最近は,夏休みの宿題を代行業者に請け負わせる人が増えてきたようです。
宿題代行 批判よそ、夏休み最後に依頼殺到 算数1問500円 感想文2万円…(産経新聞) - goo ニュース
宿題は自分でやってなんぼでは?
宿題代行業については,世間の反応も賛否両論のようです。
反対派は,「宿題は自分でやるもの」といいますが,賛成派は「家庭の事情で宿題が全部できず,かつ親も手伝えない人もいるので,そういう人にはフォローする必要がある」というものでした。
私は,宿題代行業は反対です。それは,自力でやる云々以前に,「金ですべて解決する」という発想を子供時代から植え付けると,将来ろくな大人にならないからです。
おそらく,宿題代行業者に仕事を依頼する人は,ほとんどが「親」だと思います。とすると,子供からしたら「困ったら,親に泣きつけば,あとは金でどうにかしてくれる」という思考回路になります。すると,基本的に「努力」をしなくなります。するとどうなるかは言うまでもないでしょう。
また,賛成派の「家庭の事情」については,確かに傾聴に値するかもしれませんが,もっと分析すると,子供が宿題もできず,かつ親が子供の宿題を見ることができないという家庭の事情ってどういう状態でしょうか。例えば,「父親が入院して,その子が他の兄弟の面倒を見なければならない,母親は生活費を稼ぐために毎日必死に働いている」という状態が想定できますが,そのような家庭が果たして代行業者にお金を払えるでしょうか。無理です。
結局,どういう「家庭の事情」かといえば,子供は朝から晩まで塾通い,両親は共働きで忙しい,そして,「学校の宿題より塾の宿題が大切」と言われている,そのような事情の方が多いのではないでしょうか。このような家庭であれば,お金の心配はないため,まさに「お金で解決」できるでしょう。
つまり,宿題代行業とは,「格差社会が生み出した弊害」であり,その結果にあるものは「金こそすべて」という発想の植え付けなのです。現に,この業者の話では,注文者の多くの態度が「金払うんだから,ちゃんとやれ。」という「金至上主義」になっているようです。
ちなみに,韓国では,現在日本の20数年前と似た「受験戦争」状態にあり,「学校より塾中心」という発想の家庭が急増しているようです。その結果,多くの宿題代行業者があり,かなり稼いでいるようです。当然,社会問題にもなっています。
日本も韓国のようになりたいのでしょうか?
もちろん,今の学校の夏休みの宿題が全く問題ないとは言いません。基本的には,夏休みの宿題は,ここ40年くらい内容が変わっていません。すなわち,「ドリル,作文,感想文,自由研究,日記,工作」という6点盛りです。しかし,これが子供達の教育効果にどのような影響があるのかをまともに検証したことはないのではないでしょうか。
夏休みの宿題についても,そろそろ「フルモデルチェンジ」も考える必要があるでしょう。もちろん,ポイントは,「教育効果」と「長期休暇でないとできないこと」,そして「簡単にパクることができないもの」にあります。
かなり難しいハードルかもしれませんが,こういう点を考えることも,学力向上には大切なことでしょう。
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http://blog.livedoor.jp/masa19681209/archives/51031437.html
http://blog.livedoor.jp/hidekiam7218/archives/50665387.html
宿題代行 批判よそ、夏休み最後に依頼殺到 算数1問500円 感想文2万円…(産経新聞) - goo ニュース
宿題は自分でやってなんぼでは?
宿題代行業については,世間の反応も賛否両論のようです。
反対派は,「宿題は自分でやるもの」といいますが,賛成派は「家庭の事情で宿題が全部できず,かつ親も手伝えない人もいるので,そういう人にはフォローする必要がある」というものでした。
私は,宿題代行業は反対です。それは,自力でやる云々以前に,「金ですべて解決する」という発想を子供時代から植え付けると,将来ろくな大人にならないからです。
おそらく,宿題代行業者に仕事を依頼する人は,ほとんどが「親」だと思います。とすると,子供からしたら「困ったら,親に泣きつけば,あとは金でどうにかしてくれる」という思考回路になります。すると,基本的に「努力」をしなくなります。するとどうなるかは言うまでもないでしょう。
また,賛成派の「家庭の事情」については,確かに傾聴に値するかもしれませんが,もっと分析すると,子供が宿題もできず,かつ親が子供の宿題を見ることができないという家庭の事情ってどういう状態でしょうか。例えば,「父親が入院して,その子が他の兄弟の面倒を見なければならない,母親は生活費を稼ぐために毎日必死に働いている」という状態が想定できますが,そのような家庭が果たして代行業者にお金を払えるでしょうか。無理です。
結局,どういう「家庭の事情」かといえば,子供は朝から晩まで塾通い,両親は共働きで忙しい,そして,「学校の宿題より塾の宿題が大切」と言われている,そのような事情の方が多いのではないでしょうか。このような家庭であれば,お金の心配はないため,まさに「お金で解決」できるでしょう。
つまり,宿題代行業とは,「格差社会が生み出した弊害」であり,その結果にあるものは「金こそすべて」という発想の植え付けなのです。現に,この業者の話では,注文者の多くの態度が「金払うんだから,ちゃんとやれ。」という「金至上主義」になっているようです。
ちなみに,韓国では,現在日本の20数年前と似た「受験戦争」状態にあり,「学校より塾中心」という発想の家庭が急増しているようです。その結果,多くの宿題代行業者があり,かなり稼いでいるようです。当然,社会問題にもなっています。
日本も韓国のようになりたいのでしょうか?
もちろん,今の学校の夏休みの宿題が全く問題ないとは言いません。基本的には,夏休みの宿題は,ここ40年くらい内容が変わっていません。すなわち,「ドリル,作文,感想文,自由研究,日記,工作」という6点盛りです。しかし,これが子供達の教育効果にどのような影響があるのかをまともに検証したことはないのではないでしょうか。
夏休みの宿題についても,そろそろ「フルモデルチェンジ」も考える必要があるでしょう。もちろん,ポイントは,「教育効果」と「長期休暇でないとできないこと」,そして「簡単にパクることができないもの」にあります。
かなり難しいハードルかもしれませんが,こういう点を考えることも,学力向上には大切なことでしょう。
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夏休みの宿題と言えば・・・「夏休みの友」でございました。夏休み入って7月いっぱいでそやつをこんじょー入れて全部やって、んでもって図画工作もこんじょー入れまくって終わらせ、んでもって日記・・・これは自主規制汗
漢字だの算数プリントもこんじょー入れまくりで7月いっぱいで終えて・・・後はラジオ体操にリキを入れた親爺の洟垂れ小僧にございました(ラジオ体操だけははんこカードいっぺんにできない汗)
※んでも、ズルしたことはありまへん(自力で頑張る汗)
しかし、ナンでございます、「学校の宿題より塾の宿題が大切」って、何か違うなぁとは思う今日この頃ではありますね(お受験熱?汗)
不肖の洟垂れ小僧時代、学年(150人くらいいたかな?)でお金持ちのお嬢様が1人だけ、当時からも有名だった中・高一貫進学校に行きました。ボンクラ親爺はうましかだったので、地元の公立中がっこへ試験なしでらくちん進学しました(らくちん汗)
必要だと思います。
私、実は公立小学校の教師をやっておりますが、
長期休暇中の宿題にはほんとうに頭を悩ませて
います。
はっきりいって、いらないと思っています。
そのかわり、家の手伝いをしっかりする。
あるいは地域やどこかの通じて、ボランティア
活動に参加する。または思い切って、アルバイトを
してもよいと思います。
要するに、体を使い、人の役に立つようなことに
じっくり取り組む活動をしてはと思います。
お金で、宿題の手間暇を丸投げするような家庭の
子どもの学力にまで、何で責任をもたなきゃなら
んのだ、と思いますね。
「夏休みの友」ですね。私は、あのドリル本(?)のことを一度たりとも「友」だと思ったことがありませんでした
でも、確か7月中にドリル関係は終わらせて、あとは作文と自由研究に時間をかけたと思います。しかも、工作は途中から父親が参戦してきて、結局父親の宿題になる、っていう状態でした(ただし、これは頼んで助けてもらったのではなく、むしろ父の方から自分がやらないときがすまないという状態で乱入してきたのでした!)。
また、読書感想文だけは苦手で、最終日直前あたりで泣きながら書いた記憶もあります(無常にも家族は誰も手伝わず。まあ、今思えば当然ですが。)。
そういう意味では、「全部自力ではない」のですが、少なくとも見知らぬ他人様にお願いをしたことだけは断じてありませんでした。
また、塾の宿題もありましたが、両方どうにかやっていました。ただし、それをすべてマスターしたかどうかは別の話でした・・。
ただ、夏休みの宿題を毎年やって学んだこと、それは「すべて計画通りに行かない」こと、そして「それでも納期までには仕上げなければならない」ことです。これは、今の社会人生活でも役に立っていると思います。っていうか、今の仕事では、「毎日が夏休み最終日」状態ですが
そうなんです、夏休みにしかできないことをもっとやるべきだと私も思います。
ただ、一方で、最近「受験のためのボランティア」の弊害も問題となっています。簡単に言えば、「はんこ欲しさのいやいやボランティア」です。これは、施設側も迷惑この上ないらしいです。
私自身、本文で「学力向上」を主眼に宿題の問題点を挙げましたが、すべて学力ではなく、人間としての礼儀やモラルを学ぶことも夏休みでは大切だと思います。
そういう意味では、友達と泥だらけになって遊ぶこと、近所の祭りに参加すること、田舎のおじいちゃんおばあちゃんの家に一週間くらい泊まって田舎暮らしを楽しむことなども実は「夏休みの宿題」なのかもしれませんね。
とにかく、お金で買えないものを体で学ぶ、これが大切かもしれません。
わざわざお金払って誰かに宿題をやってもらう意味ってあるのでしょうか?
正直、夏休みの宿題程度、あまり成績に影響しませんし。
そもそも、本人がやったか、業者がやったかなんて、教師ならだいたい観ればわかると思いますけどね。(今の子って結構字が汚かったり、誤字脱字が多かったりしますから。)
最近、夏だけ3人家庭教師をやったんですが、勉強は日々の努力の積み重ねだということを生徒を見ててつくずく感じました。他人にやってもらったら、やってもらっただけ、得なければならない大切なものを学ばずに成長するのです。恐ろしいですよ。
やっぱり、子供の脳みそは大人に比べて柔軟にできていると思います。ゆえに、ちょっとした影響力も大きなものになるのです。自分の宿題はそもそも自分でやるという大原則を忘れ、親がこのような業者に依頼したら、子供の人格形成に大きく影響することでしょう。
何のために勉強するのか考えれば分かりそうなものですが、分からない人たちが注文しているのだから仕方がないですか。
こうして育った子供たちは、社会人になったら仕事も誰かに代行させそうですね、笑。
う~む、笑い事じゃないなあ。
理論的でも何でも、とにかくその問題(知識)を自分のものにしないと、宿題の意味は無いと思います。
ちなみに私の場合は、トラバ記事にもあるように、自由研究がいつも最初に終わりました。