4月8日日本では、お釈迦様の誕生日とされています。
寺院では、そのお祝いの行事が開かれます。
行事は、灌仏会(かんぶつえ)、 降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)、花会式(はなえしき)など色々な呼び方がされます。
また通称花祭りともいわれています。
奈良東大寺の仏生会
出典:東大寺
釈迦は生まれるとすぐに、、7歩進み、右手で天を左手で地を指差し、東西南北の四方に向かって「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)と言ったそうです。
この世で私だけが尊ばれる唯一の存在、という意味です。
随分傲慢なように聞こえますが、
一般の人にとっても、自分の存在は自分だけのもので誰にも変わることができない。
だから、一人一人が尊いということになりますね。
ただ、釈迦はもともと天人で、天人で亡くなられて人間に生まれ変わったという話がありますから
他に人とは違うのでしょうね。
七歩の意味は、仏教界の世界観である六道界を超越した存在であるということを意味しています。
六道界
1.地獄(苦しみの極まった世界)
2.餓鬼(常に飢餓に悩まされる世界)
3.畜生(鳥獣虫魚が住む世界)
4.修羅(鬼神が住み絶えず対立し争う世界)
5.人間(人間が住む世界)
6.天上(天人が住む世界)
六歩を超えて七歩目に進んことでこの六道を超越しているということを意味しています。
また七歩は、東西南北と上下の6方向を示し、そして七歩目は自分自身がいるここを示したともいわれています。
世界の全方向、どこにでも仏はいるということを示しているのかもしれません。
お釈迦様は生まれながらにして、すでに仏であったということになりますが、それから長きにわたり苦行して悟りの境地に達します。
天分だけでは達成できないということでしょうね。
出典:Saigon Times
甘茶を飲むのは誕生の時に9頭の龍が香湯をそそいで産湯にしたとか、甘露の雨を降らせたという話に基づいて現在に引き継がれているものです。
お釈迦様の誕生ですから、話は色々と盛られています。
誕生日は誰にとっても大切な記念日です。
この日がなければ今はありませんし、代わりの日はありませんから、大いに祝っていい日ではないでしょうか・・・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます