仏教の経典「観無量寿経」に極楽浄土に生まれるための修行として十六観が示されています。
その第一が「日想観」というものです。
『西の空に沈む夕暮れの太陽を見つめ、朱く染まった空に極楽浄土を想うだけで、観音さまの教えを体感することができます』
(⇒音羽山 清水寺)
太陽が真東から昇り、真西へ沈む日は、西にある浄土がこの世に最も近くなるので日想観には最適な日となります。
夕日というのはなぜか人の心を捉えます。
美しさと同時にはかなさを感じます。
夕日は、落日、斜陽、日没、日暮れ、黄昏など様々な言い方があります。
「ゆうづくひ 夕付日」もそのひとつです。
いかにも日本的な柔らかで優雅な言葉です。
万葉集や短歌などで使われています。
長野県諏訪生まれの明治、大正の歌人島木赤彦の短歌
「信濃路はいつ春にならむ夕づく日入りてしまらく黄なる空の色」
しまらくは、しばらくの意味
夕日は沈んでしまったけれど、しばらくは空が黄色に染まっている光景の中、信濃の春を待ちわびている気持ちが詠われています。
今日はどうも天気が下り坂
綺麗な夕日は見れそうにもありません。
心の中で見ること、それこそ想観かもしれません。
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