昔々の大昔、人間関係に悩む青年がいた、彼は自尊心が強く、他人はいつも見下してしまい、蔑まされた相手と諍いが絶えなかったのです。
青年がその悩みを仏法者に相談すると、24文字の法を実践しなさいと言われた。
その法とは「決して私はあなたを軽んじません、何故ならあなたも私も尊極な素晴らしい仏の命そのものなのだから。」という言葉なのです。
青年は自分を変えたくて、素直にその修行を始めました。
礼拝行と共にその法を説くと有難がり喜ぶ人もいますが、蔑まれたり、罵声を浴びせられたり、殴られたり、石や木くずを投げられたりもしました。
最初の内は「こんな有難い法を説いてやっているのになんなんだ!」と不満を抱き、素直に聞かない人達を蔑みました。
そう思うことが既に法から外れているんだと指摘され、はっと気が付き、心のそこからそうなれるまで何年も何年も礼拝行を続けました。
その結果、遂にその青年は仏になり、不軽菩薩として語り継がれるようになりました。
(逸話を元にした自分の創作話です)
自分も実は昔から他人を軽視し、小馬鹿にする命の傾向性があり、人間関係がうまくいきません。
仏法に巡り合い、実践していても、なかなかその命を変えるのが容易ではなく、気が付くと心の中で見下してしまっている自分に気が付き、反省しています。
もっともっと真剣に修行に励みます。



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※画像はPinterestより