イギリス諸島を中心とした古代ケルト人は、1年に4回の行事を行った。
春の始まりを祝う2月1日インボルグ、夏の始まり5月1日べルテイン、秋の始まり8月1日ルーナサ、そして冬の始まり11月1日サムハイン。
サムハインは秋の収穫が終わり1年の半分を占める暗くて厳しい冬に向かって行われる火祭り行事で、現代のハロウィンの原型。
その前日10月31日の日没から翌日の日の出まで、この世とあの世の境界が最も希薄であいまいとなり故人の霊が帰ってくると信じられていた。
しかし同時に悪霊もまた人間の世界にやってくる。
人々は焚火を燃やす。
死者を称えると同時に、悪霊から人間を保護し浄化する力を持つ伝統の焔。
⇒Ancient Origins
人々は悪霊から身を守るため、外へ出る時には霊に変装して出かけた。
悪霊は生きている者に引き付けられるからだ。
木を隠すには森が一番だ。
自ら悪霊に扮して身を守るのだ。
⇒Tartan Blog
また人々は家の外に食べ物を置いた。
それは死者のための食べ物であり、家の中にまで入り込まないようにするためでもある。
霊は家の戸口から戸口へと回り、やがて自分たちの世界へと帰っていくのである。
これはやがて貧しい家族が霊に扮し、裕福な家から祈りをする代わりに食べ物を分け与えてもらうようになる。
現在のトリックオアトリートの原点となっていく。
⇒The Story Chef!
文化は進化を続け、過去に戻ることはない。
今やトリック・オア・トリートは子供たちのための楽しいイベント
⇒Creative Child
現在ハロウィンはすっかり世俗的な行事となっているが、数千年の歴史を持ち多くの変遷を経てつながっている行事。
やっぱり10月31日の夜は何かに変装しておいた方がいい。
しかもできるだけ、悪霊に取りつかれないように悪霊のような扮装がいい。
くれぐれもかわいい仮装は気を付けないと、異界へ連れていかれるかもしれない・・・。
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