級審において靖国参拝の違憲性が指摘されている以上,少なくとも政教分離には配慮するべきであったといえるでしょう。
ところで,靖国参拝問題,ここ数日大きく取り上げられてきており,自民党総裁選挙の争点にもなりつつあります。
しかし,首相が靖国神社に行く,行かないというのが,果たしてそんなに大きな争点になるのでしょうか。もちろん,外交政策上の問題や,政教分離の問題などいろんな問題があることは事実ですし,首相としてそれなりの配慮を考える必要がある問題といえます。
しかし,靖国問題は,実は私たち一般国民には直接生活に直結する問題ではないため,実はあまり大きな関心も持っていません。それを,ここまで大きく取り上げておきながら,一方でBSE問題やパロマ問題,耐震偽装問題や増税問題など本来総裁選でテーマにするべき内容をほとんど話題にしない点に大きな疑問があります。これは,自民党側の姿勢の問題なのか,それともマスコミ側の報じ方の問題なのか,はたまたその両者の問題なのか分かりませんが,靖国問題に振り回されることなく,他の諸問題についても私たちはしっかりと見つめておく必要があるでしょう。
ちなみに,8月15日の靖国参拝は小泉首相の総裁選公約に基づいて行ったと主張しています。この部分だけ公約を守るのであれば,去年の選挙で「増税しない」「社会福祉の充実」「地方の郵便局は減らさない」などといった公約はどうなったのでしょうか。当然守ってくれるものと信じています。
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おっしゃる通り・・・
「靖国参拝」を前面に出して、
「何かを隠しているのでしょうか?」
って、疑いたくなりますね。
しかし、
「増税はしない」は、既に破られてますから。
テレビを中心とするマスコミも、一つぐらいは
「ニュース」の裏読みする視点で放送してほしいですね
増税に関しては、「任期中は」という事ですんで、コレは守るでしょ。
他は知らん(笑
何でもかんでも小泉さんの公約には但し書きが付きます。
一言でまとめてなんか全然居ないのに、まとまってる事になっちゃってるこの不思議。
公約については、かつて「大した事無い」とか言っていた人なのに、何でコレだけ守るのか、コレが一番不思議。
>実は私たち一般国民には直接生活に直結する問題ではない
というのはちとアレかと。
日本がデフレ脱却したのは中国経済のお陰様。
景気がよくなりつつあるのも中国景気のお陰様。
今、日本がプライマリーバランスをどーのこーのしようとしたら、中国様に頼るしかない。
てか、在中の邦人には思いっ切り迷惑な話しなのは去年の騒動で証明されているワケですし、中国国民を挑発して、鬱憤の矛先が共産党に行っちゃってまかり間違って大騒動になっちゃったら…。
日本、戦争に巻き込まれるか難民が死ぬほど入ってきて大混乱になるか、何にせよ、靖国問題というのはそこまで極小化して良い問題じゃ無いと思います。
っていうか、隣で暴動が起こったり、首脳が来ないなんている外交上の大問題に「なっちゃった」のに争点にしない方がオカシイのでは…(汗
まぁ、小泉さんの参拝に拍手喝采というのは、所詮は他に自分のプライドを維持する術を持たない、今の日本人を満足させる唯一の方法論、という実に寂しい現実に行き着くような気がしますが。
この問題は,私自身賛成,反対の意思を決めかねております。
靖国参拝を,戦没者慰霊式典やら原爆慰霊追悼式などと同等に考えるというのであれば,別に首相が参拝しようが問題ないかとも思われますが,やはり一宗教法人に公的立場での参拝というのは政教分離にひっかかってきそうですね。
しかし,もしも小泉さんが中国・韓国などからの圧力が主たる要因で今回の参拝をしなかったとしたら,完全に日本は舐めきられていると思わざるを得ないところでした。
確かに過去の歴史は忘れてはならないかもしれませんが,それにしてもこの問題については,中国と韓国はあまりにも過剰反応しすぎている嫌いがあります。
しかし,加藤紘一氏宅焼き討ち事件の黒幕はいったい…
基本的に公約はすべて守って当然です。
もちろん、そのためには守りうる公約が必要なのですが。
ただ、靖国に止まらず、歴史観についても選考の対象とするのはいいんでない??
テレビニュースも,単なる広報誌にならないよう,いろんな視点からの情報を提供してほしいものですよね。
それにしても,まだまだ靖国問題,大きく取り上げられていますね。おかげで,本当の意味での終戦記念日と平和を考えようという企画がどんどん消えてしまっているような気が・・。
二重TB,ご迷惑おかけします。アメーバとの相性が悪かったのでしょうか,ブログはまだまだ奥が深いですね。
さて,靖国問題ですが,確かに日本経済は中国に支えられている部分もありますし,また大きな外交問題である以上,ないがしろにはできないでしょう。
ただ,ここまで国民挙げての議論をするべきテーマなのかなあ,という点にちょっと引っかかったまででして,決して靖国問題に無関心とか言うわけではありません。
いずれにしても,まずしっかりと法制化するこtも含めて検討するべきでしょうね。
確かに,この問題,簡単にイエスノーが言えませんね。
中国や韓国は,一方では自国の政治情勢も踏まえてコメントを出している場合も多く,すべてを鵜呑みにすることはできません。また,平和の誓いの象徴としての靖国という面もあるため,参拝=軍国化とも言い切れません。
しかし,一方で政教分離の問題,軍人以外の戦争犠牲者への追悼問題,アジア外交問題などもあるため,無条件に参拝を認めるのもどうなのかなあ,っていうてんもあります。
やはり,ここはしっかりと議論をして,法制化や非宗教法人化等も含めて検討する必要があるのかもしれませんね。
公約だというのであれば,今年以外にも行えば良かったものの,これまでは熟慮に熟慮を重ねて8月15日は避けていました。今回もきっと熟慮に熟慮を重ねた結果であろうと思いますが,それにしても止める直前にっていうのは,イタチの最後っ屁のような感じに思われても仕方ないのかもしれません。
公約は破るもの,と昔ある政治家が言っていたことを思い出しました。
しかし,公約とは有権者との契約に近いものであるため,公約違反=契約違反になるといえるでしょうね。
おっしゃるとおり,裁判例は傍論に過ぎないため,判例としての拘束力はありません。
しかし,裁判所が何らかの見解を示した貴重な事例であることから,やはりある程度は裁判所の見解も尊重するべきでしょうね。
これに対しては原告敗訴という判決が出されています。つまり国側が勝利したのであるから、国が上告する筈のない裁判です。
靖国問題についての下級裁判断は真っ二つに分かれており、違憲ではないという判断も下されてます。
法の番人・最高裁は合憲とも違憲とも判断されていません。
「靖国参拝は違憲と裁判所が判断した」という朝日などのマスコミ報道は、二つの学説が分かれている問題について、一方の論文だけを取り上げて、これが正しいと断定してるような物であり、全く公平性がありません。
今話題の惑星問題で言うと一部の天文学者が唱える「冥王星は惑星ではない」を断定するような物で、反対に惑星を12個に増やすという意見に全く触れてないような物です。
大阪高裁や福岡地裁の判決は,いずれも「請求棄却」でありながら,その傍論において「参拝は政教分離に反する」と述べていたことから,物議を醸しました。
最高裁が明確に判断していないため,合憲か違憲かは正確には未確定であると言えるでしょう。
ただ,この下級審判決をどう解釈するかはまさに各マスコミの「主張」レベルの話になるため,朝日のように言い切るマスコミもいれば,そうとも言えないというマスコミがいてもいいはずです。
ただ,読み手が誤解を招くような表現だけは避けた方がよいといえるでしょう。そういう意味では,朝日の断定系はおっしゃるとおり公平性に欠けたのかもしれませんね。
右翼、左翼とも自分の好みや思想を事実よりも優先する考えだと私は思う。そして恐れる対象が、右翼は外国の圧力であり、左翼は内に発生する全体主義ということか。
私は自分の好みよりも事実を尊重したいし、外国の圧力も国内の全体主義も同等に憎む。
靖国問題は,とかく感情論で動いている部分があります。また,政治的思想も大きく見え隠れしています。
大切なことは,まず「靖国神社とは何か」という事実をしっかり正確に認識し,その上で何が問題なのかを把握した上で初めて是か否かの議論をするべきなのでしょう。
残念ながら,このステップを飛び越えているマスコミやブロガーが多いですね。
それは、いわゆるA級戦犯と呼ばれている方々も例外では無く、彼らもまた、指導者と兵隊やその他の方々という立場の違いこそあれど、国家の為を思い、国家の為に殉じた存在であるという事に違いは無いのである。 いったいいつまで、このような、過去に日本の為に戦い、命を落とされた方々に、素直に感謝と尊崇の念を表す事が出来ないという、国家、人間として当然の行動が出来ないという、何をどう考えても異常な状況が、我が国において続けられるのであろうか。
ご自分たちが、何らかの思想信条を標榜し、靖国神社を参拝せぬのは、それらの自由が保障された自由民主主義国家である日本国においては自由であり、私は勿論、誰も靖国神社への参拝を強要しようなどというつもりは毛頭無い。
しかし、それは同時に、思想信条の自由が保障されている日本国において、誰が靖国神社を参拝する事に対して、非難をしたり参拝を中止させたりする権利は、決して誰にもありはしないと言えるものなのだ。
もちろん、内閣総理大臣という立場の人間は、一般の国民とは違う公的な存在であり、その一挙一動が注視され、議論の対象となる事は当然の事と言えるものである事は確かではある。
しかし、冒頭にも記したように、国家の為に殉じた方々を、国家の指導者が慰霊する事は至極当然の事であり、本来ならば内政干渉の上に外交カードにする無礼千万な中・韓・朝は無論の事、一般の国民も批判するべき行動で無いと言えるものである。
一国の首相が戦争で命を失った方に対し慰霊と感謝の念を祈ること,これ自体はどこの国でもやることであるため,日本でも直ちにこれを否定される筋合いはありません。
しかし,靖国問題は,外交問題よりも憲法問題が日本では残っています。この点をはっきりとしておくこと,これが実は大事なのだと言えるでしょう。
政教分離の大原則をないがしろにしてしまうことは,日本国憲法を否定することに他なりません。
繰り返しますが,私は決して参拝をするなとは思っていません。ただ,やるからにはちゃんとした手順を踏むべきであろうと考えます。
>小泉首相は裁判所の判断をないがしろにした
いろいろご意見があるとは思いますが、それを慮って小泉首相は昨年10月17日の参拝は背広・拝殿前でのお賽銭という形で参拝されましたよね。僕は個人的にはああいう形でもいいと思ってるんですが、慮っても結果、昨年10月17日の参拝でも批判・非難の大合唱だったように記憶しています。ですから、仰せのように裁判所の「傍論」を慮っても非難・批判はあるんだなと推測します。ゆえに、ご自分の公約を守った姿には僕は敬意を表したいと思っています。
>去年の選挙で「増税しない」「社会福祉の充実」「地方の郵便局は減らさない」などといった公約はどうなったのでしょうか
僕は自民党のマニフェストを読みましたが、「増税しない」とは言っていなかったように思います。政府税調が公表した、いわゆる「サラリーマン増税」の考え方そのものは、“狙い打ち”との批判も多いので、そのまま採用しない方針だ、って言ってたように思いますが。。ただ、世代間に広く公平に負担を分かち合うという観点から、2007年度を目途に、“消費税を含む税制の抜本的改革に乗り出す”とは書いてましたね。これが仰られる「増税」というのはどういう意味かは分かりませんが税にもいろいろあるわけですから、消費税だけ見れば増税になるかもですし、他の直接税等を減らせば「減税」になるかもですし、税体系の見直し=増税とは断定できないんじゃないでしょうか?
それとご存じのように「郵政民営化」についてはこれからですよね。来年10月から10年かけて完全民営化にするわけですし、方法論は別としてもユニバーサルサービスは法律で担保しているわけですから。
「よく分かる(?)シリーズ 靖国神社の参拝について」も併せて読ませていただきました。
実に中立的な記事で、大変分かりやすく論点を整理されていたと思います。脱帽です。
で、僕はいわゆる「賛成」派に属するスタンスです。
でも、本当に反対される方の論法が分からないのです。僕の理解が遅いせいもあるんですが、本当に分からないんです。
僕のスタンスは、TBさせていただきますので、お時間があればお読みいただければ幸いです。
乱文乱筆はご容赦のほどを。。
下級審の判決については,いろいろな評価があります。もちろん,おっしゃるとおりこれが直ちに「違憲判決である」というのはやや乱暴な言い方になるといえます。
しかし,傍論であるとはいえ,裁判所が一応の判断を示していたとなると,最高裁判例でないとはいえ,それなりに配慮する必要があったのではないかと思います。
もちろん,配慮の方法はいろいろとありますが。
自民党公約の件ですが,増税についてはマニフェストでは増税しないとはいっていません。しかし,自民党系議員の多くが,選挙区での公約で「増税なき財政再建」を掲げていたため,あれれ,と思ったわけです。
郵政民営化はまさにこれからですが,早速業務棟配合の動きが出てきており,各地方からの反発も始まっています。この点は,地方では想定外だったかもしれません。
靖国問題ですが,私自身は明確なポリシーを持っていません。賛成派,反対派共に言い分が十分に理解できるからです。
大切なのは,お互いの聞く耳を持たないのではなく,お互いの言い分をしっかり聞いた上で,問題をしっかりと把握し,感情論ではなく理知的な議論を進めていくべきなのでは,と思います。
しかし,一番理知的なはずの国会でさえ感情論の議論に終始してしまっているため,その点は本当に残念ですね。
????????どうも福岡地裁と大阪高裁の「違憲判断」のみを考え方の立脚点においているようですが、同種訴訟で今年の6月に最高裁は原告からの上告と上告受理申し立ていずれも棄却してますよね。棄却理由として憲法判断をしてませんよね。。ここは尊重されないんでしょうか??
それから、小泉首相の昨年10月17日の参拝は「配慮」にはあたらなかったとお考えなんでしょうか??
税に関しては、そうですね「増税しない」とも言ってませんね。あくまで「税体系の抜本見直し」だと。
それは「直間比率」の見直しも含んでいるのかなと。そういう意味で(税)の種類によっては上がるものもあるかもですし、逆に下がるのも考えられるのではないでしょうか?マスコミが大合唱するように「増税」とひと括りにしてしまうのはあまりにもネガティブキャンペーンに過ぎるのではないでしょうか??現に小泉内閣で歳出削減は不完全かもしれないけどやってますよね。ここは認めてあげなきゃ、と思うんです。
>業務棟配合の動きが
これもいまさらのような気がします。昨年の総選挙は「大樹」(特定郵便局長会)とか地方の団体は「反郵政」でしたから。「業務統廃合」イコール「ユニバーサルサービス」が損なわれると地方は考えているのでしょうかね。「業務統廃合」は効率化の一里塚だと思ってます。
靖国判決ですが,最高裁では上告不受理,すなわち憲法判断はしていません。ただ,それは「上告理由なし」ということで棄却しているため,厳密には「下級審の判断どおり」という意味になります。
もちろん,繰り返しになりますが,傍論に過ぎないためにこれがどの程度の意味を持つかについては考え方がいろいろあるとは思いますが,一つの考え方として尊重に値するのでは,と思います(もちろん,この判決に服従しろ,という意味ではありません。)。
また,10月17日の参拝については,これは各人の評価の問題になると思います。あの程度でも「神社への参拝になるため政教分離違反だ」と考える人もいれば,「あれなら大丈夫」と考える人もいるでしょう。
そういう意味では,あの行為を無配慮とまではいいませんが,本当に熟慮していたのかちょっとばかり疑問を感じただけです(逆に遺族会からは「不謹慎だ」との批判を受けていましたので,その辺のバランスの問題もあったといえます。)。
増税問題ですが,あれはよくできたマニフェストです。税制の見直しとしか謳っていませんし,民主党も増税容認マニフェストでした。
ただ,今増税が報じられている一方で,果たして「減税」議論があったでしょうか。あったのに報じていないと知ればそれはマスコミ側の問題ともいえるでしょうが,少なくとも国民全体が恩恵を受ける減税(負担軽減)議論はされていないような気がします。
歳出削減についてはおっしゃるとおり,努力している点自体は評価できると思います。あとは,「もっとやれるか」という問題ですね。
業務統廃合(変な誤変換でしたね)ですが,これこそ郵政民営化反対派が強く主張している部分です。まさに見る人でどう評価するか,というものでしょうね。
この良し悪しが分かるのは数年後だと思います。
僕の頭の構造がおそらくおかしいんでしょうね。どうもよく分からないのです。
判決文をお読みになられたとは思うんですが、こう言ってますね(あくまで要旨です)。
「人が神社に参拝する行為自体は他人の信仰生活などに対して圧迫、干渉を加える性質のものではなく、他人が特定の神社に参拝することによって、自己の心情ないし宗教上の感情が害され、不快の念を抱いても、被侵害利益として損害賠償を求めることはできない」
と最高裁では指摘しており、その上で「内閣総理大臣の地位にある者が靖国神社を参拝した場合も異なるものではない」と判示した、
と思うんですが、どうなんでしょう。。
で、あくまで要旨です。ただ、僕がこの最高裁判決文を読んだ限りにおいては、憲法判断をせずに入り口(つまり判断するまでもない)で請求を棄却した、ということはこれが今後の「判例」になるんじゃないでしょうか。
「下級審の判断どおり」ってことは「憲法判断」をせずに原告請求棄却したってことでしょ?だから、それは尊重されないんですかって言ってるんですよ。⇒ちなみに、この最高裁の下級審はあの「傍論」とは別ですよ。。
僕は、現行憲法の違憲立法審査権制度のもとでやるならば、憲法判断をする必要のない案件については粛々と「入り口論」で処理するのが本当だと思うし、憲法判断をするのだったら、傍論ではなくて、きちんと判決主文につながるように処理すべきだと思うんです。
そういう意味で「傍論」を尊重はできません。いや、尊重するな、とはいいませんが、どうしてそういう中途半端な「傍論」を尊重されるのかが分からないんです。
人によってさまざまな考え方がある、といわれればこの話はそれでおしまいになってしまいます。
尊重するのはいいけれど、憲法判断をくださなかった6/23最高裁判決も尊重してほしいものです。
この最高裁判決は,おっしゃるとおり「憲法判断をしない」というのが一つの判例になっています。ただし,判決文中で「直ちに」という文言が入っていました。っていうことは,最高裁は「総理の参拝=損害賠償請求は棄却」とまでは言い切っていないのです。
すなわち,参拝の形式が今より激しくなると,「憲法判断もあり得ますよ」と言っているのです(極論として,365日参拝するなどの場合)。
したがって,総理として参拝に配慮するべきだという趣旨は,行ってはいけないという意味ではなく,もっとはっきりと「自分の参拝は政教分離に当たらず,人々に不快感を与えるものではない」旨を説明できるようにしておくべきではないか,という指摘に過ぎません。
ただ,おっしゃるとおり,傍論の違憲判決は,専門家の間からも賛否両論あります。これは靖国問題に限らず,広く憲法訴訟の問題として今後も議論されることでしょう。
目が行きがちですが
判決というのはその理由と論理構成に
意味があると考えています。
その判決を意味するところをしっかりとらえ
どうすれば少数派を守る論理構成をすることが
できるのかを考えるのが次に活きる勉強というもの。
そういった意味で「傍論」もしっかり分析して
「どんな時に違憲判決になるのか」ということのヒントを掴むことも国民の判断基準を知るという意味では
とても大事なものだと考えています。
それだけ、最高裁も「分かりやすい」議論を
するようになったということでしょう。
あまり、お邪魔してもご迷惑かと思いますので、一応これで最後とさせていただきます。
(場荒らしと思われるのは本意ではないので。。あくまで話し合いということでご理解ください)
>参拝の形式が今より激しくなると,「憲法判断もあり得ますよ」
え!?そんなこと「判決文」のどこにも書いてませんよね。
「直ちに」ってのはそういう意味ではないでしょう。他人の参拝によって、自分の心情が害された、だから損害賠償をって言われてもそれは法律上の保護対象かどうかによるから、即賠償ってわけにはイカンって言ってるんじゃないですか?
憲法20条の規定って言うのは「国家」と「宗教」を分離する“制度そのもの”を規定しているのであって、直接国民の権利や自由を保障してるものじゃないってことでしょう。
主文でちゃんと「本件上告を棄却する」って書いてますでしょ。それに補足意見の前の結びでも
「したがって、上告人らの損害賠償請求は、その余の点について判断するまでもなく、棄却する」って。
あの「直ちに」は総理の参拝によって、心情が害された、だから賠償してくれよ。に対して、それが20条の規定の意味しているものと符合するかどうかを見極めてから判断するので「直ちに」なんですよね。
で、今回は上告棄却っていう判決がなされたってことなんでしょう。
傍論については,いろいろと考え方がありますが,大きなとらえ方としては「裁判官がどうしてそういう結論(主文)を出したのかの思考過程を示したもの」といえます。
したがって,おっしゃるとおり傍論もしっかりと検証することで,違憲合憲のメルクマールをつかむことも可能であろうと思います。
もちろん,傍論無用論者は現役の裁判官にも結構いることも事実です。
ただ,やはり裁判官の思考過程を知ることは,少なくとも参考としては十分傾聴に値するといえるでしょうね。
最高裁の判決は,ある事件に対する判断になっています。したがって,今後同じようなことを行った者に対しては同じような判決が出るということにもなりますし,またその判決の考え方が類似の事件でも活用されるということになります。
したがって,極論として私が書いたような事例の場合,無条件にこの判決の論理が適用されるとは限りません。
もちろん,おっしゃるとおり,今後総理が年1回程度今のような形で参拝を続けるとしたら,おそらく最高裁は損害賠償請求を棄却し,憲法判断はしない,という判決が出ることになるでしょう。
しかし,例えば年1回の参拝の中で総理大臣がことさらに神道を助長するような行動を取ったとしたら,当然異なる判決が出る可能性もあり得るし,逆に明確に合憲違憲判断をしてくる可能性だってあり得ます。
そういう意味では,この判決文には「かかれざる判断」が含まれているわけです。
ちなみに,今回の事件に限らず,多くの最高裁判例には,このような「含みを持った判決」がかなりあります。それは,裁判とは事案ごとに裁判官が判断する,という大原則を尊重したい現れであろうと思います。
小泉首相が神道を助長する「可能性」だけ言ってしまえば「可能性」はあるかも、ですから。。⇒でも、それはないだろうなァ~
物事は多角的に捉えるべきだと思います。一方的な断定とか揣摩憶測で論ずるっていうのは危険なんだと。
なので、僕は貴記事中の
「小泉首相は裁判所の判断をないがしろにした」
と一刀両断されるのが???だったのであります。
どうして「ないがしろ」といえるのか、そこが一番知りたかったわけです。
憲法判断をしなかった最高裁判決も尊重していただければこれ幸い、ということを申し上げて御礼に変えさせていただきますm(_)m
こちらこそ,いろいろとご見解を伺えてありがとうございました。
私としても日頃からブログで記事を書くときは,可能な限り客観的な情報に基づいて,かつ多角的な視点から捉えた上で問題点の指摘や意見を書くようにしていました。
改めて読み返してみると,ないがしろにした点について何がどうだからなのかということをきちんと書いていなかったなあと思い,記事の書き方の甘さを反省しています。
ただ,今回の問題は,マスコミでは「行った,行かない」という点だけがクローズアップされており,その周辺背景がほとんど報じられてこなかっただけに,そういう点についてもマスコミはもうちょっと考えてほしかったなあという思いもあります。
そういう意味からも,今回のような議論は極めて有用であったといえるでしょう。ありがとうございました。