あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

株が1万円を切った,でも慌てない,慌てない

2008年10月07日 22時18分15秒 | 経済全般
株がついに日経平均で一時1万円を割りました。ニューヨークダウでも1万ドルを割るなど,アメリカ経済の影響がもろに襲いかかってきました。

日経平均が一時1万円割れ、金融問題の収束見えず楽観論は後退(トムソンロイター) - goo ニュース

世界恐慌の時と似たようで違う

株価がどうなるのか,一喜一憂している節もありますが,個人的には「株価9500円,ドル95円」が絶対防衛ラインになると思われます。このラインまでは下がってもあまり騒がなくて良いでしょう。逆に,このライン付近まで下がったときは,「買い時」の可能性が高いです(もちろん,最終判断は自己責任で。)。
とはいえ,輸出関連企業にとっては,しばらくの間修羅場が続きます。ここに銀行の「貸し渋り」「貸し剥がし」が加わりますから,中小企業はここ半年を耐えきれるだけの体力があるかどうか,極めて微妙な状態です。
補正予算の審議が始まりましたが,まずは「中小企業の貸し渋り対策」に重点を置くことが求められます。日本経済は,株式会社の約9割以上を占める中小企業が支えているのです。この点について,是非とも積極的に審議してもらいたいものです。

ところで,アメリカの一連の動きを踏まえて,「世界恐慌の再来」という方がかなりいます。コンドラチェフの波からしても,65年周期とほぼ合致するため,そのように唱えるのもよく分かります。また,日本の状況も,バブル崩壊後の不況に追い打ちをかけ,政権が不安定になっている部分などは,まさに世界恐慌の頃によく似ています。
しかし,私は,あの頃ほどの世界恐慌はこないと踏んでいます。それは,帝国主義という個人主義的経済体制から市場協調主義にシフトしていること,世界恐慌という悪夢を一度経験しておりその傾向と対策を考えられること,金融市場の対象が現物から権利にシフトしており権利はいかようにでもごまかしが利くこと,海外投資家の投資対象が多様化してリスクヘッジがしっかりできていること,今回の株価は暴落ではなく「身の丈サイズになった」にすぎないことなど,当時とは大きく異なる社会状況であると言えるからです。

だから放置していいというわけではありません。何とかトンカツが食べられる程度までの生活が維持できるような経済状態になってほしいものです。そして,そのためには「政権の安定」が必要なのです。政権不安定だと,それだけで日本の「絶対防衛ライン」はあっさり破られます。

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2 コメント

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滑稽本さま,コメントありがとうございました (おかにゃん)
2008-10-08 21:39:49
こんばんは。
9500円の根拠は,あまり深い意味はありませんが,「会社の含み資産」の限界点がこの辺りかな,っていう程度のイメージです。
でも,今日,あっさりこの防衛ラインは突破されてしまいました。これは予想以上に深刻かもしれませんね。
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Unknown (滑稽本)
2008-10-08 19:24:58
つーか何故9500円?
返信する

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