木曜日休んだお陰で、金曜も、そして土曜のゲリラ営業も何の疲れも残らず、日曜日は爽やかに目覚め、溜まったビデオ観ていた。
そこに電話。
実家の母からだった。
恐らく、母の日のプレゼント届いたって事なんだろう。
“はい”
“やっちゃん、届いたよ”
“うん”
“とても美味しかったよ”
“そう”
昔から何をあげても喜んで使っていた試しがない、そのうち消えてなくなる菓子類ばかりを贈るようになった。
勿体無いとかそういう理由なんだろうけど、昔の人は表現が下手なんだよね。
今回は、おばさん同士の会合に使えるように、あられの詰め合わせにした。
私と違って、同性の友達が多く、茶飲み友達もたくさんいる人だから。
“元気にしてる?”
“うん、ママは?”
“元気よ。お店は上手くやってる?”
“うん、いつも暇だけど、何とかやれてる。”
うちの店の状況なんか、私が求めているコミュニケーションなんか、分かるわけないわな。
母は分かりやすい幸せしか理解しない。
儲かっている。
借金返した。
2店舗目出す。
これ以外は成功とは認めない。
“何か事務的やね”
“年取ると何か変わったことなんかないのよ。ママはあるの?”
“ないよ”
そうなんだ。
段々、自分のイベントがなくなっていく。
自分の変化は老化だけ。
いつも誰かの世話ばかり、いつも誰かのお祝いばかり。
それが年をとると言うこと。
母も自分のこと何も言えない。
私も自分のこと何も言えない。
哀しい母娘…。
“あんた身体弱いんだから無理しなさんなや。病院行ってるの?”
年老いた親に心配されてるし…。
“大丈夫だよ。たまに行ってるから”
これじゃ、18連勤の話なんか出来やしない。
お母さん、無理しないで自営業は出来ないんだよ。
“それじゃね”
“何か早く切りたそうやね”
“そうじゃないけど…”
母娘の会話は2分も続かなかった。
でもね、感謝しているんだ。
ママにそっくりな顔。
ちっとも美人じゃないけどさ。
気の強そうな瞳、小さい鼻と口、好きだよ。
左だけ短い小指も含めて、指も爪も。
いつまでも黒くて綺麗な直毛。
華奢な手足。
全部ママがくれた。
母の希望通り、何でもやってきた。
習い事も、美大生になることも、就職して、結婚して、家買って…。
それが母が認める女の幸せだから。
頑張ったよ。
でもね、分かったの。
私は人が簡単に掴むものを掴むことが困難な人みたい。
私の幸せはこの世にはありません。
ごめんなさい…
女に生まれて。
友人の赤ちゃん自慢、子供自慢され続けた十数年。
写真つき年賀状、まともに見れなかったなぁ。
やっと気にならなくなったのに、今度は母の日に、一生“ありがとう”と言われない辛さを背負うのか…
ま、それもあと十数年。
何もかも、時が解決してくれる。
辛いのは私だけじゃない。
自分が一番辛いんじゃない。
娘に障害がある、普通の幸せ掴めない、幸せ感じられない。
親の思いはいかばかりか…
とにかく、母には申し訳なく思うばかり…
こんな娘でゴメンナサイ。
せめていつまでもお元気で。
寂しいからって来るよーな場所ではないが、愛想悪い場末感半端ないラーメン屋にて。
そこに電話。
実家の母からだった。
恐らく、母の日のプレゼント届いたって事なんだろう。
“はい”
“やっちゃん、届いたよ”
“うん”
“とても美味しかったよ”
“そう”
昔から何をあげても喜んで使っていた試しがない、そのうち消えてなくなる菓子類ばかりを贈るようになった。
勿体無いとかそういう理由なんだろうけど、昔の人は表現が下手なんだよね。
今回は、おばさん同士の会合に使えるように、あられの詰め合わせにした。
私と違って、同性の友達が多く、茶飲み友達もたくさんいる人だから。
“元気にしてる?”
“うん、ママは?”
“元気よ。お店は上手くやってる?”
“うん、いつも暇だけど、何とかやれてる。”
うちの店の状況なんか、私が求めているコミュニケーションなんか、分かるわけないわな。
母は分かりやすい幸せしか理解しない。
儲かっている。
借金返した。
2店舗目出す。
これ以外は成功とは認めない。
“何か事務的やね”
“年取ると何か変わったことなんかないのよ。ママはあるの?”
“ないよ”
そうなんだ。
段々、自分のイベントがなくなっていく。
自分の変化は老化だけ。
いつも誰かの世話ばかり、いつも誰かのお祝いばかり。
それが年をとると言うこと。
母も自分のこと何も言えない。
私も自分のこと何も言えない。
哀しい母娘…。
“あんた身体弱いんだから無理しなさんなや。病院行ってるの?”
年老いた親に心配されてるし…。
“大丈夫だよ。たまに行ってるから”
これじゃ、18連勤の話なんか出来やしない。
お母さん、無理しないで自営業は出来ないんだよ。
“それじゃね”
“何か早く切りたそうやね”
“そうじゃないけど…”
母娘の会話は2分も続かなかった。
でもね、感謝しているんだ。
ママにそっくりな顔。
ちっとも美人じゃないけどさ。
気の強そうな瞳、小さい鼻と口、好きだよ。
左だけ短い小指も含めて、指も爪も。
いつまでも黒くて綺麗な直毛。
華奢な手足。
全部ママがくれた。
母の希望通り、何でもやってきた。
習い事も、美大生になることも、就職して、結婚して、家買って…。
それが母が認める女の幸せだから。
頑張ったよ。
でもね、分かったの。
私は人が簡単に掴むものを掴むことが困難な人みたい。
私の幸せはこの世にはありません。
ごめんなさい…
女に生まれて。
友人の赤ちゃん自慢、子供自慢され続けた十数年。
写真つき年賀状、まともに見れなかったなぁ。
やっと気にならなくなったのに、今度は母の日に、一生“ありがとう”と言われない辛さを背負うのか…
ま、それもあと十数年。
何もかも、時が解決してくれる。
辛いのは私だけじゃない。
自分が一番辛いんじゃない。
娘に障害がある、普通の幸せ掴めない、幸せ感じられない。
親の思いはいかばかりか…
とにかく、母には申し訳なく思うばかり…
こんな娘でゴメンナサイ。
せめていつまでもお元気で。
寂しいからって来るよーな場所ではないが、愛想悪い場末感半端ないラーメン屋にて。