真夏に気がついた居候。
玄関灯に集まる虫けらどもを根こそぎ食べちょる。おかげで恰幅がいい。腹回りはふくぶくしい。いつまで無賃貸しとるんじゃ。と思いつつ、幾月ぞ過ぎぬ。
そして、気がつけば、リーマンブラザーズの豪邸においしいとこチュウチュウ
吸い取られたニッポンは、師走。不景気木枯らしが吹きつけ、みんなさぶいふところ抱えつつ震えちょる。
ふと、かの無賃貸居候が気になり見上げてみる。
おおー
ますますふとっちょ
になったではないか。
ゴミなどもひっかかり、ほころびも目立つ年季の入った蜘蛛の巣に君臨しとるではないか。思わず、わらわは、おっかあ
と叫んでしまった。
まだ生きちょったのか。
霜月の雪は寒くなかったか?冬でも虫けらはいるんか?これからもっとさぶうなる。元気で暮らせよ。
鳥に見つかるなよ。さだまさしの歌のように聞いてみるが・・・答えてはくれない。そして、今日も私は無口なおっかあにあいさつをし、出かけていく。
玄関灯に集まる虫けらどもを根こそぎ食べちょる。おかげで恰幅がいい。腹回りはふくぶくしい。いつまで無賃貸しとるんじゃ。と思いつつ、幾月ぞ過ぎぬ。
そして、気がつけば、リーマンブラザーズの豪邸においしいとこチュウチュウ

ふと、かの無賃貸居候が気になり見上げてみる。
おおー


ゴミなどもひっかかり、ほころびも目立つ年季の入った蜘蛛の巣に君臨しとるではないか。思わず、わらわは、おっかあ

まだ生きちょったのか。

