人を迎えるのに、家の電気を消してわかりづらいようなことをすることはしないでしょう。
久しぶりに会う人ならなおさらです。
電話やメールで、目印となる近くの建物など、できるだけわかりやすく見つけられるように伝えます。
もっとも最近はナビが優れているので、住所さえわかればスマホ片手に迷わず目的地へ着くことができますが。
あの世から精霊がこの世に戻ってくるのに、精霊たちは自分の家を覚えているのかどうか。
仮に覚えていたとしても、久々に帰る家でみんなが待っていてくれるかどうかは不安でしょう。
家の灯りが消え、門も玄関も固く閉まっているような雰囲気では、帰りたくても帰れません。
幸福の黄色いハンカチという映画。
刑務所を出所して妻のもとへ帰ろうとするが、待ってくれているのか、帰れば迷惑がられるのか、もうほかの男と一緒じゃないかととても不安な気持ちになる。
しかし、屋根の上に高くたなびく黄色いハンカチが、あなたを待ってますよという心のサイン。
うれしいですよね。ほっとしますね。
お盆の迎え火もそういううものだと思います。
あの世から戻る目印であり、心の支えになります。
たとえ小さな明かりでも、待っていますよという気持ちを伝えることが大事なんですよね。
故人を懐かしみ思いだす。
自然な気持ちです。
仏教において灯りは、闇夜を照らす道しるべであり、闇の世界を照らす智慧の象徴です。
実際、暗闇で手探り、足探りで進めばどこに辿りつのがわかりませんからね。
13日 お盆入り 迎え火
明かり灯し
花を飾り、香りのもてなしを用意したいものです
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