ダイソーのおもちゃバットのグリップ部を切って付けるとか、細身の缶スプレーの肩から下を取り付けるとか考えたが、見た目がどうもよろしく無さそうじゃのう。
仮組するとこんな感じ。
ベルクロを付けて竿を付けるとこんな感じじゃ!
そして昭和14年にこの あつた蔓からスーパー種牛の田尻号が生まれ、何と現在では全国の黒毛和牛の99.9%が田尻号の遺伝子を持つそうだ。
神戸ビーフは但馬牛そのものだが、飛騨、宮崎、松坂、米沢などもブランド牛もこの田尻号の子孫なのだ。
このすばらしきあつた蔓を産んだ熱田集落も、戦後の生活様式の変化とその地理的条件の厳しさから廃村となってしまった。新聞報道でその事を知り、いつか訪ねて見たいと思っていた。
そういえば、私が幼稚園に入る頃までは親戚の家にも牛がいた。居間から降りてたたき土間を囲んで台所、五右衛門風呂、牛小屋、便所となっていた。
万博が終わる頃には親戚の家から牛がいなくなったように思うが、時代的には熱田集落の集団移転と重なる。
その後、経済成長からのオイルショック、バブル期とその崩壊、リーマン、コロナと時を刻んだ民家がひっそりと佇んでいる。
梅雨入り前の晴れに誘われ、久しぶりに但馬の林道を走ることにした。
兵庫県のホームページで確認してみると、三川山の方は通行止めのようだ。
妙見から耀山に抜け、村岡から鉢伏に抜けるルートでトライする。
まずは妙見・蘇武線だ。
北近豊岡道の八鹿氷ノ山ICを出て道の駅の横を進み、いきいきドームの峠を越えて小佐に入る。
そのまま西に進み、石原の集落を抜けると急勾配になり、ブラインドコーナーの林道が始まる。
表層は加熱アスファルトだが、所々で破れて路盤材がはみ出しおり、注意して進む。
獣のせいか、落石も多い。
見通しが良くなり、キャンプ場の看板を過ぎると、左に名草神社の入り口が現れる。
バリカーが立っていて、クルマは入れないが、バイク進入禁止などの表示も無いので、三重の塔の前までそのまま上がる事にした。
ちなみに、塔の先に山門へ上がる石段があり、その始まりの場所に下馬と彫られた石柱があるので、そこまではいいのかなと勝手に思っている。御免、誰もいないので聞けないのである。
この三重の塔、もとは出雲大社境内にあり、守護の尼子氏が室町時代の終わりごろ、建立したもの(もちろん建てたのは大工さん)。江戸期になって妙見社が出雲大社に本殿用の杉を提供したところ、お礼に塔が送られたとの事。
はるばる海路を中心にこの地に運ばれ、冬に間に合うよう、突貫工事で組み立てられたそうな。
それにしても、国宝でも良いぐらいの経緯と歴史を持つ立派な三重の塔が、忽然とこのひと気の無い山中に座していることが不思議でならない。
ぜひ多くの人々に訪れて欲しい。
名草神社を出るとダート区間も出現する。
ここらで正午を過ぎていた。
林道の脇にバイクを停めて、持って来たコッフェルとバーナーでお湯を沸かし、カップ麺とパンとコーヒーで昼食を取る。
山に来てこういう事をするのが何とも楽しい。放浪気分を味わえる。
スピーディーに撤収し、金山峠の先で耀山集落へ左折する。
途中にある女郎滝
こんなロードサイドに滝があるのも林道ならでは。
県道259号線でR9に合流するが、前はあった信号🚥が無くなっている。
県警も維持費を削減する為に、不要と判断した信号や黄線を無くしているらしい。
この信号は感知式で、バイクに反応しなかったので降りて歩道でボタンを押していた。
ピントがスクリーンに合ってしまった。
一旦停止して右折し、道の駅村岡ファームガーデンにトイレに立ち寄る。
当日は水曜日で観光施設は休みだ。
道の駅から少し先のカーブに案内があり、左折し林道瀞川・氷ノ山線に入る。
上り坂を行くと但馬アルペンルートの案内があり右折し本格的な林道になる。
一旦県道になるがすぐに右折してまた林道へ。
はちまき展望台は瀞川山登山道の4合目に位置する場所で、正面に蘇武岳を見る事ができる。
だんだんとダートも出現する。
瀞川山の手前は直線ダートで有名な所。
拙者はスクーターなので慎重なアクセルワークに努める。
瀞川山を過ぎ、スキーのメッカハチ北スキー場あたり、標高970mの鉢北展望駅にでる。
ここは右に妙見山1139m、左に蘇武岳1074mが見わたせる絶景ポイントだ。
林道は鉢伏高原に回り込み、鉢伏山登山口の近くにはバイオマストイレもある。
ここの下りから舗装路となり、鉢伏高原のロッジや民宿が立ち並ぶ所で林道は終わる。
さらに県道を下り、関宮の交差点からR9に戻り、八鹿氷ノ山ICへ。
このコースで距離は70キロ、走行は2時間程度なので蘇武岳や瀞川山、鉢伏山の登山を加えても楽しめる。
走ったコースはコレだ。