out-low blog-muzik junkie-version.2

Bassist・菊池“out-low”智弘の不定期わいわいBlog。

東日本大震災その7。

2011-03-21 | Weblog
一度、自分の頭を整理する意味で、今回の地震を日を追って記していきます。まだ辛い思いの方もおられるでしょう。俺も喜びの裏に、悲しみもありました。各々の判断で、お読み下さい。



2011.3/17(木)

見つからなければ当然心配でたまらないけど、見つかったら見つかったでまた新たな心配が。食べ物は大丈夫か、寒くないか、ちゃんと眠れてるか、精神的なケアは…挙げたらキリがない。しかしこればっかりは仕方ない。ジタバタしても無駄な事はわかっていても、ジタバタするしかなかった。


地震発生から6日が経ち、彼女を始め、大切な仲間や後輩、その家族の安否が確認出来ていく中で、まだ見つからない仲間が1人居た。

高校時代の3年間、上京後、そして宮城に戻ってからも数年一緒にバンドを組んでいた、ドラマーのキヨタカだ。

キヨタカは実家の牡鹿半島に居て、津波被害の可能性が一番大きかったから特に心配だった。そのキヨタカと6日経っても連絡がつかなかった。

この日はGoogleの避難情報でキヨタカの登録を発見し、喜んで友人達に連絡したが、それは俺の早とちりで“探しています”の登録だった。焦りが形になって現れ始めた。段々探すのが怖くなってきていた。


夜は事務所へ行き、彼女の安否報告と、無理を言って休みをもらった事の謝罪&感謝を。翌日から仕事再開の予定だったが、とりあえず自宅待機となった。

これでじっくり探せるのもラスト1日。仕事に入れば、復旧作業で忙しくなってしまう。また少しずつ、不安ばかりが募る。

でも信じる事だけはやめなかった。海に関してはキヨタカの方がスペシャリストだし、ある意味、簡単に命を落とす様な奴じゃないと言う変な自信があったから。このblogを読んでくれてるキヨタカと付き合いのある人は、何となく意味わかるでしょ?(笑)


それでも今回は尋常じゃない災害。頭によぎる“もしかして”と言う不安。それは隠しても隠しきれてなかったと思う。

深夜には再び彼女から電話。向こうの充電がないのはわかっていても、電話を切りたくなくてついつい長電話。すると途中で切れた。かけても繋がらない。メールも返信が無い。充電がなくなったんだな…


と思うけど、何かあったんじゃねぇかとめちゃめちゃ心配になる。しばらくはダメだね、こりゃ…。


そのまま、携帯片手にまたいつの間にか気絶してたらしく、気がつくと7日目の朝を迎えていた。