関東雛
男雛が向かって左です。
⇒雛人形.jp
京雛
男雛が向かって右ですね。
⇒KYOTO design
日本では、唐の時代の中国の影響を受けて左上位の伝統があります。
「唐の時代、中国では「天帝は北辰(ほくしん)に座して南面す」との思想のもと、左が上位として尊ばれた。皇帝は不動の北極星を背に南に向かって座るのが善しとされ、皇帝から見ると、日は左の東から昇って右の西に沈む。日の昇る東は沈む西よりも尊く、ゆえに左が右よりも上位とされた。」(⇒川澄勲法門研究会補考より引用)
京都ではこの伝統を引き継いでいますね。
しかし、明治時代には西洋化の影響を受けて右上位の考え方で雛人形も男雛が右(向かって左)となったようです。
英語右は”right” 正しいという意味があり、対して左"left"は残り物、弱いなどの意味があります。
国際儀礼としては、右上位のルールが通用しているようです。
天皇皇后両陛下が並ばれるときは、国際儀礼に基づいて天皇陛下の左側に皇后様がおられます。
⇒宮内庁
金銀銅メダルの表彰式でも、銀は金の右、銅は左となってますね。
現代の日本では左上位の伝統を持ちながら、国際的には右上位を優先している状況です。
様々なものを包含するのが日本のいいところですからね。
伝統と現代、わかっていて使い分けるのがいいのではないかと思います。
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