松下啓一 自治・政策・まちづくり

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◇年の始めに(横須賀)

2011-01-01 | 5.同行二人
 年の始めの日。みんなが集まった。心配事はいくつもあるが、楽しい年始めとなった。
 今年のお正月は、余裕がなくデパートのおせちになった。寂しいが仕方がない。デパートの話では、この厳しい経済環境にもかかわらず、10万円のおせちから売れているとのこと。二極分化がさらにすすんでいるのだろうか。ただし、ここでも我が家は、中庸をいくことになる。
 食事をしながら、いろいろな話題になったが、私は、昨日の紅白歌合戦をめぐって、気になっていたことを話した。
 ①まず面白かったのは、娘は、紅組が女性で、白組が男性というのを知らなかったこと。歌手の話題が出るたびに、それは何組み?と聞くので変だと思っていたが、そもそもを知らなかったのである。ただ、「なぜ男と女に分けて、競争するの?」という娘の議論が、結構、ポイントをついている。
 ②私は、昔の歌手以外、知らないということが改めて分かった。確かに歌を聴く機会はほとんどない。一人親方である大学教員の場合、職場のみんなで連れ立ってカラオケにいくこともない。電車の中吊り広告で覚えた、AKB48をAKB48(よんじゅうはち)といってしまい、結果的にウケてしまったというレベルである(このブログの読者には、AKB48そのものを知らない人がいるだろう。フォテー・エイトと発音する)。
 ③紅白では、内容的には紅組の勝ちだと思う。それなのに、結果は白組の勝ちとなった。こうなったのは投票制度の仕組みに由来するというのが、私が一番言いたかったことである。嵐やスマップなど、全体的にはファンは女性のほうが多い。それらが投票するので、どんなに紅組ががんばっても、結果的には白組が勝ってしまうことになる。安易な投票制度は、本当に民主的といえるのかというのが私の議論である。投票制度が有効に機能するには、いくつかの前提条件を整備することが必要である。紅白歌合戦に衆愚政治の兆しを見たという話になったが、納得してもらえたようだ。ただ、この話の結末は、紅白を見ていても、そんなことを考えている私の仕事は、大変だということに落ち着いた。
 長男夫婦が来ると、いつもお嫁さんに、書いたばかりの本を上げることにしている。今回も、出たばかりの『はやわかり地方自治』を上げた。いつもうれしそうに受け取る。私にとってうれしいのは、必ず読んで感想(時には誤字脱字も)を教えてくれることである。学部時代は、政治学を専攻していたということで(政治思想)、そのせいかと思っていたが、考えてみると、長男坊も政治学であるが、こちらは、私の本には、まったく関心をしめさないから、それだけではないのだろう。要領はよくないかもしれないが、ともに誠実に暮らしている様子をみていると、とても穏やかな気持ちになる。
 私たちも負けずにがんばろう。
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