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老いて美しい姥桜

2021-03-17 20:57:08 | ◇ 景色

桜が開花し始めました。
埼玉県日高、高麗神社境内の高麗家住宅の前にある樹齢四百年のしだれ桜も花を見せ始めました。


⇒東京新聞

しだれ桜のルーツは江戸彼岸と呼ばれる桜です。
春のお彼岸頃に咲き江戸を代表する桜という説が語源となっています。
長寿で巨木となるのが特徴で、有名な桜には江戸彼岸が圧倒的に多いです。
日本三大桜と呼ばれる、三春滝桜(福島県三春町)、根尾淡墨桜(岐阜県本巣市)、山高神代桜(山梨県北杜市)はいずれもエドヒガン系の桜です。

三春滝桜
滝のように流れる桜


⇒Find三春

根尾淡墨桜
散り際の淡い墨色が美しいと・・・


⇒岐阜の旅ガイド

山高神代桜
神話の武将ヤマトタケルノミコトが東征の折に植えたという伝説


⇒富士の国 やまなし

こうした長生きする江戸彼岸は姥桜(うばざくら)とも呼ばれます。
姥桜の意味は、花が咲き誇るときに葉がない(歯がない)ことから、年をとった女性になぞらえたものです。
現在では女ざかりを過ぎても若作りしている女性のような意味で使われていますが、本来の意味は花を咲かせるしだれ桜のように年を重ねてもなお美しく艶やかであることをいいます。
(あまりいい意味でないように思われる若作りも決して悪いとは思いません。何よりエネルギーがあってこその若作りですから、逆にエネルギーをもらうこともありますからね。)

人もまたこうありたいものです・・・・


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