友あり 遠方より来たる

いつものごとく、電話が来る。

　　おばさーん、おひさしぶりです～！
　　今、○○（すぐ近くの道の駅）に来てるんだけど、忙しい？今会える？

あ、車にウィンドウオッシャー液入れてるとこだけど、すぐ終わるから、いいよ～。
猫の世話に行くとこ、だったんだけど、ね＾＾；

　　じゃぁ、××（猫が居る旧宅）に、行きますね～＾＾

あ？『じゃぁ、あたしがそこに行くよ～、』って、言えば良かったかな、って、思ったけど、もう電話切れてるし（汗
いっつも、気がつくの遅いんだよな～。（←かけ直す、という気までは、回らなかった）

小さな頃から可愛がってる、我が娘の同級生。
我が娘は遠くに嫁に行っちゃったけど、この子は、半年か一年に一回くらい、思いだしたように、遊びに来てくれる。
数年しか、お付き合いが無かったのに。
高速でも、片道三時間以上はかかるのに。
可愛い、のです。＾＾

前回電話もらった時は、あたしが病院に行ってて診察中で、相手できなくて、パパさんが電話に出てくれた。
そのときは、娘の携帯から彼女の母親が電話してきてて。
番号から娘さんだろう、と思ったら、という、ビックリな展開だったんだよね＾＾；；

そのとき、旦那さんの具合が悪い、と、奥さん（お母さん）が、すごく焦った様子だったんだよな。
直接話したパパさんが、（旦那さんがパパさんと同じ業種のヒトだったもんだから）すごくショック受けて落ち込んで。
（その旦那さんの転勤で、娘と同じ学校だった、のだ。）

で、今回、その（彼女には父親の）病状を聞こうと思った、のだったが。
お母さん、一緒だったのね。で。
ならば、と、旦那さんの、その後の具合はいかがなのか、直接尋ねたの。

そしたら、なんか、最初は腰が痛い、って病院に出向いたのに、なんだか、老人施設に入りなさいになっちゃって。
で、コロナやらなんやらで面会も出来ずにいて、相手に何度も申し込んで、ようよう押しかけたらだんなさん、すっかり老人化してて
車椅子で、息も絶え絶えだった、んだって。
頭もぼんやりしてるようで、話ができなかった、って。
これ、絶対おかしい、つうんで、無理矢理そこから退所させて、知り合いの病院につれてったら
腎臓もなんも悪くなってて、透析ぎりぎり、このままだと死にますよ、って言われた、って。

おえ。なんなの、それ。

　　ねねね、おかしいでしょ？診てもらえて無かった、つうか、ほったらかされてた、の、丸見えじゃない？

どう答えていいのか、わかんなくて、首をひねって言葉に詰まっていたら。
よほど溜まってたんだろう、えんえん、一時間半以上、しゃべりまくってた。

こちらの頭が追いつかなくて、うんうんうん、で、過ぎて。
とりあえず、良かったのは、旦那さんの様子が快方に向かった、んだって。
会話もできるように、なったんだって。
そりゃ、うれし泣き、しちゃうよね。
真っ赤な目の彼女を見て、あたしもうっかり、もらい泣き。

でも。
せっかく、良い話で終わりそうだったのに、彼女（母親の方、ね）、帰り際に、言ったわよ。

　　あたしね～、肺になんかのばい菌が巣くってる、って、こないだ薬飲んで、ようよう治ったのよ。
　　結核なんたら、って、詳しい名前忘れたけど。
　　んで、薬なくなったから良いかな、って思ってたら、再発した、って。
　　けっこう強い菌なのね、いやぁねぇ。また投薬だわよ～。

秋の風が、ぴゅーーーー。
なんなの、この爆弾発言。

おい。
肺が悪くて、片方取ってる友人のとこに、そういう状況で尋ねてくるなよ。
マスクなし対面で二時間近く、しゃべくるなよ。
電話で話せ、そういう時は！！

と、・・・思った時には、娘さんの運転する車に軽やかに乗り込み、ひらひら手を振って、かえって行ったのだった。

ほんと、こういう「悪気無く気が利かない」あたり、さすが、類は友を呼ぶ？（コラ）
もう、苦笑するしか無い。

あたし、今日、定期検査なんだけど、なぁ。
昨日の今日なら、もし感染してても、出ないだろな～。
・・・・・。
あたしが丈夫だ、ってとこに、賭けよう。
猫の神様、あなたのしもべを、お守りください。
なにとぞ。


あ。
もちろん、パパさんには（マスクの件以外）五分くらいに要点をかいつまんで伝えて、安心してもらいましたよ＾＾
年を重ねると、元同僚とか同じ業種の人とかの健康は、我が身に鑑みて痛むもののようなので。
あたしは、彼女みたいに優秀で無いから、パパさんは別の意味で気をもんでるのかもしれないけど。
こっそり、つぶやく。

ごめんねぇ（汗