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人の手でライチョウを守る

2019-06-11 17:26:45 | ◇ トピックス          
特別天然記念物は国が指定してるものです。
特別とついていますから、そのもとになる記念物もあります。
記念物には3つの分類があります。
「史跡」・・・古墳や城跡など
「名勝」・・・庭園、海浜、山岳など
「天然記念物」・・・動物、植物、鉱物など
この中で、特に重要なものが「特別」と、つくわけですね。
参照⇒文化庁

この中の特別天然記念物の動物としてよく知られているのは、例えば、ニホンカモシカ、タンチョウヅル、トキなどがあります。
ライチョウもそのうちの一つです。
暖冬による捕食者の増加、登山客の増加などライチョウにとって生きる環境が損なわれているのが原因のようです・

ライチョウ

⇒公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会

中央アルプスには雌のライチョウが1羽生息し、その巣に卵が見つかったというニュースがありました。
これが卵
 
 
⇒産経フォト

こちらがその1羽で生きるライチョウの雌

⇒東奥日報社

もちろん雌だけですので、この卵は人間の場合に例える出産ではなく、定期的に発生する排卵による卵、無精卵です。
したがって、いくら育てても孵化しません。
そこで、北アルプス乗鞍岳の巣から持ってきた有精卵6個と入れ替え、この中央アルプスの雌に孵化させようと試みたのです。
孵化するまで20日程度かかるようです。
次のニュースが楽しみです。
それにしても、孵化してひな鳥が鳴けば、この雌のライチョウ驚くでしょうね・・・・
実際はわかりませんが・・・・。

ライチョウは、絶滅の恐れから保護事業の一環として人工繁殖に取り組んでいます。
東京の上野動物園では、平成28年6月にライチョウが孵化したという報告がありました。
 

⇒東京都

那須どうぶつ王国で飼育され元気に育ったメス一羽に、雄を迎えて繁殖に取り組んでいて、最近産卵が確認されたと報道がありました。
残念ながら、相手の雄は死んだようです。


⇒産経新聞

鳥にしろ魚にしろ、本来自然で育つべきものを
人間の手で生育するのは大変でしょう。
自然のままが一番だとは思いますが
その自然が人間の技術や環境の破壊で自然でなくなりつつある中
人間の手で自然を復活させようとしている。
何とも言えない話ですが
新たな命が生まれるのはうれしいことですね。

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