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Bassist・菊池“out-low”智弘の不定期わいわいBlog。

『MOTLEY CRUE』

2011-02-07 | Weblog
モトリーの6th『MOTLEY CRUE』を聴く。

言うまでもない、ヴィンスの居ない“モトリーであってモトリーじゃない”アルバム。でも俺は大好きだし、日本では割と好評なアルバムだと記憶している。

これが発売された1994年、俺はまだHR/HMぺーぺーの中学生。リアルタイムで体感した“初モトリー”がこれだった。勿論、ヴィンスの脱退(クビ)も知ってたけど、ぶっちゃけどうでも良かった。その頃既にベースもプレイしてて、ニッキーが大好きだったから(笑)

ぺーぺーながら、初めて聴いた時のサウンドの重さに狂気乱舞したのを今でも覚えてる。
ヴィンスとは違う、ハスキーでパワフルなジョン・コラビのヴォーカルも一発で気に入ったし、けばけばしいメイクを落とし、クールなルックスで渋くキメたバンドのカラーにもすっかりハマった。

当時のLIVEも観たよ。昔からのファンは「やっぱりヴィンスの歌じゃないとなぁ」と言う声が多かったけど、俺にとっては初モトリー。そんなの関係なく、目の前で繰り広げられるR&R SHOWに夢中だった。ラストでステージ左右から、ギターとベースを空中に投げてぶつけ合ってね。さらにぶっ壊したベースを客席に投げたりしてた。ホントに最高だった。

この6thアルバム『MOTLEY CRUE』をニッキーはのちに、

「あの作品は最高だった。けどモトリーの名前でリリースすべきじゃなかった」

って話してるのは有名な話。曲は最高、当時のバンドも最高にカッコ良かったのは確か。けどやっぱりバンドの顔であるのはヴィンスで、世間(特にアメリカ)が求めるモトリー像ってのは明らかだったって訳だ。

単にヴィンスを戻せば良いって訳じゃないが証明されたのが7thの『GENERATION SWINE』だね。モダンでインダストリアルなこのアルバムは、ぶっちゃけ駄作だと思う。時代に媚びを売った成れの果て、と言うか。『SHOUT'97』があったからそこそこ話題にはなったけども。


脱線しちまった。ともかく俺は6th『MOTLEY CRUE』が大好き。結構な頻度で聴いてるんだけど、いつ聴いても初めて聴いた時の衝撃をはっきりと思い出す。それでいて、聴くたびに当時とは聞こえ方が変わったりもする。俺にとっては魔法の様なアルバムなのだ。


ちなみにヴィンスの自伝によると、現在のヴィンスは“フリーエージェント”らしい。モトリーとはツアーやレコーディングのたびに“契約”を済ましてから関わるんだそうな(もはや“バンド”じゃねぇし 笑)。それならいっそのこと、ジョン・コラビとも“契約”して、もう1枚くらいアルバム作ってくれないもんかねぇ?(笑)