大分県別府市おたべ歯科(歯科 訪問歯科)副院長談

大分県別府市おたべ歯科副院長が本音で語ります。

歯科医院の質低下・・・

2006-11-22 22:22:50 | インポート
 歯科医師の資質向上などを話し合う厚生労働省の検討会(座長=斎藤毅・日本大学名誉教授)は
21日、2025年には歯科医師が必要数を約1万1000人上回るという推計をもとに、
国家試験の合格基準の引き上げなどで、歯科医師数を抑制する必要があるとの見解を示した。

 総人口が減少するにもかかわらず、歯科医師数は毎年1500人のペースで増加しており、
検討会は「歯科医師1人当たりの患者数が減少することで、質の低下を引き起こす」と指摘。
その上で、国家試験合格者や、歯学部の定員の削減などについて、早急に検討するよう提言している。


ということなのですが、患者数が減少すると、
質が低下するというのは、何だか、おかしいですね。
逆に、患者が減れば、一人あたりの治療にかける時間が、
増えて、より丁寧に治療でき、なおかつ、じっくり説明も
可能なので、質は向上すると思うのですが・・・
今までが、沢山治療しすぎていたのではないでしょうか?
ただし、今の保険点数では、数が勝負なので、
質よりも収入が低下して、歯科医院自体が、
存続できなくなります。
本当は、質を論ずる前に、先進諸外国なみの治療費に、
少しでも近い保険点数に、するべきだと思うのですが・・・
それが無理なら、やはり自費を、がんばるしかありません。
ほとんどというよりも、全ての歯科医が、そう思っているのです。