ココリ

2010-10-22 22:47:42 | 現在進行形の甲府暮らし
今日は甲府市の”銀座”でココリがオープンしました。

地下に100円ショップとスーパー、1、2階に地域の店、上に専門学校が入ったほか、
上階はマンションというお買い物スポットです。

偵察してきましたが、初日でこそにぎわいあれ、早急に撤退しそうな店が多数でした。
地域の特産物を扱う店や衣料品店は早急に採算割れしそうです。多分、地下の
100円ショップとスーパーだけになりそう。

この銀座、周囲はすっかりシャッター商店街。
でも、それは”中心部がさびれている”のではない。”中心が他に移った”ということに過ぎないのです。

地方都市は車社会。クルマに乗ることを前提にした生活なのです。山梨の”にぎわい”は
20号線沿いにあります。けっこう何でもあります。ドンキもあるし、ユニクロも、無印も
アウトレットや、ショッピングモールも。 つまり、地方都市の”人の動線”は道路沿い。

そういう前提でみると、中心部に商業施設を持ってきても、採算が取れないのではないかと
思いました。 そもそも、中心部ではクルマの置き場に困るので、車の人は
中心にはできるだけ来たくないのです・・・。

お向かいのデパート岡島では、昼間は子供づれの主婦か、年配の主婦しかいません。
あるいは退職後のおじさんが本屋で立ち読みしていたり・・・ そういう人たちはおそらく
車社会から取り残された層なのです。(ちなみに私はここの本屋、けっこう気に入っています。あと地下のデパートPAXはオギノより品質がいいので魚や肉はこちらで買うことが多いです。デパートとしては、山交よりも意気がいい感じです。山交は、全体に年配向けなんですよね。)

ココリを訪れる人たちがどんな人たちか?を考えると、このビルのテナントとしてもっとふさわしかったのは、
クリニックや保育園、スポーツクラブなど、どちらかというとそこで”過ごす”ための
施設だったのではないか・・・?と思いました。 いつまでも中心地といえば
消費、という発想では、回っていかないのではないかなぁ。
上に専門学校が入っても・・・学生程度では集客にはつながりません。
病院などであれば、行きかえりに買い物、という人は多いと思うのですが。

今日は、県立図書館にも行ってきたのですが、レトロビルにビックリ。
古いものにもキチンと手をかければきれいになるはずなのですが・・・。
この辺はセンスの問題なので、一番日本のお役所には期待できないことですがもう少しどうかしたら?というレトロぶりでした。

今日行ってきたココリ、新しいというだけでやっぱり安作り感は
否めませんでした。それなら、やっぱり周囲にある古ビルに、オシャレに入っているブティックのほうがカッコいい。中のテナントも
生活用品ならまだ岡島の勝ち、ファッション系ならエクランの勝ち。
オヤツを買ったり、ランチをしたりなら、お向かいのシャトレーゼの勝ち。

というワケで、どうもココリにいく用事そのものがなさそう、という施設なんだなぁ。 





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