UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第三十五話part3

2025-02-12 23:58:16 | 日記
「寂しいな。こんな駅があるなんて……」
 
 普段は比較的都会の方に住んでる小頭はこんな駅を観たことなかったのだ。勿論都会の方にも廃駅はあるだろう。でも廃駅だけあって利用なんてすることはない。てか廃駅だからこそ、利用なんてできないだろう。
 でもこの駅は普通に放置? されてるみたいだ。けどそこまで汚いとかもない。誰かが管理してるのだろうか? でも流石に時刻表とか、駅に張られたポスターとかは数年前の物のまま。そこにここが取り残された物なんだと小頭にはわかった。
 時が止まった場所。そして小頭はあるポスターみつけた。それはなんかよくわからないキャラクターが敬礼のポーズをしてタスキをかけてた。それにはこう書いてある。
 
『○○君一日署長』
 
 ――とね。そこで小頭はピーンときた。そして線路の方をみる。そこには汗をかきながらなんとかこの駅を通り過ぎる前に力を通そうとしてる育代、今も尚相撲を挑んでる鬼男。鬼女は芋虫妖怪の背中にのって、ジャンプしつつ落ちることで連続してダメージを与える……ということをやってた。
 
 でもやっぱり無理で……はっきり言って三人共疲労が見えてた。それに比べて芋虫妖怪には疲労なんてみえない。そもそもが疲労とか体調とか全く分からないからなんともいえないが完全回復してるのなら、疲れとかないはずだ。
 だって血まみれになっても駅に入る前にもどると完全回復してるのだ。きっとそれはまさに字面道理の完全回復なんだと小頭は考えてる。でも……その完全回復が適用されるのは芋虫妖怪だけだ。この駅にいる対象全員……とかじゃない。つまりは頑張ってるみんなの体力は当然へりつづけてる。
 
 そして育代はさっきから頑張ってあの巨体(海坊主よりはちいさい)に力を通そうと頑張ってる。でもそれがなせる前に、芋虫妖怪は元に戻ってるわけだ。つまりは何回も何回も育代は芋虫妖怪に通そうとしてた力をなくしてることになる。
 だからそろそろ危なそう。限界が来そうだった。だってきっと力は無限に使えるものじゃないだろう。
 
(草案も疲れるっていってたしね)
 
 小頭の友達の草陰草案だって何回だって無制限にその力を使えるとなれば、誰でも治し続けることができただろう。でもそんなことを彼女はやってない。寧ろ回復できる人数は絞ってる。
 それにはやっぱり限界があるからだ。それは育代だって同じだろう。
 
(上手く行けばいいけど……てかちょっと恥ずかしいな)
 
 とりあえず小頭は駅の前の方に行った。再び駅に入る前に芋虫妖怪が戻るのをまった。やっぱり今回もダメでパッと芋虫妖怪は駅に入る前に戻る。
 
「ぷぷー」
 
 ――と音をだして駅に入ってくる芋虫妖怪。それに見えるように小頭は手を挙げてこう叫んだ。
 
「各駅停車。各駅停車○○駅行停車します! お待ちのお客様は線を後ろにお下がりください」
 
 ――てね。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 176

2025-02-12 06:04:33 | 日記
『ソードコアは二機のユグドラシルシステムによって構築される出力をより絞った状態のことだ』
「絞った?」
 
 その彼の言葉に私は首をかしげた。だっていままで一つだったものが2つになったんだよ? それってつまりは倍である。二倍だ。私は勝手にツインドライヴでブイブイいわせるぞ! とか勝手に思ってた訳けだけど……なんか今の「彼」の説明的になんか想像してたのと逆じゃね? と思った。だって出力を絞るっていってる。2つになるのに絞る? なんで? だ。
 
『ああ、そもそもがユグドラシルシステムには十分な出力がある。君は君の機体に不満あるのかな?』
「それは……ないですけど」
 
 確かに不満はない。これまででこれ以上の出力があれば……なんて思ったことないしね。いや、空獣との戦闘のときは思ったかも? でもあれはまだまだ初期だったし、全く通用しなかったから、それ以前の問題だった気もする。そういう考える次元になかったというか? 
 今、もう一度対峙したらあの時よりもきっともっと色々なものがみえてくるだろう。でも……
 
(あんなのとは二度と会いたくないけど……)
 
 それが本心だ。でもそうはいかないという予感は有る。だってG-01のこの性能……このスペック。そしてユグドラシルシステムのこと……はっきり言ってこの性能はただ世界を回るだけなら不要というか? 余剰といっていい性能がある。戦闘系のアップグレードの道もやたらおおい。
 どんどんとG-01を強化していけといわんばかり……けどこれまでの世界では世界の中ではそうそうG-01に匹敵する敵……なんてのはいないのだ。ならばこの性能は何のためにあるのか。
 つまりはG-01は対空獣用決戦兵器なのではないか? ってね。だからこそ過剰な性能をしてる。ユグドラシルシステムだってとてもやばい代物なのはわかるからね。その技術は今までの世界と隔絶してるもん。
 
『今の君のGはきっと対応できてないだろう。ソードコアは飛躍的に出力を高めることも、2つのユグドラシルシステムにより様々な事ができるだろう。だが2つのコアが安定して動作するには厳しい環境が必要だ。
 安定……とはそれだけ大変なんだ。そしてその安定を崩すのは簡単だ。わかるか?』
「なんとなく?」
 
 彼はとても真剣な顔をしてる。どうやら下手にソードコアとなったG-01を運用するのはまだその時期じゃない……ということだろうか?
 
『今はまだ安定を維持することに心血を注ぐべきだ。そしてわずかずつ出力を上げて行くようにしていくべきだろう』「
「そういうものなんですね」
『まあこの場所もろとも崩壊したいのなら、止めはしないさ』
 
 なんかサラッと怖いことを冗談めかして行ってくる彼。私は首をブンブンと横に振ってそんなことはしないと告げる。2つのユグドラシルシステムなんて最強じゃん! とか思ってたけど……あれ? これって爆弾かかえちゃった?
 

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第三十五話part2

2025-02-11 23:51:58 | 日記
「条件によって自身の力を縛ることで、強力無比になってる……みたいね」
 
 そんな事を幾代がいった。芋虫妖怪はどれだけムキムキの鬼たちに殴られても元にもどる。いや、なかったことになってるような……そんな感じみたいだなって小頭は思った。一体どうしたらいいのか……だってかなりの鬼たちの本気の攻撃でもあの芋虫妖怪を駅を通るまでに倒す……ということはできなかったんだ。
 どう考えても小頭たちの中で一番攻撃力が高いのは鬼たちだ。てか小頭には当然として攻撃力はない。なにせ無力だからだ。そして幾代にも攻撃できるような力はない。だから実行部隊は自然と鬼たちになる。
 その鬼たちの攻撃で倒しきれない。こうなると詰むのは自然なことだろう。駅を通ると芋虫妖怪はさっきまで攻撃をすべてなかったことにしてしまう。つまりは芋虫妖怪が駅を通り過ぎる僅かな間で芋虫妖怪を弱らせて、芋虫妖怪を柱にしないといけない。
 
 実際、これまでの海坊主、子供妖怪、白蛇も完全に倒してはない。弱らせて幾代の力が通るようにしてそれから彼らを柱としたんだ。だから完全に倒す――必要は必ずしも必要じゃない。
 いや倒し切ると妖怪自体がいなくなるから、それはある意味で困る。なのでいくら思いっきり鬼たちが攻撃しても倒しきれないのはある意味で安心感もあるかもしれない。
 
 けど絶対に芋虫妖怪は止まらないのだ。別に芋虫妖怪は電車の真似をしてるだけで車輪とかあるがあるわけじゃない。だから足元を攻撃して移動を止めるとか、線路を破壊して脱線を図る……とかしても意味ない。なにをしても関係なく進むのだ。そしてまたもどる。
 戻ると当然だけど、なんとか浸透させてた幾代の力もゼロにリセットされてしまう。これまでのことで幾代だってそれなりに力を違うように使うことにもなれたはずだけど、やっぱり時間制限が有るってのは焦りがでるのだろう。
 
 だから何度も何度も失敗した。シンプルに鬼男が最終手段で芋虫妖怪の正面にたち、相撲のようにぶつかって進行を遅らせる手段を取ったけど、それでも失敗は積み重なった。
 なにか自分にもできることはないか? と小頭は考えた。だってみんなが頑張ってるのに自分だけ手持ち無沙汰なのは心苦しかったからだ。
 
(駅、電車、線路……妖怪、再現……)
 
 幾代と小頭はこの廃駅に降り立ってる。そして鬼男と鬼女は線路に降りて色々とやってる。線路にでなかったら芋虫妖怪は危険はないのだ。だから小頭は放置されてるといっていい。幾代は術式をなんとか短縮しようとがんばってるし、力をどうにか早く芋虫妖怪に適用させようと試行錯誤してた。
 そしてその時間を稼ぐべく鬼たちもやってる。
 
 そんな中小頭は駅を見て回ってた。

ある日、超能力に目覚めた件 第二章 第三十五話part1

2025-02-10 19:26:28 | 日記
 あれから私達は廃線の線路に出てたナメクジみたいな妖怪と、神社に降りてた白蛇を柱とすることができた。なんか白蛇はとても物分かりが良くて罪悪感が強かった。
 やっぱり白蛇は神の使いとか言われるだけあるから、妖怪というよりも使途みたいなものだったのかもしれない。神社というよりも小さな祠みたいな所にいた白ヘビは話しがわかる奴だった。実際小頭は神社や寺の違いとか全く持ってわかってない。ナメクジは線路をずっと移動してた。けど一定の範囲の線路だ。廃線沿いの廃駅。そこをププ―といって通って、そして通り過ぎると再び通る前に戻ってるのだ。なにがやりたいのか謎だ。もしかしたらあの芋虫の妖怪は自分を電車と思い込んでる妖怪だったのかもしれない。
 そういう妖怪は聞いたことないが、妖怪も色々といるし、なんか現代に対応してる妖怪とか、そんなのだって出たりするのなら、妖怪もアップデートをしてるのかもしれないと小頭は思う。白蛇は素直に私たちの話を聞いてくれたけど、どうやらそもそもが話が出来る……という妖怪がレアなんだろう。
 
 なにせ海坊主も子供妖怪も話はできなかった。子供妖怪はこっちの言葉は理解してたようだったけど、話すというコミュニケーションをとろうとはしてなかった。あれは会話じゃなく、ただ一方的に言葉を叩きつけてただけ……いままであった妖怪の内四体中三体がまともな会話を出来なかったんだ。それに、小頭達が選んで戦ってたのはそこらの雑魚ではない。小頭にはわからないが、強い部類の妖怪たちに戦いを挑んてたわけで、それだけ力が強かったら、どんどんと賢くなっていく……というのはそういう存在のお約束、ではないだろうか? 
 だから小頭はあんなのでも妖怪の中ではまだそこそこ賢い方だったんじゃないか? と考えてた。そんな妖怪の中でも賢い方の奴らがあれなら、雑魚妖怪が喋れる筈はないだろう。なのでまともに……というか普通に喋れたあの白蛇はやっぱり特別だったんだろう。電車の真似事をしてる芋虫妖怪は実際一番苦労したといっていい。でも勘違いしないでほしいのは戦闘が大変だったわけじゃない。
 
 なにせ芋虫妖怪は一切こっちに攻撃を仕掛けてくることはなかったからだ。こっちが攻撃しても、それこそ殴っても蹴っても、芋虫妖怪が反撃をしてくることはなかった。そのうち鬼男も鬼女もかなりマジな攻撃をしてたけど……芋虫妖怪には特殊な力? があったのだ。大前提としてなぜか芋虫妖怪は駅を通過する……という行為を繰り返してる。その時変な音で「プップー」となにかが鳴ってる。きっと芋虫妖怪の音を出す器官なんだと思われる。それから何やら小頭には理解できない言葉がさらに聞こえてた。小頭はそれは電車のアナウンスを再現してるんじゃないか? と思ってた。そしてそれらから考えるに、あの芋虫妖怪は電車が大好きだったのだろう。
 だから電車の真似事をしてる。しかも遊びではない。本気だ。だからどんなに攻撃を受けても芋虫妖怪は止まらないのだ。そして駅を出ると再び駅に入る直前に戻る。そうなるとあら不思議、さっきまでのダメージは完全になかったもの……になってた。
 

転生したらロボットのなかだった(ただし出ることはできません)盤上の迷宮航路にご招待 175

2025-02-10 19:20:13 | 日記
「副作用って……そういうのは事前にいってくれない?」
『ああ、だが問題はなかっただろう? それにそこは重要じゃない』
 
 それはあんたの観点では……私的には大問題だ。だってその副作用を受けるのはわたしだからね。もしも副作用で私の肌がボロボロになったり、苦しんだりしてたらどうするのよ。辛いのは私だから自分には関係ないとか思ってる? そういう所だぞ? っていいたい。
 
『君はプチュオクミだ。どんな病原菌にも遺伝的な耐性が組み込まれてる』
「え? そうなんだ」
 
 彼の話が本当なら、私はどんな病原菌にもつよいらしい。もしかしたら風邪一つひくことはないのかもしれない。まあそもそもこのコクピット空間が滅菌されてるような空間だからね。外からウイルスが持ち込まれる……なんてこともポニ子以外ではできないだろう。
 あの子くらいしか直接ここにこれないからね。アイ? アイはあの体自身でここにくることは出来ない。だからこそ、ホログラムなのだ。
 
『それよりも、ユア・ユグドラシルとの接続はどうだ? プチュオクミとGシリーズに分けれたそのシステム……よく考えられてはいる。負担は最低限だろう?』
「そうですね。別に何か変化かがあるとかはないですね」
 
 いつの間にか頭の痛さもなくなってる。それ左腕もなんかゲーミング的にゆったりと光ったり消えたり腕に入ってる線が光ってるの以外は普通だ。私は接続されたらしいユア・ユグドラシルを意識してみる。
 
『こんにちはニューマスター』
「うわっ……」
 
 なんか頭に声が聞こえてきた。これはまさかあれか? G-01にはアイが補助AIとしていた。あれは実際はG-01に備え付けられてたというよりかはユグドラシルシステムの補助AIだった……という見方もできるよね? と、いう事はこれは……
 
(ニューマスターという事は私はそっちのユグドラシルシステムとしてもマスターとなったということでいいのかな?)
『はい、全ての項目を以前のマスターから委譲された事を確認しました。今は水面で『ソードコア』を構築中です』
 
 ソードコア? またなんかよくわからない単語が出て来た。私は目の前の彼に聞いてみることにした。
 
「ソードコアってなんですか?」
『ふむ、そこまで行くか』
 
 何やら考える彼。そしてポツポツと話してくれる。