続・床屋の穴掘り。

王様の秘密を知ってしまった床屋のように、時には穴を掘って思いっきり言いたいこともある。そんな日記。

ぽよんは個性。

2012-12-29 00:36:10 | 動物と暮らす者として。

銀二は本日も自己主張MAX。

ゴロンをしようとしては側頭部を痛打し、ケージの柵に必死にスリスリし、
何とかこちらへ愛情だか感謝だかを伝えようと躍起になっている。

。。。と思ってきたが、
徐々に「あれ?こいつには『営業』しなくてもエサもらえる?」と悟りだしたようで、
エサ皿が出てきた後はこちらを見向きもしない現金ぶりを見せ始めた。

ま、いいんだけどね。ケージやトイレの掃除とかしやすいしね!(負け惜しみ

しかし、ひとたびエサを食べ終わると、私の気配や声を聞くたびに甘え鳴きをする。
ある程度の時間ほうっておくとあきらめて収まるのだが、収束までの時間も徐々に短くなっている気がされる。
あきらめ早くなってんのか。それとも、もっとエサが欲しい故の「営業」か。

昼間は色々な音があちこちからしているので鳴いてもそれ程わからないが、
夜、それも皆が寝静まる頃合の時間に鳴かれるのはちょっと困る。
私の住むマンションは、夜とても静かな建物なのだ。
「シーン。。。」という擬音がまさに似つかわしい静寂ぶりで、
物音と言えばこちらの部屋の真上に住むバカ親子の運動会くらいである。

今日に至っては、プレイしているゲームの中で女性キャラがしゃべる言葉に反応し
「寂しいー!何でオレだけ一人ぼっちー!構ってー!」と鳴き始めた。
どうもキャラの声を私と間違えたらしい。

心細いのは最もだが、冬の極寒かつ風を遮るものすらない道端よりはマシだと思うので、
寂しいのくらいはちと我慢して欲しい。
こちらがトイレに行くたびに鳴かれるのも弱る。夜にトイレに行けないのは不便だ。
防音と保温を兼ねて、夜はケージ全体に何かかぶせようか検討中。
っていうか、やたら張り切ってばかりいないで養生しろ、銀二。
やはり奴は「死にかけ」の自覚が足りないようだ。


さて。そんな傍若無人かつフリーダムな銀二に押され、鬱々とストレスを溜めていじけているのは弥七たん。
二人とも銀二の方へ目を向けてしまうのは良くないと、
旦那には世話はもちろん、触ったりもするな(これは感染対策でもある)ときつく頼んであり、
旦那も気を遣って弥七たんを構おうとしているのだが、何せヨメLOVEな弥七たんである。
「生まれた弟にお母さんを取られた長男」みたいな様子でいじけモード、
更に「まだ見ぬ自分と同類の何者か」にビビっているようで、完全に押入れニートとなってしまっている。

旦那の推測では、
「銀二が弥七に向かって『そこのお方!ここは猫さらいの館ですぞ!』とでも言ってて、
 それにビビった弥七が『猫さらいに見つからないように』ガクブルで押入れに隠れてるんじゃないの」
とのことだ。
あながち間違っていなさそうなところがまた、ヘタレ弥七の情けなくも可愛いところである。

しかし、今日ばかりはニートに外に出てもらわねばならない用事があった。
感染にビビり過ぎて睡眠障害が出そうなヨメが、耐え切れず獣医に弥七たんを連れて行くことにしたのである。

人と暮らしているほとんどの動物にとって、獣医は天敵とでも言うべき存在であるが、
実は連れて行く立場のヨメもまた、獣医が大の苦手である。
行くとテンパって物凄く挙動不審な人物になってしまうのである。
注射とか採血くらいで、自分が代わってやりたい。。。と涙ぐむ危ない飼い主になってしまうのである。

そんなわけで行くのはとても気が重かったのだが、大切な弥七たんの健康には代えられない。
ずっしり重いキャリーを旦那に持ってもらい、しぶしぶ獣医へと赴いた。

そして今回ももれなくテンパって、
待合室で順番を待つわんこの飼い主さんにトンチンカンな受け答えをしたり、
診察台で採血される弥七たんを抱えつつ、動揺のあまりにいつもしているように後頭部あたりのにおいを
思いっきりズオーッ!!とかいでしまったりと、キョドりもいいとこの醜態を晒してしまった。

当の弥七たんは落ち着いたもので、針を刺されても触診されてもおとなしく従っていたというのに。
飼い主として情けなさすぎる。
どちらが保護者だかわからない体たらくであった。

さて。診察の結果は、弥七たんペッカペカの健康体。
元からの体質とここ数日のストレスでちょっとフン秘気味であるが、それ以外はまったく問題なし。素晴らしい。
また、銀二からの感染については、そんなに神経質にならなくても大丈夫とのこと。
体力のない老猫や子猫ではないので、まあ大丈夫でしょうと言われて一安心。

最後に、一番気になっていたところの
「あのー。。。太ってますよね?」
という問いに対しては、

ハイ!太ってますね!でもまあ、個性ということで。
 太ってて可愛いな~くらいに思っていてもらえればいいと思いますよ!」

と爽やかに言い放たれた。
大フォントの部分、飼い猫の話なのになぜか飼い主が大ダメージ。
いや、後ろにフォロー入ってるけどさ。実際に言葉で聞くとグサッとくるね。被害妄想激しめなタイプだからね。
。。。ふーorz

そんな飼い主の脳内はさておき、
室内飼いの猫、それも去勢や避妊済みはどうしても太りやすいし、ダイエットも成功させるのが難しいそうだ。
弥七たんの場合、健康を損ねているわけではないし(むしろかなり健康)問題ないでしょうと。
7キロだけどノー問題かあ。いいなあ、猫は太ってても年取っても可愛くて。

そんなこんなで、本日は「ぽよんは個性」という名言が我が家に生まれた。
何か「不倫は文化」みたいでうさんくさい。だがそれがいい。

また、思わぬ副産物として、出かける際にキャリーから銀二を見たからなのか
弥七たんのビビリがだいぶ収まった。
「得たいのしれない者」から「得たいのしれた者」になったからではないか、とは旦那談。
夫婦の想像では、

弥七 「あっ、アイツか!!ププ、あんなとこに入れられてやんの。しかもちっちゃ!超ガリガリ!」
銀二 「ここは猫さらいの館だぞー!そんなカバンに入れてまた猫をさらうのかー!気をつけろー!」

。。。と噛み合わぬやり取りがあったのではないか?
ということで話が落ち着いている。

弥七たん問題は解決の兆しが見えてきたが、
今度はエサを焦って食いすぎた銀二が腹を壊したり鳴き癖に弱ったりと、
日々悩み多いこの頃である。
血縁のない多頭飼いって大変だなあ。
これまで大家族の猫達を面倒みたことは多々あれど、まったくの他猫同士の同居は初めて。
兄弟猫でも相性の合う・合わないがあって大変なのに、他猫なら尚のこと気を遣う。
次々に出てくる問題を、果たして仕事始めまでにある程度対策ができるのか、
考え出すとまた眠れないヨメであった。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ぷふふ(・∀・)ニヤニヤ (ひとち)
2012-12-30 22:52:27
“ポヨンは個性”か。。。
あはは・・・
そこまで深刻じゃないてことなんだろうね♪
でも、7kgて大きいよねぇ。
うちのネコ、4kgだったよ。女の子だったけども。

銀ちゃん、だいぶ慣れてきたみたいだね。
だんだん現金になってきたのが笑えた(*≧m≦*)ププッ
たくさんご飯食べてポヨンにな~れ~♪

弥七たん、銀ちゃんの姿を見て少し心を開いたのかしら?
仲良くなってくれると良いなぁ♪

明日から帰省するよ。
padaちゃん、いつもありがとうね♪
良いお年を迎えてね♪

返信する
ひとちゃん。 (pada01)
2012-12-31 07:13:54
銀への応援、どうもありがとう!

ホント、7キロ弥七と足して2で割りたいよ。
でも、実家時代から「私に育てられた猫はでかくなる」というジンクスがあるから、
きっと銀も大きくなる。。。はず。
女の子猫で4キロだと、ちょうどいい体格だね。
ちなみに、実家で飼ってた4姉妹は、長女・次女が弥七と同じ位の大きさだったよ。。。
何で私が育てるとでかくなるんだorz

ひとちゃん、気をつけて帰省してね。
今年も本当にありがとう。いつも助けられているよ。
良いお年を☆
返信する

コメントを投稿