言葉は、発してこそ

数日、妹が子連れで泊りに来てたのだが。

子どもが寝てからは、おしゃべりで時がたつ。
なかなかに、いい時間である。
もちろんあたしには大勢の猫が居るので、妹は作業を手伝ってくれながら、のおしゃべりになるのだが。

昨晩のこと。ふいに問われた。

「お母さんのことを、『かあさん』と呼んでたよね。なんで？」

あーー・・・。
お兄ちゃんが、「おふくろ」と呼んでるのに似た感じ、かな？
大人になりかけの、カッコつけてた頃から、そう呼んでたなぁ。

「そっか。その前は、お母さん、って言ってたのよね。
　あたしの知らない時代には、なんて呼んでたの？」

あは、『たぁたん』か、『たたしゃま』かだったな＾＾；；（内心、そんなこと聞かれたら恥ずかしいでないか、とも思うが・・・）

「えーー？お父さんのことは？」

父さんは、「とーたん」だったね。外向き、ね。中では、とうさま、とか。

「なんで？」

なんで、って・・・・
滑舌が、むっちゃ悪かったんだよっ！（そんなこと、言わせるなっ！）


「あーー、今でも、さ行とかラ行とか、戸惑ってるもんね＾＾；；」

え、ばれてる？（まままま、まずいっ）

「だって、できるだけ、その行の音が使われないように、別の言葉を選んでるでないの＾＾；」

あっ・・・・しもた。わかられてたか。無造作すぎたかな。
今度から気を付けよう。うん。

気を付ける、というよりも。
妹に尋ねられても、言葉をにごす、という手もあるし、その方が奥行きがあるっぽくて、もしや、いいかも？＾＾；
と思ったのは、妹には内緒。