あれは,あれで良いのかなPART2

世の中の様々なニュースをばっさり斬ってみます。
ブログ界の「おか上彰」を目指し、サボりながらも頑張ります!

梅田行進曲

2006年05月07日 22時52分30秒 | 経済全般
「欽ちゃん,かっこいい」っていう声が聞こえてくるかどうか分かりませんが,いわゆる村上ファンドが阪神電鉄側に対し,役員の約半分を自分サイドの人間にすることを提案し,それに対し,阪神電鉄側は相当難色を示し,さらには質問状を送るなど徹底抗戦をしております。
また,多くのマスコミも,村上氏の手法に対し,懐疑的に論じています。

livedoor ニュース


でも,会社は株主のいうままでっせ!!

この問題,まず「阪神タイガース問題」と切り離して考えてください
私もいわゆる阪神ファンですが,球団問題と鉄道会社の経営権問題は,間接的には結びつきがあっても,直接つながるものではありません。
「阪神球団がなくなる」とおもしろおかしく報じるのは構わないのですが,それにつられて「村上ファンドけしからん!!」というファンの声があたかも世論であるかのように報じるのは,大きな間違えです。

その上で,以前にも同じようなことを書きましたが村上氏と阪神電鉄経営陣の言い分,どっちが正しいかというと,文句なしに「村上氏」です。理由は簡単で,「株主は強い」からです。
特に,過半数の株式を有していれば,取締役を自由に選べますし,新会社法では,取締役の解任(くび)にするのも,過半数の株式で足りることになります。
村上氏は半分近くの株式を保有している(45%位)なので,5%以上の株式保有者の賛同者が得られれば,文句なしに経営権を牛耳ることができます
したがって,むしろ「取締役の半分」と主張しているのは,謙虚なくらいです。やる気になれば,「フルモデルチェンジ」も可能なのです。

一方,阪神電鉄経営陣側は,たいした対応策も講じることなく,いざとなると「やり方が汚い」などと主張して,村上氏の手法を非難していますが,非難するなら,まず経営陣が身銭を投じて株主となり,そこで対等な関係にたってこそ初めて発言権が生まれてきます。
今の経営陣は,「金は出さないし,アイデアも出さないが,口は出す」という状況にあるといえるでしょう。
会社法では,こういう経営陣を株主は簡単にお払い箱にできるのです。

もっというと,これは学問的な話で非現実的ですが,株主は,会社の実質所有者であることから,会社を自由に扱うことができます。したがって,極端な話,会社の経営権をもらった直後に,「会社解散する」ということをやっても構いません(もちろん,自分の株式が紙くずになるので,そんなことをするバカは普通はいませんが。)。
まあ,これは極論ですが,通常は株主は確実な配当と株式の価値の上昇を目指すため,自分の考える経営を行う経営陣を選び,彼らに経営と託すという構造になっているのです。したがって,儲かるか損するかは,株主の自己責任とも言えるわけです。

いずれにしても,この勝負,普通であれば,村上氏も文句なし勝利です。ただ,TBS問題が水面下で動いていることから,各マスコミが「明日は我が身」的な不安感を持っていることから,今のうちに叩いておかなければ,という思想の元に,球団問題を無理矢理含めることで問題をごっちゃごちゃにして村上バッシングを行っているのでは,という感じがします。

この問題,連休明けからいよいよ本格化するようですので,引き続き動きを注目していきましょう。
ただ,少なくとも,この問題がどう解決しても,少なくとも私たちの生活には大きな影響はありません。特に,関西地方以外の方の生活への影響はほぼ皆無ですから,あまり気にしなくてよいと思います。もちろん,球団は9割以上の確率で,「阪神タイガース」のまま残りますから,ファンの皆様もご安心を!!

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