国土の狭い日本では、古くから傾斜地に開かれた田がありました。
自然の地形に沿った棚田の風景はとても美しいものです。
日本の棚田百選に選ばれている有田川に囲まれた和歌山県「あらぎ島」の棚田
⇒産経フォト
棚田はそれぞれ自然に組み込まれたものですから、その姿は独自のものがありますね。
農村の高齢化や人口減少にともなって、年々農地は減少しています。
棚田も例外ではありません。
棚田は特にその形状から大型機械化も進まず、生産の非非効率性が大きな問題です。
一旦大雨などの被害を受けて崩れると復旧が困難です。
非効率で費用もかかる、だから放棄されても仕方がないとはいえません。
京都府伊根町新井の棚田
水が張られていません
京都新聞「青い海、緑の棚田…でも保全管理「もう限界」 過疎高齢化で耕作放棄地に」
都市化が進む現代社会で、棚田のような景観は心の拠り所として必要なはずです。
こうした棚田も含めて農村地域の保全に関して、都会で住む人々が荒廃した景観を見て嘆き、単に保全の必要性を説くだけでは、農村の人々に押し付けているだけのことになります。
みんなで一緒になって考え、それぞれでできることはやっていくことが必要ですね。
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