大分県別府市おたべ歯科(歯科 訪問歯科)副院長談

大分県別府市おたべ歯科副院長が本音で語ります。

すぐ抜けなんて言うけれど・・・

2005-06-07 21:40:00 | インポート
 

 時々、仕事の帰りなどにやって来て、腫れて痛いので、
歯をすぐ抜いてくれ、なんて言う方がいます。
歯を抜くなんて、簡単にいいますが、色々難しいのです。

 まず、歯を抜くには麻酔をしますが、腫れて痛い時などは、
麻酔も効きにくいし、抜いた後も痛む可能性が高く、
血も止まりにくいのです。
抗生物質と鎮痛剤で、症状が軽くなってから、後日、抜くのが
一番です。

 それに、夜、歯を抜くと、いろいろ大変です。
麻酔でしびれるので、夕食が、まともに食べれない
また、抜歯後に異常な出血があった場合、病院が閉まって
いるので、連絡が取りにくく、大変困ったことになります。
夜中に救急車を呼ぶなんてこともあるようです。

 歯を抜くというのは、大変なストレスです。仕事の帰りなどで
疲れ果てて、お腹もすいている時に、する処置ではありません。
麻酔をしただけで、血圧が上がり、気分が悪くなる方もいます。
抜歯は、体調を整えて、明るい時間にやるべき処置です。

 こんなふうに言って、後日の抜歯をすすめると、
怒って、他へ行くと言う方も、たまにいますが、
後日、落ち着いてから、明るい時間に抜歯すると、
本当に楽だった、あの時、抜かなくてよかったと
皆さん、口をそろえておっしゃいます。

 歯を抜くのなら、仕事を休んででも、平日の明るい時間
をおすすめします。
何よりも、患者さん自身が、快適で安心だからです。